2012年3月29日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は82円半ばから83円台でのもみ合いが続く。
世界的に株価が軟調に推移したことから、やや「リスクオフ」の流れが
強まり円が買われる場面もあったが、82円半ばでは底堅い動きを見せる。 - ユーロドルは1.33割れがあったものの横ばいの展開が続き、
1.33台での取引がメインに。 - 豪ドルが軟調。対ドルでは上値の重い展開が続いていたが、1週間ぶりに
1.04台を割り込み1.03台半ばに。上海株式市場の大幅下落の影響もあり
中国の景気後退を先取りする形で下落。 - NY株式市場は続落。耐久財受注の伸びが市場予想を下回ったことが嫌気され
エネルギー株などが下げをけん引。ダウは71ドル安で1万3100ドル台に。 - 債券相場も下落。5年債入札が不調だったこともあり、10年債は売られ
利回りは2.2%台に上昇。 - 金は大幅に続落。インドなどでの需要後退が材料に。
原油価格も大幅に下落。フランスが戦略備蓄の放出に前向きな姿勢を見せたことで
前日比2ドルに迫る下落幅で105ドル台に。 - 2月耐久財受注 → +2.2%
| ドル/円 | 82.68 〜 83.18 |
| ユーロ/ドル | 1.3277 〜 1.3346 |
| ユーロ/円 | 109.87 〜 110.81 |
| NYダウ | −71.52 → 13,126.21ドル |
| GOLD | −27.00 → 1,657.90ドル |
| WTI | −1.92 → 105.41ドル |
| 米10年国債 | +0.014→ 2.201% |
本日の注目イベント
- 独 独3月失業率
- 欧 ユーロ圏3月消費者信頼感(確報値)
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 2011年10−12月期GDP(確報値)
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
昨日この欄で、前日のドル円の83円半ばまでの上昇には違和感があると記述しましたが、やはり83円台の
維持はかないませんでした。
朝方こそ83円台での取引が観られましたが、日経平均株価や、その後の上海株式市場の下落を睨みながら徐々に
ドル売り円買いが優勢となり、欧州市場では82円台半ばまで下落しました。
83円台がなかなか定着しないものの、下値でも82円台半ばを割り込む勢いはありません。
82円台でのもみ合いがしばらく続きそうな気配です。
ここはある程度「値幅は狭い」と割り切って、83円台前半でショート、あるいは82円半ばでのロングで攻めるしか
なさそうです。
ただし両サイドとも、抜けた時には値幅がでるため「ストップロス」を設定することは言うまでもありません。
豪ドルが軟調な展開です。
中国が経済成長率を下方修正した時を境に下落基調が続いています。
国内景気も失業率の悪化や、GDPの落ち込みにから政策金利引き下げの可能性も高まっています。
昨日は上海株式市場が大幅な下げを見せたことで豪ドル売りが加速しました。
対米ドルでは1.03台半ばまで売り込まれましたが、この水準は先週も一旦サポートされた水準でもあることから
1.04台まで反発していますが、1.03台半ばを抜けると「雲抜け」(日足)も完成するため下落に弾みがつくことも
考えられ注意が必要です。
「雲抜け」の水準は1.0352辺りになります。
ただ対円では依然として86−87円前後でのもみ合いが続き、それほど大幅な下落は観られませんが、これはドル円で
円安傾向が続いていることが背景です。
従って、ドル円が82円台を割り込むような展開になれば、豪ドル円も85円を割り込む可能性があると考えられます。
豪ドルは個人投資家に人気のある通貨です。
豪ドルを手掛けるほとんどの人が「買い持ち」で臨んでいるはずです。
そのため、下落が鮮明になると機関投資のヘッジ売りなども誘発して下げが加速することがしばしばあります。
85円を割り込むとその可能性が高まってくると予想しています。
日足チャートでは昨年11月24日に記録した直近の安値である74円80銭からのサポートラインが機能しており、
右肩上がりの上昇を続けていますが、85円を割り込むとこのトレンドラインを下抜けすることになるため注意が必要です。
今週の経済紙でも、投信を通じた豪ドルへの資金流入は続き、2月末時点では4兆8118億円にも上ると報じられています。
現在の為替レートで換算しても556億豪ドルにもなり、さらにFX各社での豪ドルの買い残を合わせるとさらに大きな金額になります。
リーマンショック後には102円から55円程度まで、わずか3ヵ月で急落したことは記憶に鮮明です。
むろん当時とは比べられませんが、「高金利通貨のわな」には十分注意が必要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/29 | バーナンキ・FRB議長 | 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/2 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」追加緩和は不要との立場を示す。カナダのテレビ局とのインタビューで。 | ---- |
| 3/14 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済にはこのところ改善の兆候が見られるものの、景気回復はいらだたしいほど鈍い。」地域銀行の業界団体の会合で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/16 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「より力強い景気拡大を促進するため追加の金融政策を講じること可能であり、そうすべきだ」と、追加緩和に前向きな姿勢を示す。 | ---- |
| 3/21 | バーナンキ・FRB議長 | (燃料価格の高騰について)「少なくとも短期のインフレ圧力を生じさせる。その上、家計の購買力に対して税金のように作用し、消費支出を減少させる」下院での証言で。 | ドル円84円前半 → 83円前半へ |
| 3/22 | フィッシャー・ダラス連銀総裁 | 「経済成長はわれわれが望むよりも遅いが、前向きであり勢いづいている。もっと力強い成長であってほしい。改善しつつあるし回復している」と述べ、「QE3」を支持しないとの認識を示す。 | ---- |
| 3/24 | 白川・日銀総裁 | 金融緩和は必要としながらも「副作用や限界も意識する必要がある」ワシントンでの講演で。 | ---- |
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