2012年4月2日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は急反発。米経済指標の改善を背景に、長期金利が上昇。
市場はリスクオンの流れに傾き、81円台後半から、82円台後半まで
ドル高円安が進む。さらに今朝のオセアニア市場では、中国の製造業PMIが
予想を上回ったことを材料に83円台に載せて取引が始まる。 - ユーロドルも値動きは小幅ながら、1.33台前半から半ばまで買われる。
ユーロ圏のセイフティ・ーネットの拡充が合意されたことが好感された。
ユーロは対円でも109円台から110円台半ばまで買い戻される。 - 株式市場は個人支出が予想を上回ったことなどから続伸。ダウは66ドル高で
1万3200ドル台を回復。 - 株価の上昇から債券相場は軟調。10年債利回りは2.21%まで急上昇。
- 金は反発、原油価格は小幅に反発し103ドル台に。
- 2月個人所得 → +0.2%
- 2月個人支出 → +0.8%
- 2月PCE・コアデフレーター → +1.9%
- 3月シカゴ購買部協会景気指数 → 62.2
- 3月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 76.2
| ドル/円 | 81.98 〜 82.89 |
| ユーロ/ドル | 1.3310 〜 1.3367 |
| ユーロ/円 | 109.41 〜 110.53 |
| NYダウ | +66.22 → 13,212.04ドル |
| GOLD | +17.00 → 1,671.90ドル |
| WTI | +0.24 → 103.02ドル |
| 米10年国債 | +0.052→ 2.210% |
本日の注目イベント
- 豪 豪2月住宅着工件数
- 日 3月日銀短観
- 欧 ユーロ圏2月失業率
- 米 3月ISM製造業景況指数
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
先週末のNY市場ではドル円が急反し、82円台後半までドル高が進み、さらに今朝のオセアニア市場では、昨日発表された
中国の製造業PMIが、53.1と先月の51.0から上昇したことを手がかりに、83円台に載せて取引が始まりました。
先週後半にかけてはドル円の上値が重く、82円割れを2度試し、一時は81円83銭までドル安が進みましたが、結局米景気の
回復を示す指標に押し戻された格好になっています。
先月の上旬には84円まで一気に買い進められたドル円の上昇を修正する形で下値の水準を探ってきましたが、82円割れでは
都合3度も押し返され、予想通り82円台でのもみ合いに落ち着きそうです。
82円−83円台を上下抜けていくにはそれなりの材料が必要ですが、今週は週末に米3月の雇用統計が発表され、これがそのきっかけになる
との期待感が高まっています。
非農業部門雇用者数は昨年12月から今年2月まで「3ヵ月連続で20万人の大台」を記録していますが、3月でも20万人以上が
増加しているかどうかが注目されています。
「3ヵ月連続20万人の増加」は、昨年2月ー4月でも平均値で達成しています。
しかし、その翌月からは急激に減少し、追加緩和の実施へとつながった経緯があるため、市場は4ヵ月目の20万人増が達成できるか
どうかに注目しているところです。
ドル円の今後の行方を占ううえで、日米中央銀行の金融政策が重要であることは論を待ちません。
足元では、FRBが「QE3](追加緩和第3弾)を実施する可能性が残っている一方、日銀も1%までの物価上昇率を達成するまで
緩和し続けるとの姿勢を崩していません。
いわばどちらがより積極的に「追加緩和」を行うかがドル円方向性を決めるとも言えます。
そのため、追加緩和に繋がる経済指標の結果にはより敏感に反応しやすい状況になっており、今週末の雇用統計がこれまで以上に
重要になっています。
今週から4月に入りましたが、今月の24−25日にはFOMCが開催され、ここでも「QE3」の実施が議論されることになります。
ご承知のように、このところFOMCメンバーの中での「ハト派」と「タカ派」の意見はより鮮明になっています。
バーナンキ議長に代表される「ハト派」のメンバーは「米景気の回復は緩やかで、雇用と住宅が依然として回復していない」と
追加緩和に前向きです。
一方ダラス連銀のフィッシャー総裁などの「タカ派」は、「景気は確実に回復しており、これ以上の緩和はインフレンに繋がる」と
追加緩和には否定的です。
世界最大の運用会社であるピムコの幹部は、今月のFOMCで「QE3」の実施を示唆するとの予想を発表しています。
「ハト派」か「タカ派」のどちらの見方がより支持されるかは、上記雇用統計の結果が大きく影響を与えます。
ドル円は早朝には83円台に載せていましたが、再び82円台後半での取引になっています。
本日の注目は83円台に載せても83円30銭が抜けるかどうかです。
「週足」では100日移動平均線が81円67銭にあり、120日移動平均線が83円32銭にあります。結局先週はこの幅の中で
上下を繰り返し、レンジを抜けない展開でした。
その意味でも83円30銭辺りが抜けるかどうかが注目されますが、それにはドル買い材料が必要と思われます。
82円40円−83円30銭を予想レンジと観ています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/29 | バーナンキ・FRB議長 | 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/2 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」追加緩和は不要との立場を示す。カナダのテレビ局とのインタビューで。 | ---- |
| 3/14 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済にはこのところ改善の兆候が見られるものの、景気回復はいらだたしいほど鈍い。」地域銀行の業界団体の会合で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/16 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「より力強い景気拡大を促進するため追加の金融政策を講じること可能であり、そうすべきだ」と、追加緩和に前向きな姿勢を示す。 | ---- |
| 3/21 | バーナンキ・FRB議長 | (燃料価格の高騰について)「少なくとも短期のインフレ圧力を生じさせる。その上、家計の購買力に対して税金のように作用し、消費支出を減少させる」下院での証言で。 | ドル円84円前半 → 83円前半へ |
| 3/22 | フィッシャー・ダラス連銀総裁 | 「経済成長はわれわれが望むよりも遅いが、前向きであり勢いづいている。もっと力強い成長であってほしい。改善しつつあるし回復している」と述べ、「QE3」を支持しないとの認識を示す。 | ---- |
| 3/24 | 白川・日銀総裁 | 金融緩和は必要としながらも「副作用や限界も意識する必要がある」ワシントンでの講演で。 | ---- |
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