2012年3月27日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州市場で83円ちょうどを付けた後、NYではバーナンキ議長の
講演内容に反応しドルが下落。82円60銭まで下落したものの、クロス円での
円売りもあり82円台後半まで反発。 - ユーロドルは急反発。バーナンキ議長が失業率の低下には追加緩和が必要との
見方を示したことや、メルケル首相が欧州危機に対する安全網の拡充に前向きな
姿勢を見せたことから、1.32台のレンジを抜き1.3368までユーロ高が進む。 - 株式市場はバーナンキ議長の講演内容を好感し大幅に上昇。ダウは160ドル高、
S&P500は2008年5月以来の高値を記録。 - 債券相場は下落。バーナンキ議長の緩和的な政策を維持するとの発言から
30年債が売られ、長期金利は低下。 - 対ユーロなどでドル安が進んだことから金は大幅に続伸。原油も小幅高。
- 2月仮契約住宅販売指数 →−0.5%
| ドル/円 | 82.61 〜 82.92 |
| ユーロ/ドル | 1.3245〜 1.3368 |
| ユーロ/円 | 109.74 〜 110.71 |
| NYダウ | +160.90 → 13,241.63ドル |
| GOLD | +23.20 → 1,685.60ドル |
| WTI | +0.16 → 107.03ドル |
| 米10年国債 | +0.020→ 2.253% |
本日の注目イベント
- 独 独4月GFK消費者信頼感調査
- 欧 ユーロ圏財務相会合
- 欧 ユンケル・ユーロ圏議長講演
- 米 1月ケース・シラー住宅価格指数
- 米 3月消費者信頼感
- 米 3月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 バーナンキ・FRB議長講演(ワシントン)
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演(北京)
- 米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演(ロンドン)
ユーロドルが1.30−1.32のレンジを上抜けし、1.3368まで上昇しました。
メルケル独首相が欧州危機の際に安全網となる欧州安定メカニズム(ESM)と、現行の欧州金融安定基金
(EFSF)を当面併用することに前向きな姿勢を見せたことで、ユーロ買いで反応しました。
さらにバーナンキ・FRB議長が講演で、失業率の一段の低下には緩和的政策が必要との見方を示したことから
ドル安が、対ユーロが進んでいます。
議長は「QE3」に関して直接に言及はしなかったものの、長期失業者の高止まりに触れ、「緩和的な政策を維持してく
ことが、失業率の低下に繋がる」と述べています。
この発言内容によって、2014年後半まで継続されることになっている現行の金融政策に変更はない、との見方が
広がりドル売りが加速しました。
議長の発言はこれまでより「よりハト派的」との印象を受けましたが、8.3%で高止まりしている失業率には耐えられない
と言った姿勢を強く見せたもとのと思われ、楽観的になりつつある米景気に対す見方に警鐘を鳴らした格好になりました。
ドルは対ユーロでは大幅に売られましたが、対円では82円台半ばまで下落したものの、そこからはむしろ円売りドル買いが
優勢な展開となっています。
その結果ユーロ円は大きく上昇し、昨年10月末以来となる110円台後半までユーロ高円安が進行しました。
このところの経済指標の改善傾向にも関わらず、米国のゼロ金利政策には変更がないとの見方からドル売りが優勢だったものの、
円に対しては上昇する局面もありました。
これはやはり、日米の緩和政策に違いが見られないことや、むしろ今後は日本の方が積極的に追加緩和をおこなうのではないかとの
見方が背景になっていると考えられます。
ドル円は欧州時間に83円まで上昇しましたが、先週末のNYでは81円台後半を記録した後だけに、83円近辺では
利益確定のドル売りに押され「滞空時間」もわずかでした。
市場は84円台を記録した後「調整局面」に入っており、この局面から再び84円を伺う展開に戻るのか、それとも
上値の重さを確認して81円台を再度試しに行くのか意見も分かれるところです。
個人的には引き続き前者の見方を取っています。
上述のように追加緩和についてはFRBより日銀の方がより積極におこなうことが予想され、さらに原発問題の
不透明さからこの夏の電力の確保が重要なテーマになりつつあります。
足もとでは、原油価格が100ドル台を値固めしている気配もあります。
2月の貿易収支で観られたように、今後自動車を中心とする輸出の回復が見込めるものの、LNG価格の高どまりから
輸入の減少は考えにくい状況になっており、貿易収支の大幅改善は考えにくい状況となっています。
上値の重さを再度確認した後、82円台中心のもみ合いが続く可能性が高いと思われますが、米経済指標の改善傾向が
予想される中、ドルの大幅な下押しは避けられるのではないかと思います。
本日のレンジ予想は82円40銭−83円10銭程度と観ています。
NYダウが大きく反発していることから、日経平均株価の動きも注目されそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/29 | バーナンキ・FRB議長 | 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/2 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」追加緩和は不要との立場を示す。カナダのテレビ局とのインタビューで。 | ---- |
| 3/14 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済にはこのところ改善の兆候が見られるものの、景気回復はいらだたしいほど鈍い。」地域銀行の業界団体の会合で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/16 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「より力強い景気拡大を促進するため追加の金融政策を講じること可能であり、そうすべきだ」と、追加緩和に前向きな姿勢を示す。 | ---- |
| 3/21 | バーナンキ・FRB議長 | (燃料価格の高騰について)「少なくとも短期のインフレ圧力を生じさせる。その上、家計の購買力に対して税金のように作用し、消費支出を減少させる」下院での証言で。 | ドル円84円前半 → 83円前半へ |
| 3/22 | フィッシャー・ダラス連銀総裁 | 「経済成長はわれわれが望むよりも遅いが、前向きであり勢いづいている。もっと力強い成長であってほしい。改善しつつあるし回復している」と述べ、「QE3」を支持しないとの認識を示す。 | ---- |
| 3/24 | 白川・日銀総裁 | 金融緩和は必要としながらも「副作用や限界も意識する必要がある」ワシントンでの講演で。 | ---- |
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