2012年3月15日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円ではさらにドル高が進行し、海外市場では重要な値位置の83円50銭を抜け、
83円83銭まで円安が進む。株価の上昇や米金利の上昇など、米景気の回復を背景に
市場全体でドル高が加速した。 - ユーロはドル買いの流れに押され下落。それでも値動きが鈍いことから1.30台の
大台は割り込まず、もみ合いの展開が続く。 - ドル円で大幅な円安が進んだため、クロス円は一段の上昇を見せる。ユーロ円は約2週間 ぶりに109円台前半まで上昇。ユーロの強さではなく、円の弱さが主因。
- 株式市場はまちまち。ダウは寄り高で始まったものの、前日の大幅高の影響もあり、
利益確定の売りも観られた。引けは16ドル高とプラス圏で引ける。 - 債券相場は6日続落。世界的な株高から安全資産の債券が売られ易い地合いが続き、
米10年債利回りは2.27%まで上昇。昨年10月以来の水準まで売られる。 - ドル高が進んだことで金価格は大きく下落。約7ヵ月ぶりとなる1640ドル台で
取引を終える。 - 原油価格も大幅に下落。在庫が予想以上に膨らんでいたことが背景。
- 10−12月経常収支 → 1241億ドルの赤字
| ドル/円 | 83.54 〜 83.83 |
| ユーロ/ドル | 1.3011 〜 1.3070 |
| ユーロ/円 | 108.84 〜 109.36 |
| NYダウ | +16.42 → 13,194.10ドル |
| GOLD | −51.30 → 1,642.90ドル |
| WTI | −1.28 → 105.43ドル |
| 米10年国債 | +0.144→ 2.270% |
本日の注目イベント
- 欧 ECB月例報告
- 米 3月NY連銀製造業景気指数
- 米 2月生産者物価指数(PPI)
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 3月フィラデルフィア連銀景気指数
NYダウは1万3100ドル台。日経平均株価は1万50円台。いずれも引け値で、節目の大台をクリアしています。
欧州債務危機が沈静化し、リスク資産の代表であある「株式」に資金が流れ込んでいることが背景です。
一方、安全資産の「代表」である債券は売られ、米10年債利回りは2.27%と、昨年10月以来約5ヵ月ぶりの
水準まで上昇し、ようやく米長期金利の上昇傾向に弾みが付いたように見受けられます。
日本の10年債利回りも昨日は1.01%台まで上昇し、昨年12月以来の水準まで価格が下落(金利は上昇)しています。
世界的に「債券売り、株式買い」の傾向が強まったということです。
さらに昨日のNY市場では金が50ドルを超える下落幅を見せています。
金はドルの「代替資産」としての役割もあり、これまで長い間ドル安が継続されてきたことで大幅な上昇を続けて
きましたが、ドルが買い戻されてきたことで「その役割を終えた」との見方も一部にあり、引け値で1642ドルと
約7ヵ月ぶりの安値で取引を終えています。
為替市場でもドル高が進行しており、特に対円では急激な「ドル高円安」が進み、リスク許容度が大幅な改善している
ことを物語っています。
ドル円はNYで83円83銭まで買われ、連日「大台」を替えて上昇しています。
特に昨日はこの欄でも紹介しました、「週足」の120日移動平均線である83円50銭が抜けています。
欧州市場の朝方、この水準では一旦頭を抑えられ、ややドルが下落しましたが、これまでと同様に下落幅は限定的で、その後
再び切り返しさらに上昇しました。
これでテクニカル的には、上値のメドが89円10銭(200日移動平均銭)まで抵抗線がないことになります。
心理的な節目としては、切りのいい「85円」という数字は意識されると思いますが、それにしても円の下落スピードは
やはり「速い」と言わざるを得ません。
今後85円台を超えて行くにはある程度の「調整」が必要と観ています。
注目された昨日のバーナンキ議長の講演では、「米経済にはこのところ改善の兆候が見られるものの、景気回復は
いらだたしいほど鈍い」と発言し、現在のゼロ金利政策を2014年後半まで据え置くことが正当化される可能性が高い
との見解を示しました。
この発言は今年2月の発言内容とほぼ同じで、議長は「QE3」への言及はしなかったものの、米景気については依然として
慎重な見方を維持していることが確認されました。
しかし市場はこの発言にほとんど反応していません。
一言で言えば「市場のセンチメント」が変わってきたということです。
これまでドル安材料にはすぐに反応したものが、ドル高材料に反応するようになったと言うことです。
本日も日本の株高を背景に、ドルの上値がどこまであるのかを試す展開が予想されます。
大台を替え「84円台」に載せるかどうかが焦点です。
高値警戒感はあるものの、ドルが下落して来るのを待っても買えないという状況が続いています。
正に、「押し目買いに押し目無し」といった状況です。
また、値ごろ感からドルショーで攻めても、「結局切らされる」展開が続いています。
ショートで攻めるにも「トレンドライン」や「遅行スパンの逆転」など、明確なシグナルが点灯してからでも遅くは
ありません。
ストップロスが執行されるのは避けたいところです。
ここは慎重に行動し、トレンドに逆らわないことが肝要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 | ||||
| 2/29 | バーナンキ・FRB議長 | 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に | ||||
| 3/2 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」追加緩和は不要との立場を示す。カナダのテレビ局とのインタビューで。 | ---- | 3/14 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済にはこのところ改善の兆候が見られるものの、景気回復はいらだたしいほど鈍い。」地域銀行の業界団体の会合で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
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