今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年7月30日(水)


おはようございます。


昨日は仕事を終えて恵比寿まで出かけましたが、帰りに猛烈な雨が降り、山の手線が

止まってしまいました。迂回をして何とか帰れましたが、自宅付近では雨が降った形跡は

ほとんどなし。恵比寿からはわずか10数キロしか離れていないのにその違いにびっくり。

そのせいか、今朝は久しぶりに涼しい朝でした。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 原油価格の大幅下落と株式市場の高騰でドル/円は節目の108円を突破しました。
  • WTI原油先物価格が一時120ドル台半ばまで急落。これを受けてNYダウは266ドルを超える上昇。
  • 消費者信頼感指数が予想より良かったことに為替は反応。逆に5月のケースシラー住宅価格指数は
    16.9%と最大の下げを示したが、原油価格の下落等に相殺され反応は限定的でした。
  • 7月消費者信頼感指数 → 51.9
  • 5月S&Pケースシラー住宅価格指数 → マイナス16.9%

ドル/円107.72 〜108.30
ユーロ/円168.30 〜 169.11
NYダウ+266.48 → 11,397.56ドル
Gold−11.20  → 916.50ドル
WTI−2.54  →122.19ドル
米10年国債+0.037 → 4.044%


本日の注目点

  • 欧 ユーロ圏7月消費者信頼感
  • 米 7月ADP雇用者数

原油価格の大幅下落で、資金が通貨と株に向かった様です。ドル/円は節目の108円を抜き

108円30まで上昇しました。今後は6月半ばに記録した108円50−60を上回れるかどうかです。

108円台での滞在時間が短いと改めて「上値が重い」という印象が強くなり、再び106円−108円の

レンジに戻ってしまう可能性もあります。ユーロも対ドルで大きく売られ、そのスピードがドル/円

より速かったことでユーロ/円は168円前半まで下げました。

昨日のケース・シラー指数を見る限り米住宅市場は依然として低迷しています。メリルリンチが

今年に入って三回目の追加増資を発表したように、住宅ローンを証券化した債券を持っている限り

住宅価格下落のリスクは避けられず、他の欧米金融機関も今後さらなる評価損の計上を余儀なくさ

せられることも考えられます。

原油価格が不安定です。かろうじて120ドル割れは回避できたものの、高値から2割近い下げが続いて

います。レベルからすればそろそろ自律反転する頃でしょう。持ち高も徐々に整理されてきているようです。


2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF) 2008年6月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
7/28 複数のメディア 2009年会計年度(2008/10〜2009/9)に米財政赤字は過去最高の4800億ドルから 4900億ドルに達するとの見通しを発表。 ---
7/28 スターン
ミネアポリス連銀総裁
「信用収縮はさらに悪化する可能性がある。」と発言したと英紙が報道。 ややドル安へ
7/22 プロッサー
フィラデルフィア連銀総裁
「インフレは既に高すぎるし水準にある。」「金融政策の転換はすぐにでもおこなわれる べきであろう。」講演で発言。 ドル・円106円70近辺から107円台へ。
7/22 ワコビア 4−6月期決算でサブプライム関連で120億ドル(約1兆2千億円)の損出を計上。 ---
7/16 バーナンキ
FRB議長
ファニーメイ、フレディマックについて「経営破綻の恐れは無い。」下院で証言。 ---
7/16 バーナンキ
FRB議長
市場介入について「めったに実施されるべきではない。」としながらも「介入は市場が無秩序に混乱した場合に正当化される。」
と介入の可能性を否定しなかった。
ドル円103円後半から104円台へ
7/16 バーナンキ
FRB議長
最近の物価上昇について「高すぎる」と証言し、「物価の安定を維持することが我々に とって極めて重要だ。」と発言。 ドル円103円後半から104円台へ
7/15 ブッシュ
米大統領
「米国の金融システムは基本的に堅固だ。」「米経済は厳しい情勢にあるが、なお成長を続けている。」記者会見で。 ---
7/15 バーナンキ
FRB議長
米経済の現状について、金融市場、雇用、住宅などで「重大な試練に直面している。」と認識を示す。(上院での議会証言で) ---
7/11 バーナンキ
FRB議長
バーナンキ議長が公社幹部に、公定歩合での窓口貸し出しが可能と伝えたとロイター通信が報道。 ---
7/11 ポールソン
財務長官
ファニーメイ、フレディマックについて「現行の形態で支援する。」と発言し、国有化を否定。 ドル安、株安は加速。
7/9 トリシェ
 ECB総裁
インフレ加速を防ぐために「強い決意がある。」 欧州議会で発言。 ---
7/6 ブッシュ
米大統領
「米国は強いドル政策を信じている。米経済の強さはドルに反映されるべきだ。」 洞爺湖サミットを前に、日米首脳会談で。 ---
7/2 ブッシュ
米大統領
「米国は常に強いドル政策を支持してきた。」洞爺湖サミットを前に記者団と。 ---
7/2 ポールソン
財務長官
米経済は「エネルギー価格、資本市場、住宅市場と、三つの逆風が直面している。」 欧州歴訪えお終えて。 ---

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和