2012年2月27日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円が一段と下落し、主要通貨に対しては全面安の展開に。
- 米経済指標の好転で、米景気回復期待からドル円は81円台
まで円が売られ、一時81円22銭まで上昇しドルの高値圏で引ける。
週明けのオセアニア市場では81円半までさらに円安が進む。 - 円は対ユーロや豪ドルに対しても売られ、ユーロ円は
約4ヵ月ぶりとなる109円台まで一気に上昇。 - 一方ユーロドルも上昇。週末に開催されるG20では
IMF強化が話し合われるとの見方から欧州危機の後退に
繋がるとの期待が拡大し、ユードルは1.34台後半まで上昇。 - 株式市場はまちまち。ダウは経済指標にも反応せず、
1万3000ドルの大台を前に上値が重く小幅安。
S&P500は2008年以来の高値に。 - G20ではIMFの資金枠増強で合意し、共同声明が発表される
見通し。 - 金は反落。原油価格は7日続伸し109ドル台に。
やや投機的な動きが加速し、ショートポジションが切らされているとの指摘も。
109ドル台後半で引け、約9ヵ月半ぶりの高値を記録。 - 1月新築住宅販売件数 → 32.1万件
- 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) → 75.3
| ドル/円 | 80.50 〜 81.22 |
| ユーロ/ドル | 1.3404 〜 1.3486 |
| ユーロ/円 | 107.93 〜 109.25 |
| NYダウ | −17.40 → 12,982.95ドル |
| GOLD | −9.90 → 1,776.40ドル |
| WTI | +1.94 → 109.77ドル |
| 米10年国債 | −0.025 → 1.970% |
本日の注目イベント
- 独 独連邦議会、第2次ギリシャ支援について採決
- 欧 ユーロ圏1月M3
- 欧 バローゾ欧州委員長講演
- 米 2月仮契約住宅販売指数
円の下落傾向がさらに強まっています、
ドル円は先週ついに80円の大台を大きく超えNY市場では81円22銭まで上昇し、週明けのオセアニア市場では
中国の周総裁が、「中国はIMFの資金枠増強で役割を果たす」と発言したことが伝えられると、
一段と上昇し81円67銭を記録しています。
さすがに、ここまで円が一気に売られる展開は予想していませんでした。
既に今年2月1日の76円03銭から5円50銭以上の円安が進行していますが、現在のレベルは「円高傾向は終わり、ドル高へ
転換したのかどうか」を判断するのに重要な値位置にいると思われます。
先週既に「日足」までの短期的なチャートでは「ドル高へ転換している可能性が高い」ことは記述しましたが、81台まで
ドル高が進んだことで、「週足」でも一目均衡表の「雲」を完全に上抜けして、今後のドル上昇を示唆しています。
つまり、中期的にもドルが上昇する可能性が増したと言えると思います。
ドル円は80−85円の新しいレンジに入ったとみることができそうですが、長い間続いた「ドル安円高」傾向に、
われわれ市場参加者も「円高に慣らされてきた」ところもあり、相場観の修正を行うのに「リハビリ期間」が必要な
状況かもしれません。
多くの為替の専門家が「まだドル高へ転換したとは言えません」とコメントしていることが、その辺りの状況を物語っていると
理解できます。
もちろん、円高へ戻る要素はまだ多く残ってはいますが、ここまで一気に円が売られる根底には、もはや投機筋の
「ドルの買い戻し」というだけでは説明がつかないと思われます。
確かに先週末発表されたシカゴ通貨先物市場の建て玉を観ると、円の買い持ちがネットで1万7000枚程度まで
減少していますが、これだけで、ドル円が81円台半ばまで水準を持ち上げられるとは思えません。
背景には輸入筋の早めのドル手当てやら、インターバンク市場でのディーラーのポジションの切り替えなども
相当進んでいるはずです。
「月足」まではまだ相当な距離があることから「週足」で判断すれば、上値のメドは82円18銭と、
83円58銭です。
いずれも重要なレジスタンス・ポイントがあります。
一方、下値では80円台がキープできるかどうかです。
今週は月末ということもあり、ドル売りが出易い季節性もあります。
また、バーナンキ・FRB議長の証言も控えており、米景気の先行きには極めて慎重な態度を崩していないこともあり、
議長がこれまで通り「QE3」の可能性や、米景気に対する弱気の発言をすれば、一気に円買いに振れる可能性もあり
注意が必要でしょう。
また、これまでドル安を享受してきた米企業の収益の伸びに頭打ち感が出てきたとの指摘もあります。
従って、政治的にもこのままドル高を容認することはなく、どこかの水準では「ドル安容認発言」がでてくることも
十分考えられます。
特に、ドル安が米企業の収益の足を引っ張れば株価の下落に繋がり、足元で進行いしている「リスク選好」が一変する
ことになります。
ドル高へ転換した可能性は高いと思われますが、まだ盤石とはいえず、「非常に不安定なドル高」といった意識で
観ておく必要があろうかと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/1 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。 | ---- |
| 2/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。 | ---- |
| 2/6 | ベニゼロス・ギリシャ財務相 | 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。 | ---- |
| 2/6 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「要するに(財政赤字の削減)実施がなければ資金供与もしないということだ」緊急のユーロ圏財務相会合終了後に。 | ---- |
| 2/14 | 白川・日銀総裁 | 「実質的なゼロ金利政策と金融資産の買い入れ等の措置により、協力に金融緩和を推進していく」追加緩和決定後の記者会見で。 | ドル円77円台半ばから→ NYでは78円台半ばに |
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