2012年3月6日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は昨日の朝方81円87銭まで上昇したあと、株価の下落などを睨み
軟調な展開に。海外市場では81円16銭まで下落したものの81円台は維持。
米経済指標の改善結果に再び買われ、81円台半ばまで反発して取引終了。 - ユーロドルも軟調な展開から反発。ギリシャの債務交換に民間の銀行などが
応じるとの見方を示したことが背景。ユーロドルは1.3170まで下落したあと
1.32台前半まで戻したが、依然方向感が見えず一進一退。 - 株式市場は続落。中国が今年度の経済成長率の目標を引き下げたことが懸念され、
ダウは14ドル安の1万2960台で引ける。 - 債券相場軟調。非製造業景況感指数が改善していたことが重しとなり、価格は下落、
利回りは2%台を回復。 - 金は続落、原油価格は先週末とほぼ同水準で引ける。
- 2月ISM非製造業景況指数 → 57.3
| ドル/円 | 81.32 〜 81.57 |
| ユーロ/ドル | 1.3200 〜 1.3242 |
| ユーロ/円 | 107.39 〜 107.89 |
| NYダウ | −14.76 → 12,962.81ドル |
| GOLD | −5.90 → 1,703.90ドル |
| WTI | +0.02 → 106.72ドル |
| 米10年国債 | +0.035 → 2.005% |
本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲト
- 豪 豪第4四半期経常収支
- 欧 ユーロ圏10ー12月GDP(改定値)
- 米 大統領選スーパーチューズデー
ドル円は引き続き底堅い動きを見せています。
昨日の東京市場では先週末のNY市場の高値と同値の81円87銭までドル高が進んだものの、その後は軟調な展開となり
81円半ばでの取引で一進一退でした。
午後に入り、株価がマイナス幅を拡大するとドル円は下落し、そのままドル売りのセンチメントが海外市場に引き継がれた
格好となり81円16銭まで下落しています。
NYではISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことで再びドル買いの流れとなり、81円台半ばまで反発し
昨日の水準まで戻っています。
昨日の動きを観ているかぎり、ドル円の上値がやや重たくなりつつありますが、それでも81円台を維持できています。
米経済指標の改善傾向がドルの下支えとなっており、大きくドルを売り込めない状況になっています。
昨日もISM非製造業景況指数が、事前予想では先月よりも悪化しているとしていましたが、結果は昨年2月以来の高水準だった
ことがドルの下落を止めた格好になっています。
また、米長期金利が2%台を回復したこともドル買いに繋がった面もあります。
これまで堅調に回復してきたドル円ですが、さらに上値の82−83円を目指すには追加の支援材料が必要です。
その最も効果的な支援材料は米金利の上昇です。
2014年後半まで現在のゼロ金利は継続するとのFOMCの決定を受けて、株価が堅調な割には債券相場は崩れません。
債券相場の下落が金利の上昇を意味することから、債券相場が堅調に推移している足元では金利低下圧力が強いと言えます。
市場全体がリスク選好に傾いているため、リスクの高い株式が買われ、原油価格が上昇し、高金利通貨が買われています。
その流れの中で、低金利の円が売られるのはある意味当然ですが、最も安全な資産である米国債は堅調です。
上述のように、これはFRBが「ゼロ金利は当分解除しません」というメッセージが時間軸効果を発揮している結果です。
しかし、今後米経済指標の改善傾向がさらに進めば「ゼロ金利解除」のタイミングが前倒しになることも考えられます。
昨日もFOMCメンバーの一人で「タカ派」の代表格である、フィッシャー・ダラス連銀総裁は講演で「緩やかながらも経済指標の
改善が続いた場合には、金融当局による追加緩和ではなく、緩和策の引き上げに向けて市場は準備すべきだというのが私の考えだ」
と述べ、さらに「ウォール街が依然として追加緩和、すなわちQE3の可能性に対して崇拝ともいえるような大きな関心を
示していることに、個人的には困惑している」と追加緩和には否定的な見方を強調していました。(ブルームバーグ)
フィッシャー総裁はFOMCのメンバーですが、今年は投票権は持っていないため、直接FOMCの政策決定に影響を与える
ことはありませんが、こういった考え方も徐々に他のメンバーにも浸透して来るのではないかと思います。
米国では、長い間続いている「ドル安」で製造業を中心に競争力を増してきました。
「ドル安」による効果は、製造業で約2割り程度収益を押し上げているといった分析結果もあるようです。
本日のドル円は昨日と同じ水準ということもあり、活発な動きは見せないと予想しています。
日本の株価が大幅に上昇すれば、昨日のドルの高値である81円87銭あたりを再び試す展開も予想されますが、いっきに82円台に
乗せるには材料不足の感は否めません。
今週は米雇用関連の指標が多く発表されることから「改善期待」からドル高に振れる可能性はありますが、それでも「ドルの上値」を
探る展開になるのではないでしょうか。
81円30銭−81円70銭のレンジを予想しています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/29 | バーナンキ・FRB議長 | 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/2 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」追加緩和は不要との立場を示す。カナダのテレビ局とのインタビューで。 | ---- |
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