2012年3月26日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米新築住宅着工件数が市場予想を下回ったことで、ドル円は下落。
長期債が買われ、金利も低下したことからドル円は82円を割り込み、一時
81円97銭を記録。その後82円台に戻し、82円30−40近辺で越週。 - ドル安が進んだことで、ユーロも反発。対ドルでは1.32台後半まで
買い戻しが進んだが、前回同様1.33台に載せる勢いは無く、レンジ内での
取引が継続。 - 株式市場は反発。商品株やエネルギー株が上昇し、新築住宅販売減少の悪材料も
影響は限定的。ダウは34ドル高と、小幅高で取引を終える。 - 債券相場は続伸。これで4日連続で上昇したことになり、10年債利回りは
高値を確認し低下傾向に入ったとの声も。同利回りは2.23%台まで低下。 - ドル安が進んだことから金、原油も大きく反発。原油価格はイラン情勢を
睨みながら神経質な展開が続く。 - 2月新築住宅販売件数 → 31.3万戸
| ドル/円 | 81.97 〜 82.58 |
| ユーロ/ドル | 1.3222 〜 1.3284 |
| ユーロ/円 | 108.59 〜 109.50 |
| NYダウ | +34.59 → 13,080.73ドル |
| GOLD | +19.90 → 1,662.40ドル |
| WTI | +1.52 → 106.87ドル |
| 米10年国債 | −0.048→ 2.234% |
本日の注目イベント
- 独 独2月ifo企業景況感指数
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演(ベルリン)
- 欧 レーン・ECB理事講演(東京)
- 米 2月仮契約住宅販売指数
- 米 バーナンキ・FRB議長講演
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演(パリ)
ドル円は先週末のNY市場でさらに一段と下落し、一時82円台を割り込み、81円97銭までドル安円高が
進みました。
81円台までドル安が進んだのは3月13日以来約2週間ぶりのことです。
84円台前半まで一気にドル高が進み、その後も一旦下落したものの再度84円10銭までドルが買い戻されるなど
底固い動きを続けていたドル円も、ようやく「本格的な調整」局面に入ったことが確認されました。
これでドル高値からは2円20銭程度の下落を観たことになりますが、昨日の新聞などに書かれた週間予想を観ると
「今週は円が買われ易い展開」と予想されていました。
市場は「ドルが上昇すればさらに上がると言い、下がればさらに下がると言う」傾向があります。
ここはしっかりと自分のテクニカル分析に基づく「相場観」を維持し、むやみに振り回されないことが肝要です。
2月半ばからのドル高円安の進行は、直接的には米景気の改善傾向が鮮明になったことと、日本の経常収支や貿易収支の悪化が
主要な要因でしたが、さらに日米の金融緩和に対するスタンスの違いも重要な要因でした。
米国は景気回復が見込める状況になったことで「QE3」を実施する可能性が徐々に後退し、一方日本は
「インフレ率1%をメド」としたことで、さらに積極的に追加緩和を進める可能性が高いということです。
FRBと日銀の金融緩和スタンスを違いを材料にしました。
先週も白川日銀総裁は国会で、「政府と歩調を合わせ物価上昇率1%を達成するため努力する」と明言しています。
今後のドル円相場を予想する場合に、この政策スタンスが変更されないという前提に立てば、先週後半からの「ドル安円高」は
調整局面であって、ドルの天井を確認したことにはならないと考えられます。
むしろ、今回のドル高局面でうまくドルを買えていない市場参加者にとっては「いい買い場」だったのではないかと思います。
今週は81−84円のレンジを予想していますが、81円台まで下落したことを考えると、これまでのように一気に84円台までの
反発は望めませんが、「調整」がどこまで続くのかがポイントなろうかと思います。
基本はドルの「買い場」を探る展開かと思いますが、今週はFRB関係者や地区連銀総裁の講演が多く予定されている
ことから「QE3」を巡る発言が出てくることも予想されます。
「ハト派」であるバーナンキ議長の講演もありますが「タカ派」の地区連銀総裁の講演も多いことから、その発言内容によって
相場がぶれる可能性もあります。
仮に「QE3」の可能性が高まって82円割れを試した場合、先週末の81円90−00辺りが重要サポートとなりそうです。
この水準は「週足」の100日移動平均線でサポートされており、「8時間足」の雲でもサポートされていることで
比較的しっかりとしたサポート水準と観られます。
一方上値の方は、「1時間足」の雲が82円70銭前後にあり、この雲がやや厚いことから83円20銭辺りまでは
上値が重たくなることも予想されます。
ここを上抜けすれば再び84円台が見込めると思われますが、それには米株式市場が上昇し、安全資産である債券が下落し、
米金利が再び2.5%を目指すような展開が必要です。
週末には個人消費支出や消費者信頼感など重要な経済指標の発表がありますが、それまでは米株式市場と債券市場(金利)の行方に
注目したいと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/29 | バーナンキ・FRB議長 | 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/2 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」追加緩和は不要との立場を示す。カナダのテレビ局とのインタビューで。 | ---- |
| 3/14 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済にはこのところ改善の兆候が見られるものの、景気回復はいらだたしいほど鈍い。」地域銀行の業界団体の会合で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/16 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「より力強い景気拡大を促進するため追加の金融政策を講じること可能であり、そうすべきだ」と、追加緩和に前向きな姿勢を示す。 | ---- |
| 3/21 | バーナンキ・FRB議長 | (燃料価格の高騰について)「少なくとも短期のインフレ圧力を生じさせる。その上、家計の購買力に対して税金のように作用し、消費支出を減少させる」下院での証言で。 | ドル円84円前半 → 83円前半へ |
| 3/22 | フィッシャー・ダラス連銀総裁 | 「経済成長はわれわれが望むよりも遅いが、前向きであり勢いづいている。もっと力強い成長であってほしい。改善しつつあるし回復している」と述べ、「QE3」を支持しないとの認識を示す。 | ---- |
| 3/24 | 白川・日銀総裁 | 金融緩和は必要としながらも「副作用や限界も意識する必要がある」ワシントンでの講演で。 | ---- |
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