今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年3月2日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は81円を挟み一進一退と、方向感のない展開が続く。
    81円を割り込む場面もあったが、米個人消費支出や失業保険申請件数が
    改善していたことで81円台に乗せて引ける。
  • ユーロドルは上値の重い展開から下落。1.33台半ばからジリ安が
    続き、ユーロ圏失業率の悪化から1.32台後半まで売られたものの、
    こちらも方向感が観られず。
  • 米景気回復を示す経済指標に豪ドルが底堅く推移。対ドルで1.08台を
    回復し、対円でも87円台半ばを維持。
  • 株式市場は反発。失業保険申請件数が4年ぶりの低水準だったことから
    金融株を中心に株価の上昇をけん引。ダウは28ドル高と、再び1万3000ドル
    に迫る。
  • 米景気改善期待から債券相場は続落。価格は下落し、10年債利回りは
    1週間ぶりに2%台に乗せる。
  • 金は反発。原油価格も反発し108ドル台を回復。引け後には
    サウジでパイプラインが爆発したとの報道で110ドル台を突破。
  • 週間失業保険申請件数 → 35.1万件
  • 1月個人所得 → +0.3%
  • 1月個人支出 → +0.2%
  • 1月PCE・コアデフレーター → +1.9%
  • 2月ISM製造業景況指数 → 52.4





ドル/円80.95 〜 81.32
ユーロ/ドル1.3282 〜 1.3338
ユーロ/円107.74 〜 108.23
NYダウ+28.23 → 12,980.30ドル
GOLD+10.90 → 1,722.20ドル
WTI+1.77 → 108.84ドル
米10年国債+0.057 → 2.031%


本日の注目イベント

  • 日   1月失業率
  • 日   1月消費者物価指数
  • 欧   ユ−ロ圏1月生産者物価指数
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 加   カナダ10−12月GDP








ドル円はどうにか81円台を維持しています。


前回81円台に乗せた今週月曜日には、81円67銭を記録した後の海外市場で81円を割り込み、「81円台」も


半日しかもちませんでした。


今回は81円割れがあったものの、切り返しており、少なとも前回よりは「腰の強い相場」と言えそうですが、


一方で81円半ばを超えないかぎり上値は限定的と見えなくもありません。





昨日はNY時間には多くの経済指標が発表されています。


製造業指数は予想を下回りましたが、失業保険申請件数や個人消費支出などは概ね堅調で、米景気の回復基調に


沿った内容だったと言えます。


特に「失業保険申請件数」は35.1万件と、先週よりさらに改善しており4年ぶりの低水準でした。


調査方法は異なるものの、この結果がいずれ雇用統計の失業率の低下に繋がるという期待は持てそうです。





「失業保険申請件数」は毎週発表され、昨年までは概ね38−40万件でしたが、今年に入ってから40万件に達した週は


一度もありません。


昨年に比べ明らかに職を見つけやすい状況に変化しているものと思われます。


先ず職を見つけ、安定的に収入を得ることによって消費が上向き、さらには値下がりした住宅を購入するというのが


一般的な消費行動ですから、米景気回復の底辺の拡大に繋がると予想します。





ドル円は80−81円台の展開が続いていますが、市場の見方も1月ほど「ドルの上値を重い」といった見方ではなくなって


きたように思います。


再三述べていますが、短期的にはドルの底値を確認したと考えています。


ただ本格的な上昇にはまだ支援材料が足りていません。


失業率の一段の低下や、米長期金利の上昇、あるいは日本のさらなる追加緩和などがその候補です。


昨日は米10年債利回りが2%台を回復してはいますが、依然として下落圧力は強いと観られます。


「QE3」の可能性が大きく後退するまでは米金利の大幅上昇は見込みにくいとも言えます。そのためドル円のもう一段の上昇も


現段階では限定的です。





今朝も81円台で推移していることから「日足」までのチャートでは明らかにドル上昇傾向がみて取れますが、「週足」では


雲を抜けそうな形を見せていますが、やはり「120日移動平均線」の上抜けが完成する83円台半ばまでの上昇をもって、


ドル円のもう一段の上昇が予測できるのではないかと思います。


81円台に乗せている現状でも、専門家の相場見通しは分かれています。


依然として「ドル円の上値は徐々に重くなり、円高に戻る」といった相場観を展開する人も多くいます。


個人的には反対の立場ですが、今後の予想についてはもうしばらくは判断材料が必要だと考えています。





本日は重要な経済指標もないことから、ドル円も昨日同様81円を挟む展開になりそうです。


80.70−81.30と言ったレンジを予想します。





3月に入ったのにまだ厳しい寒さが続いています。


それでも「三寒四温」を繰り返し、暖かくなって行きます。


ドル円も「三落四昇」を繰り返して、上昇して行くようなイメージを持っています。


良い週末を・・・・。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
2/29 バーナンキ・FRB議長 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 ドル円80円半ば → 81円台前半に

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和