2012年3月5日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 日本の消費者物価指数が低下していたことから、円は主要通貨に対して
下落。ドル円は81円87銭まで円安が進み、約9ヵ月ぶりの円安水準を記録し、
ほぼ安値圏で引ける。 - 為替市場全体では米景気の回復観測を背景にドル買いが優勢となり、ユーロドルでも
ドルが買われユーロは下落。ユ−ロドルは1.31台後半まで下落したが、方向感が定まらず
もみ合いの展開が続く。 - 株式市場はS&P500が2008年以来の高値まで上昇したが、高値警戒感から
小幅に反落して引ける。ダウは2ドル安、ナスダックは12ドル安。 - 債券相場は4日ぶりに反発。NY連銀が19億7000万ドル相当の長期債を
購入したこともあり、価格は上昇、利回りは低下し1.97%台に。 - 金、原油はドルが買われたことで反落。原油価格は106ドル台まで下落。
| ドル/円 | 81.50 〜 81.87 |
| ユーロ/ドル | 1.3187 〜 1.3227 |
| ユーロ/円 | 107.58 〜 108.67 |
| NYダウ | −2.73 → 12,977.57ドル |
| GOLD | −12.40 → 1,709.80ドル |
| WTI | −2.14 → 106.70ドル |
| 米10年国債 | −0.061 → 1.970% |
本日の注目イベント
- 欧 ユーロ圏1月小売売上高
- 米 2月消費者信頼感指数
- 米 2月ISM非製造業景況指数
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
- 米 米・イスラエル首脳会談
ドル円は緩やかに上昇し先週末のNY市場では約9ヵ月ぶりとなる、81円87銭までドル高円安が進行しました。
先週1週間を経たうえで、ドル円のレンジは80円を挟み「78−83円」なのか、それとも80円台を固め
「80−85円」のレンジンに入ったのかどうかを判断したい、とこの欄で記述しましたが、どうやら後者のレンジに入った公算が
大きいと判断されます。
先週にはバーナンキ議長が議会証言で、「QE3」(追加緩和第3弾)に触れなかったことで、それまでの緩和期待が急速に
後退し、ドルが主要通貨に対して強含む展開になっています。
特に円に対しては上昇傾向を強めていますが、日本の貿易収支の赤字や、社会保障と税の一体化問題では議論が進んでいないことも
材料視されているように思えます。
さらに3月に入って「「東日本大震災から1年」が経ち、大地震への警戒感が増していることも背景にあるかもしれません。
もちろん、米国の「QE3」の可能性が全く無くなったわけではなく、雇用、住宅市場に頭打ちの指標が続くようなら、再び「QE3」
待望論が活発化し、円が買い戻される展開も無いわけではあありません。
しかし、実際には足元の米景気回復は堅調です。
「タカ派」の一人として知られている、ブラード・セントルイス連銀総裁は先週末、カナダのテレビ局とのインタビューで
「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」と述べ、追加緩和を実施する必要はない、
との認識を示しています。
テクニカルで観ても、ドル円はついに「週足」の雲も上抜けしてきました。
これで「月足」以外のチートではドルのもう一段の上昇を示唆するトレンドを示していることになります。
上値のメドとしては「100日移動平均線」が示す82円07銭が先ずレジスタンス・ポイントになろうかと思います。
抜けた場合には昨年5月に記録した82円24銭と、「120日移動平均線」のある83円52銭が考えられます。
一方下値では「週足」の雲の上限である81円74銭が最初のサポートになり、その下では81円12銭が「一時間足」の
雲の上限、さらに「100日」と「120日」がサポートする、80円95銭辺りが節目になると予想します。
今週は、ドルの上値を探る展開を予想しますが、週末には「2月の雇用統計」が発表されます。
昨年12月から改善傾向が一段と進んでいますが、事前予想では先月の数字よりはやや弱めの予想が出されています。
問題はこの予想値とのかい離ですが、仮に悪かったとして事前予想を大きく下回ることはないものと思われますが、ただ、
ドル円ではドルロングをキープしている市場参加者も増えてきていることから、ここは注意が必要です。
雇用統計発表前までにはある程度のポジションの整理をしておくことも重要です。
特に今回は、これまでになくドル買い戻しが進んでることにも注意したいと思います。
先週発表されたシカゴ通貨先物市場での「円の建て玉」では昨年5月以来となる、ネットで「円の売り越し」となりました。
一時は6万枚近くあった円の買い越しポジションを、ようやく売り越しに転じたということです。
これは先週火曜日時点でのポジションの集計です。
その後のドル円の値動きからすると、さらに円売りのポジションが積み上がっている可能性が高いと考えられますが、円に対して
常にブリッシュ(強気)だった投機筋も、さすがに円の弱さを意識し始めたことの表れだと思われます。
今後はこのポジションがさらに拡大していくのか、あるいは再び円買いに戻るのかにも注意していきたいと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/29 | バーナンキ・FRB議長 | 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/2 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」追加緩和は不要との立場を示す。カナダのテレビ局とのインタビューで。 | ---- |
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