2012年4月3日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は値幅を伴いながらドル安円高に。
米長期金利の低下を手がかりに、対ドル以外でも円買いが優勢となり
ドル円は先週末と同様、82円を割り込み81円87銭まで下落。 - ユーロドルは方向感が見えないことから値幅は限定的で1.33を
挟む展開。ユーロ圏の失業率がさらに悪化しており、1.33台を
割り込む場面もあったが値動きは限定的。 - 株式市場は続伸。ISM製造業景況感指数が予想を上回っていたこと
から、ダウは52ドル高と年初来高値を更新し、2007年12月以来の
水準に。 - 債券相場は反発。NY連銀が国債の買い入れを開始したことから、
株価の上昇にも関わらず、債券相場も上昇。10年債利回りも2.18%に低下。 - 金は続伸、原油も大幅に反発し3日ぶりの105ドル台に。
- 3月ISM製造業景況指数 → 53.4
| ドル/円 | 81.87 〜 82.61 |
| ユーロ/ドル | 1.3278 〜 1.3338 |
| ユーロ/円 | 108.95 〜 110.07 |
| NYダウ | +52.45 → 13,264.49ドル |
| GOLD | +7.80 → 1,679.70ドル |
| WTI | +2.21 → 105.23ドル |
| 米10年国債 | −0.034→ 2.180% |
本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 豪 豪2月小売売上高
- 日 3月マネタリーベース
- 中 中国3月非製造業PMI
- 欧 ユーロ圏2月生産者物価指数
- 米 FOMC議事録(3/13日分)
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁
昨日の朝方に発表された日銀短観をきっかけにドル円はドル高円安が進み、一時83円30銭を記録し、
先週から続いたドル安傾向に終止符をうち、ドルの上値を試す展開かと予想していました。
しかし、海外市場では大幅なドル安が進み、先週と同様な展開となりました。
今朝のNY市場の引け値を確認した時にはやや違和感を覚えました。
3月のISM製造業景況感指数は市場予想を上回っており、株式市場も株高で「リスクオン」の構図です。
ドル円は82円台後半くらいのイメージでしたが、先週同様一時82円台を割り込み、引け値も82円台前半でした。
昨日の朝方からは約1円50銭も円高方向に振れたことになります。
それ程円を買う理由があったのかどうか、自分の中ではまだ消化できていない状況です。
円が対ドルだけではなく、主要通貨に対して全面高だった理由は、米金利の低下と中国の製造業PMIの低下くらいしか
見つかりません。
債券市場ではNY連銀が国債を購入したことで、価格が上昇し長期金利は低下しました。
米金利の低下はドル売り円買い要因であることから、これが原因で円高に振れたことは理解できても、株高と債券高が
同時に進むことはそれほど頻繁には起こりません。
この日のNY市場は経済指標の改善に株価が堅調に推移し「リスクオン」の流れでしたが、債券相場に力が働き、
株と債券との相関関係が崩れたということの様です。
ドル円は一時81円87銭まで下落しましたが、この水準は先週何度かトライして押し戻されている水準です。
NY市場では、その後82円台まで反発して引けていますが、どうやら次の材料まで上値の重い展開が続きそうです。
昨日の述べましたが、ドル円の値動きは「週足」の100日移動平均線と120日移動平均線とに挟まれており、このバンド内で
推移しています。
現在、そのバンドは下値が81円67銭で、上値は83円31銭です。
84円台まで一気にドル高円安が進んだ後、ほぼ1ヵ月間はこの「100日と120日」の移動平均線に挟まれていることは
「週足」を観ると確認できます。
今週は雇用統計の発表を控えていることから、ドル円は上記水準をどちらか抜けた方に行き易いと考えますが、足元の水準からすれば
「100日移動平均線」の突破を試す可能性の方が高いと言えそうです。
また、米経済指標の結果以外にも、中国の経済指標の結果も市場の波乱要因になりつつあります。
中国がこれまでの高成長から巡航速度を維持する政策転換をする中、さらに成長が鈍化し、世界景気に悪影響を与えるかどうかが
注目されているからです。
まだ「リスクの種」が欧州から中国に移ったとは言えませんが、今後は中国の経済指標がこれまで以上に為替相場に影響を与える
可能性は高まっています。
本日のレンジ予想はやや難しいところですが、81円80銭ー82円50銭と予想しています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/29 | バーナンキ・FRB議長 | 労働市場は「前向きな進展」が見られるが、「雇用市場は依然として正常な状態からは程遠い」半期に一度の議会証言で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/2 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「現在は米景気にとって状況が改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」追加緩和は不要との立場を示す。カナダのテレビ局とのインタビューで。 | ---- |
| 3/14 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済にはこのところ改善の兆候が見られるものの、景気回復はいらだたしいほど鈍い。」地域銀行の業界団体の会合で。 | ドル円80円半ば → 81円台前半に |
| 3/16 | エバンス・シカゴ連銀総裁 | 「より力強い景気拡大を促進するため追加の金融政策を講じること可能であり、そうすべきだ」と、追加緩和に前向きな姿勢を示す。 | ---- |
| 3/21 | バーナンキ・FRB議長 | (燃料価格の高騰について)「少なくとも短期のインフレ圧力を生じさせる。その上、家計の購買力に対して税金のように作用し、消費支出を減少させる」下院での証言で。 | ドル円84円前半 → 83円前半へ |
| 3/22 | フィッシャー・ダラス連銀総裁 | 「経済成長はわれわれが望むよりも遅いが、前向きであり勢いづいている。もっと力強い成長であってほしい。改善しつつあるし回復している」と述べ、「QE3」を支持しないとの認識を示す。 | ---- |
| 3/24 | 白川・日銀総裁 | 金融緩和は必要としながらも「副作用や限界も意識する必要がある」ワシントンでの講演で。 | ---- |
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