2012年4月5日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 日経平均場株価など、世界的な株安を背景にリスク回避の流れが加速し
円は主要通貨に対して大幅に上昇。 - ドル円はアジア市場の82円94銭を上値にジリ安となり、欧州市場では
82円半ばを割り込み、一時82円10銭まで下落。豪ドルなどクロス円の
売りも、ドル円を下押しした。 - ユーロドルではドル高ユーロ安となり、1.31台割れ目前まで下落する。
スペイン国債の利回りが上昇(価格は下落)したことと、ドラギECB総裁が
政策金利据え置きを決めた後の記者危険で、「出口戦略を議論するのは時期尚早」
と発言したことが背景。 - 株式市場は大幅に続落。アジア、欧州株が下落したことや、スペン国債の
入札不調が重しとなり、ダウは124ドル安と1万3100ドル台を割り込む。 - 債券相場は反発。株安とリスクオンの流れから買い物優勢の展開に。
10年債利回りは小幅に下落し、2.22%台に。 - 金、原油はともに大幅下落。金は57ドル安で1610台に。原油価格も
2ドル50セント強下げ、2月16日以来の101ドル台に。 - 3月ADP雇用者数 → +20.9万人
- 3月ISM非製造業景況指数 → 56.0
| ドル/円 | 82.26 〜 82.68 |
| ユーロ/ドル | 1.3108 〜 1.3154 |
| ユーロ/円 | 107.91 〜 108.62 |
| NYダウ | −124.80 → 13,074.75ドル |
| GOLD | −57.90 → 1,614.10ドル |
| WTI | −2.54 → 101.47ドル |
| 米10年国債 | −0.070→ 2.223% |
本日の注目イベント
- 中 中国3月HSBCサービス業PMI
- 独 独2月鉱工業生産
- 英 英2月鉱工業生産
- 英 BOE政策金利発表
- 米 新規失業保険申請件数
- 加 カナダ3月失業率
- 加 カナダ2月住宅建設許可件数
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁
ここ連日、「猫の目」のように市場のセンチメントが変わるドル円ですが、昨日も値幅を伴いドル安円高が進みました。
朝方の東京市場では82円94銭までドル買いが進みましたが、そこを頂点にその後は徐々に下落し、日経平均株価が
200円を超す下げを見せると、ドル円も82円半ばを試し、欧州市場が参入すると一気に82割れ目前までの
下落を見せました。
この日の円買いドル売りの背景には2つの要因が挙げられます。
一つは、日経平均株価をはじめとする株式市場の大幅な調整です。
日経平均株価は1万円の大台を約3週間ぶりに割り込み、このところの株価の上昇に急ブレイキがかかっています。
欧米の株式市場も同様に軟調な展開です。
株式はリスク資産であるため、市場は急速に「リスク回避」の流れに傾き、通貨では安全な「円」が買われる結果になりました。
二つ目は欧州情勢です。
スペインの国債入札が軟調だったことから、同国の債券が売られ、今年1月〜2月ごろにかけて経験した「欧州債務危機」の再燃を
彷彿させる雰囲気が生まれその結果、急激な円買いが進んだものと思われます。
ドル円は一時、82円10銭まで円買いが進み、その他主要通貨に対しても大幅に上昇する結果となりました。
昨日も書きましたが、ドル円は連日1円ほどの値幅を持って「円買い」と「円売り」が繰り返されています。
ユーロが今一つ明確な方向感がつかめないため、通常ユーロを主体に取引をしている市場参加者がドル円を手掛けていると
思われますが、連日の様に上げ下げを繰り返しているのは、やはり「方向感がつかめない」ことが背景かと思います。
市場がリスク選好の状況や、米国の追加緩和期待が後退すれば一気に円売りに傾きますが、その逆の事象には昨日の様に円買いが
加速する、「極めて不安定な状況」が続いています。
この状態は恐らく明日の雇用統計発表後まで継続されるのではないかと思われます。ポジションは軽めにしておくべきです。
大枠は下値で81円67銭辺り、上値で83円31銭あたりが重要なポイントであることは「週足」の100日移動平均線と同120日線で
確認できます。
つまり、このレンジ内で推移している限り依然方向感は出てこないと考えられます。
ADP雇用者数が市場予想を若干上回り、さらに1月、2月も上方修正され、週末の雇用統計にも期待が持てそうな状況になってきました。
3月の雇用統計では、非農業部門雇用者が20万人を超えると予想されていますが、この状況ではもう少し増加が予想されます。
仮に20万人を大きく超えていると、非農業部門の雇用者増が「4ヵ月連続」となり、追加緩和の可能性がさらに遠のき、ドル買いが加速する
ことになりますが、余り雇用統計に対する事前の期待感が強すぎると思わぬ「落とし穴」もありそうなので注意が必要です。
また、良い数字がでた場合でも上記83円30銭辺りのレジスタンス・ポイントが抜けるかどうかも注目されます。
同時に株価の反応にも目を向けなければなりません。
3月の雇用統計を皮切りに、今後の米経済指標は、FRBが米景気の回復基調は確実だとして追加緩和を諦めるのか、あるいは依然として
景気の足取りは不安定だとして、その可能性を維持して行くのかを判断する材料になります。
明日に期待したいと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
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