2012年2月28日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- これまで順調に上昇してきたドル円も上げ一服。昨日のアジア市場で
81円67銭まで上昇したドル円は、その後下落に転じ、81円台を
割り込むと下落が加速しNYでは80円14銭まで下落。
引けは80円半ばまで戻して取引を終える。 - ユーロドルもリスク選好の動きが後退し下落。1.34台半ばから
徐々に値を下げ1.33台半ばまで売らる。
対円でも107円台前半まで下落。米中古住宅市場の改善傾向が強まり、
ドル買いが勝り、ユーロ売りに繋がった。 - 株式市場は先週末とほぼ変わらず。ダウは終日横ばいの展開で推移。
引けにかけてやや下げたことで先週比マイナスで引けるも、ナスダックは
小幅高。 - 債券相場は続伸し10年債利回りは1週間ぶりの水準まで低下。G20で
欧州危機に対する支援の声が上がったものの、取り組みは見送られたことで
米国債への需要が高まった。 - 独下院は、ギリシャへの第2次金融支援を多数決で承認。
- 金、原油はともに反落。ドルが買われたことで利益確定の動きが先行。
- 2月仮契約住宅販売指数 → +2.0%
| ドル/円 | 80.14 〜 80.63 |
| ユーロ/ドル | 1.3366 〜 1.3418 |
| ユーロ/円 | 107.19 〜 108.01 |
| NYダウ | −1.44 → 12,981.51ドル |
| GOLD | −1.50 → 1,774.90ドル |
| WTI | −1.21 → 108.56ドル |
| 米10年国債 | −0.052 → 1.926% |
本日の注目イベント
- 独 独3月GFK消費者信頼感調査
- 独 独2月消費者物価指数(CPI)
- 欧 ユーロ圏2月景況感指数
- 米 1月耐久財受注
- 米 12月ケース・シラー住宅価格指数
- 米 2月消費者信頼感指数
- 米 2月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
ほぼ一本調子で上昇を続けてきたドル円にようやく「調整局面」が訪れました。
昨日の朝方、ドル円は81円半ばの「ストップロス」を巻き込み、一気に81円67銭までドル高に振れましたが、
約7ヵ月ぶりの81円台ということもあり、実需のドル売りなどから、その後はジリ安の展開となりました。
東京時間帯では81円台をかろうじてキープできていたものの、欧州時間には81円を割り込み、一旦大台が割れると下落スピードも
増し、80円30銭辺りまでは一気に下落しています。
NY市場でも下値は80円14銭まで下落し、1日で1円50銭程度の「スピード調整」をしたことになり、これでようやく
「健全な調整」を経たことになりそうです。
2月1日の76円03銭を底値にドル円はドル高に転じ、78円辺りからはスピード感を伴って上昇し、この間約5円60銭もの
大幅な円安が進行したことになります。
3月決算を控え、輸出企業も絶好の売り場を得ることができ、投機筋のドル買い戻しもかなりの部分が消化されたものと
思われます。
その意味で、今後のドル上昇にとっても必要な動きだったと言えます。
問題はこれからのドル円の方向性です。
昨日はメキシコでのG20で、IMFの資金強化が4月のG20まで引き延ばされたことで、やや「リスク回避」の流れが優勢
となり、リスク通貨であるユーロは下落し、安全通貨である円の需要が高まったと説明できます。
また、金や原油など資源価格の下落もこの流れの一環と観ることができます。
ただ、円についてはこれまでのように「安全通貨」としての地位は必ずしも安泰ではないように思えます。
そもそも、ドル円が上記81円台半ばまで急速に円安に進んでのも「貿易赤字」や「経常収支の黒字幅縮小」が材料視された
ことが主因でした。
「社会保障と税の一体化」も消費税引き上げへの具体的な話し合いは進んでいません。あるいは沖縄の米軍基地移転問題も
政府としては「お願いします」と頭を下げるだけで議論は平行線です。
企業活動を観ても昨日の「エルピーダ」もそうですし、「オリンパス」」や「AIJ投資顧問」など、不祥事や凋落といった
言葉が紙面をにぎわせています。
円が本当に「安全通貨」なのかどうか、今一度掘り下げて検証して観る必要もありそうです。
既に何度も述べていますが、短期的には「ドルの底値」を確認したように思います、ただ、まだ手放しでドルを買い、円を売っていれば
いいかどうかは判断できません。
昨日述べたように今後80−85円のレンジに入るのか、あるいは80円を挟み、78−83円なのか、いましばらく動きを確認して
みたいと思います。
今週80円を割り込む展開があると、「81円67銭」が当面のドルの高値として意識される可能性があります。
一方今回のドル上昇局面では、円の先高感が根強かったこともあり、ドルを売り上がって、「ドルショート」で捕まっている市場参加者も
多くいそうです。
80円以下では、そのようなドル買い戻しがでることも予想できます。
特に今週は、バーナンキ議長の証言を控えていることから、ボラの高い動きが予想され、相場観を固定するわけにはいきません。
また本日は、消費者信頼感やケース・シラーなど重要経済指標も発表されます。
最近は、「ドル高材料」には素直に反応する傾向があるように思えます。
本日1日を通じて80円台割れがあるのかどうか、またドル反発局面があった場合に81円台を覗きに行くのかどうか・・・?
いずれも、ある程度の材料が必要ですが、ドル円は1月に比べ値動きがはるかに軽くなっています。
値幅がでることから、「指値」「逆指値」を置く位置にも気を付けたいところです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/1 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」講演で。 | ---- |
| 2/2 | バーナンキ・FRB議長 | 「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の4割余りに上る」議会証言で。 | ---- |
| 2/6 | ベニゼロス・ギリシャ財務相 | 「国家を救い、ユーロに残留することは大な犠牲を意味する」アテネで記者団に。 | ---- |
| 2/6 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「要するに(財政赤字の削減)実施がなければ資金供与もしないということだ」緊急のユーロ圏財務相会合終了後に。 | ---- |
| 2/14 | 白川・日銀総裁 | 「実質的なゼロ金利政策と金融資産の買い入れ等の措置により、協力に金融緩和を推進していく」追加緩和決定後の記者会見で。 | ドル円77円台半ばから→ NYでは78円台半ばに |
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