2012年3月8日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は80円60−80銭でのもみ合いから、ADP雇用者数が
予想通りの増加を見せたことや、ギリシャの債務交換にソシエテなどの
金融機関が応じたことで参加率が58%まで増加し、ドル上昇に繋がる。 - ドル円は株高、米金利高を背景に再び81円台に乗せ、81円22銭まで
ドル高が進行し、81円台で引ける。 - ユーロドルではユーロが反発。上記債務交換への参加率が58%まで伸び、
少なくとも1200億ユーロ(約12兆8000億円)が交換に応じる見通し。
ユーロドルは一時1.31台を割り込んだものの、1.31台半ばまで反発して引ける。 - 豪ドルが昨日のアジア市場で急落。第4四半期のGDPが予想に届かなかったことを
嫌気して、対ドルでは約1ヵ月半ぶりに1.05台を割り込み、対円でも84円台後半まで
下落する場面も。 - 株式市場は反発。前日大幅に下げた株価は、ADP雇用者数が予想通り21.6万人増加
したことや、ギリシャの債務交換問題が進展したことを好感し、ダウは78ドル高で取引を終える。 - 債券相場は反落。経済指標の改善やギリシャ問題の進展から売りもの優勢の展開に。
- 対ユーロでドルが売られたことで、金、原油はともに反発。
- 2月ADP雇用者数 → 21.6万人
| ドル/円 | 80.66 〜 81.22 |
| ユーロ/ドル | 1.3097 〜 1.3164 |
| ユーロ/円 | 105.80 〜 106.79 |
| NYダウ | 78.18 → 12,837.33ドル |
| GOLD | +11.80 → 1,683.90ドル |
| WTI | +1.46 → 106.16ドル |
| 米10年国債 | +0.024 → 1.974% |
本日の注目イベント
- 豪 豪2月雇用統計
- 日 1月経常収支
- 日 1月貿易収支
- 日 2月景気ウォッチャー調査
- 中 中国2月消費者物価指数(CPI)
- 中 中国2月生産者物価指数(PPI)
- 独 独1月鉱工業生産
- 欧 ECB理事会
- 英 BOE政策金利発表
- 米 新規失業保険申請件数
昨日は久しぶりにドル売り優勢の展開を見せられたドル円でしたが、80円59銭(前日のNYでの円の高値)を
割り込むことも無く反発しています。
東京時間では上値が重く、もう一段下落し80円台前半くらいまでのドル安は考えていましたが、NYではADP雇用者数
がほぼ予想通りの数字で、これが明日の雇用統計でも「20万人台は確保」しているのではとの連想に繋がり、ドルにとっては
好材料となりました。
さらに、ギリシャの債務交換問題では、仏のソシエテなどが交換に参加したため、額面ベースで39%まで参加率が上昇した
との報道から「リスクオン」の流れに傾いたようです。
ギリシャの債務交換では、今朝のブルームバーグの伝えるところによると、さらに保険会社や独、仏の大手行が参加の意向を示した
ことで、58%相当のギリシャ国債を保有する投資家がこれまで参加を表明しているようです。
債務交換に応じるかどうかの期限は日本時間明日の未明です。
再び81円台に載せてきたドル円ですが、今朝は8時50分に1月の日本の経常収支が発表されます。
(もっとも、このレポートがHPで確認できるころに、はすでに結果がリリースされていますが)
ドル円が81円半ばを再度試すのかどうかはこの経常収支の結果がポイントになろうかと思います。
事前予想では3000億円程度の「経常赤字」がコンセンサスですが、もしこの赤字幅がさらに拡大しているようなら
「円売り」が加速しそうです。
その際に、先週記録した81円87銭を超えられるのかどうかが注目されますが、逆に「黒字を確保」という事態になれば
円買いから、昨日抜けなかった80円台半ばが試されそうです。
国内よりも海外の投資家の方がより高い関心をもっていることが、今後の相場展開に影響を与える可能性もあります。
本日は、さらにオーストラリアの雇用統計や、中国のCPI、あるいはPPIの発表もあります。
また、夜にはECBやBOAの政策金利の発表と、新規失業保険申請件数が控えていることから、個人投資家にとっては
さしずめ「スーパー・サーズデー」といったところです。
2月の半ばからにわかに動きの出てきたドル円です。指標の結果次第では値幅が飛ぶ可能性もあり注意が必要です。
特に、豪ドル円の値動きが激しくなりそうな気配がします。
豪ドル円は88円目前から急落し、昨日は一時84円台後半まで下落しました。
この通貨ペアの特徴とも言える動きです。
下げるときは、かなりの値幅を伴って下げます。
中国の今年のGDPの下方修正、ギリシャのデフォルトの可能性の拡大からNYダウの急落。
あるいはRBAによる利下げ観測に加え、経済成長率の鈍化など、これでもかと言う程「悪材料」のバーゲンセールでした。
対ドルで1.06−1.08程度と予想していたレンジは、どうやら下方修正する必要があると考えます。
1.03台ー1.06台を新しいレンジとしてセットしてみたいと思います。
ただ、対円ではそれほど大幅な下げはないのではないかと思います。
ドル円が短期的には「ドル高円安」方向に振れやすいと考えているからです。
予想レンジは83円台ー87円程度と観ています。
上述のように今日はイベントが目白押しです。
そして、明日は米国の雇用統計です。「QE3」の実施観測がやや後退する中、明日の非農業部門雇用者数が20万人を
しっかり確保できていれば、さらにその可能性が後退しドル高に振れそうです。
もっともその場合、株式市場がどのように反応するかは意見が分かれそうです。
市場への資金供給がストップすることは株価にとってマイナス要因ですが、雇用の回復はプラス要因だからです。
市場がリスクを取りに行くのか、あるいはリスクを回避する行動を取るのかでドル円の方向性が決まってきます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/29 | バーナンキ・FRB議長 | 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/2 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」追加緩和は不要との立場を示す。カナダのテレビ局とのインタビューで。 | ---- |
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