2012年4月4(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 3月13日に行われたFOMCの議事録が公表され、追加緩和の可能性が
後退したことを受けドルは全面高の展開に。 - ドル円は82円台前半から、議事録公表後に82円99銭まで一気にドル高
円安が加速。米長期金利の上昇もあり、ほぼ高値圏で引ける。 - ユーロドルも材料がない中、ドル高に押されて1.33台から1.32台
に下落。ドル円での円売りが勝っていたため、ユーロ円は上昇。 - 株式市場は追加緩和の実施の可能性が後退したことで反落。ダウは
64ドル安で1万3200ドルを割り込む。 - 一方債券相場も下落。追加緩和に踏み切らないとの見方が拡大し10年債利回りは
2.29%台に大幅上昇。 - ドルが買い戻されたことで、金と原油はともに下落。
| ドル/円 | 82.06 〜 82.99 |
| ユーロ/ドル | 1.3214 〜 1.3346 |
| ユーロ/円 | 109.24 〜 109.80 |
| NYダウ | −64.94 → 13,199.55ドル |
| GOLD | −7.70 → 1,672.00ドル |
| WTI | −1.22 → 104.01ドル |
| 米10年国債 | +0.113→ 2.293% |
本日の注目イベント
- 豪 豪2月貿易収支
- 欧 ECB理事会
- 欧 ユーロ圏2月小売売上高
- 欧 イタリア、財政赤字の対GDP比発表
- 米 3月ADP雇用者数
- 米 3月ISM非製造業景況指数
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁
昨日の朝方は急激な円高ドル安が進んだと思ったら、一晩寝て起きると全く違った展開になっています。
ドル円は昨日、日本のマネタリーベースが発表され、マネーの量が前年比マイナスに転じていました。
日銀が追加緩和に積極的な姿勢を見せていることから、市場はマネーの増加を予想していたところ、減少だった
ことでドル売りが加速し、82円を割り込みストップロスのドル売りも巻き込んで81円55銭まで下落しています。
エコノミストの中には「まるで、金融引き締めに転じた様だ」とのコメントも聞かれました。
これまでドルが売られても81円80−90銭で何度もサポートされていたドル円が、この水準を割り込んだことで
「下抜けした」との印象も広がり、ドルの上値が重い展開になりしたが、NY市場では一転してドル買いに
転じ、一時82円99銭までドル高円安に振れています。
こうした動きが「日替わり」で起こるため、個人投資家にとっては難しい相場展開が続いています。
ドルが買い戻されたきっかけは3月13日に行われたFOMC議事録の内容でした。
議事録では、「数人のメンバーは、景気が勢いを失うか、インフレ率が2%を下回る状況が続きそうな場合には
追加の刺激策の実施が必要になり得ると指摘した」と記されています。(ブルームバーグ)
金融当局は景気拡大の勢いが衰えたり、インフレ率が低下しない限り、追加緩和には踏み切らない見通しがでてきたことで、
ドルが買い戻され、株式市場と債券市場にはマイナス要因となり、ともに下落しています。
また、現在2014年後半まで継続されることになっている「ゼロ金利政策」についても、「メンバーは声明で記された
維持期間は、経済見通しの大幅な変化に応じて変更されるということで意見が一致した」とも説明されており、今後の
景気の回復状況によっては「出口戦略」が早まる可能性があることも確認されたと言えます。
上記FOMC議事録とは別に、「タカ派」のロックハート・アトランタ連銀総裁はブルームバーグ・ラジオとのインタビューで、
「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは
思わない」と、これまで通り追加緩和に否定的な考えを強調しています。
これで今月24−25日開催されるFOMCで、一部にあった「QE3」の実施の可能性はかなり後退したと思われます。
引き続き「米景気は緩やかながら回復しているが、雇用と住宅の改善ペースが遅い」といった声明文が作成されるのではないかと
予想しています。
さて、ドル円は83円前後まで値を戻したため、「1時間足」では短期的な上昇を示唆しています。
上値の目処は83円10銭辺りとみています。
ここを抜けば「4時間足」の雲を抜けたことになります。そしてその上には「週足」での上値の上限である83円32銭があります。
足元の動きでは上記水準を抜ける可能性は低いと思われ、ドルロングは一旦ポジションを外す水準かと思います。
ここからの相場展開は週末の雇用統計次第ですが、その前哨戦が本日のADP雇用者数となります。
市場予想は20万6千人の増加となっています。
下値のメドは82円59銭と、その下の40−50銭あたりと観られます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
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