2012年3月21日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- アジア時間に豪ドルが急落し、ドル高に振れたことでドル円も
83円台半ばから後半でしっかり。83円台割れは回避されている
ものの、84円台も徐々に重くなり膠着状態が強まる。 - 豪ドルは、豪鉱山会社BHPビリトンが中国の鉄鋼生産が鈍化
しつつあると指摘したことを受けて急落。対ドルでは1.05台半ばから
1.04台半ばまで売られ、対円でも87円台前半まで100ポイント
程下落。 - ユーロは対ドルでは1.31台から反発し1.32台に載せ、対円でも
110円台後半まで続伸するなど堅調に推移。 - 株式市場は反落。中国の減速懸念や、米住宅着工件数が予想を下回った
ことを嫌気して売りが優勢となり、ダウは68ドル安の1万3100ドル台に。 - 債券相場は小幅に上昇し、長期金利は低下。このところの長期金利上昇傾向に
やや一服感がでたものの、市場のリスク選好の流れは変わらず。 - 金はドルが買われたことから反落。原油価格も中国の景気減速懸念から大幅に
反落し105ドル台に。 - 2月住宅着工件数 → 69.8万件
- 2月建設許可件数 → 71.7万件
| ドル/円 | 83.32 〜 83.83 |
| ユーロ/ドル | 1.3172 〜 1.3253 |
| ユーロ/円 | 110.28 〜 110.76 |
| NYダウ | −68.94 → 13,170.19ドル |
| GOLD | −20.30 → 1,647.00ドル |
| WTI | −2.48 → 105.61ドル |
| 米10年国債 | −0.013→ 2.363% |
本日の注目イベント
- 独 独2年債入札
- 英 BOE疑義録
- 米 2月中古住宅販売件数
ドル円はやや膠着状態の様相を呈してきました。
84円台まではほぼ一本調子で場上昇してきましたが、その後は83円−84円台でもみ合っています。
84円台がやや重くなりつつある一方、ドル売りの勢いもそれ程強くなく、83円台が維持されています。
背景は、米長期金利の上昇傾向が鮮明になり、水準としては未だに2.3%ではあるものの、ようやく安全資産である
債券を売り、株式市場に資金が流れ始めてきたことが挙げられます。
米株式市場ではダウがいち早く1万3000ドルの大台に載せ、その後長期金利が上昇に転じ2%台に載せてきました。
長期金利の上昇は日米金利差拡大に繋がり、ドル円ではドル買いに作用します。
もっとも日本の長期金利(10年債利回り)も節目である1%を超えてきており、世界的に「リスク選好」の流れが
拡大しているとも言えます。
NYダウは3月13日に1万3000ドルの大台を大きく超え、その後は大きな下落は観られません。
昨日のNY株式市場では、前日比68ドル安とやや調整らしき動きもありましたが、米債券はそれほど下げてはいません。
従って長期金利も小幅な下落に留まっています。
また、住宅着工件数が事前予想を下回ったにも関わらず、ドル売りには反応していません。
ドル円を下値で買いそこなった市場参加者がそれほど多いとは思えませんが、下押ししたらドルを拾うという動きは
継続されているようです。
しかし、上述のように84円台も徐々に重くなりつつあります。
3月末決算を控えて、そろそろ予約を抑えてくる実需筋もあるのではないかと考えます。
83円台はその意味でも決して厳しい水準ではありません。
2月の米住宅着工件数は、年率で1.1%減の69万8000件でした。
改善傾向を見せる米経済指標のなかでも唯一回復が遅れている市場ですが、やはり不動債市場の本格的な回復には
まだ時間がかかりそうな状況です。
特に今回は戸建ての落ち込みが大きく、前月比9.9%減少し、過去1年で最も大幅な減少となりました。
それでも、同時に発表された建設許可件数が事前予想を上回ったことや、先月の着工件数が69万9000件から、
70万6000件に上方修正されるなど、先行きに明るい期待はもてそうです。
本日も引き続き住宅関連の指標発表があります。中古住宅販売件数ですが、市場予想は年換算で461万件と、先月より良い数字
を予想しています。
今日のドル円ですが、大きな値動きはないと予想します。
レンジは83円40−80銭程度と観ていますが、特に突発的なニュースもなければ83円50銭の方向を試すのではないかと
観ています。
NYダウが小幅に下落していることで、日経平均株価も売り圧力がやや強まりそうです。
前日比100円程度の下落に留まれば為替には大きな影響はないと思われますが、逆にプラスで終えるようなことになると
84円を試す可能性もありそうです。
またドル円でドル安が進めばユーロドルの上昇が見込めそうですが、その際にはドル円の下落スピードは緩やかになると
思われるため、ユーロ円は上昇傾向を維持すると予想しています。
ユーロ円は現在、雲(週足)の中に入っており、上値のメドは112円前後と観られます。
一方、ストキャスティクスでは買われ過ぎのゾーン(週足)に入っているため、調整があるかもしれません。
その際のメドは、110円前後が1時間足から読み取れるサポートになりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/29 | バーナンキ・FRB議長 | 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/2 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」追加緩和は不要との立場を示す。カナダのテレビ局とのインタビューで。 | ---- |
| 3/14 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済にはこのところ改善の兆候が見られるものの、景気回復はいらだたしいほど鈍い。」地域銀行の業界団体の会合で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/16 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「より力強い景気拡大を促進するため追加の金融政策を講じること可能であり、そうすべきだ」と、追加緩和に前向きな姿勢を示す。 | ---- |
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