2012年4月9日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米雇用統計の結果が予想を大幅に下回ったことでドルが下落し、
ドル円は81円31銭まで売られた。円は他の主要通貨に対しても買われ、
全面高の様相を見せる。 - ドル安が進んだものの、ユーロの対ドルでの上昇は限定的。
ドル円が円高に振れた分、ユ−ロ円は約1ヵ月ぶりに106円台半ばに。 - NY株式市場は休場。
- 債券相場は急伸。雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比半減したことを受け、 債券市場に資金が流入。10年債利回りは大幅に低下し2.05%台に。
- 金、原油市場は休場。
- 3月非農業部門雇用者 → +12万人
- 3月失業率 → 8.2%
| ドル/円 | 81.31 〜 82.56 |
| ユーロ/ドル | 1.3050 1.3113 |
| ユーロ/円 | 106.54 〜 107.82 |
| NYダウ | ---- → 13,060.14ドル |
| GOLD | ---- → 1,630.10ドル |
| WTI | ---- → 103.31ドル |
| 米10年国債 | −0.132→ 2.050% |
本日の注目イベント
- 日 3月景気ウオッチャー調査
- 日 2月国際収支
- 中 中国3月生産者物価指数
- 中 中国3月消費者物価指数
- 欧 主要株式、債券市場休場(イースター・マンデー)
- 米 バーナンキ・FRB議長講演
「4ヵ月連続の20万人台の達成」はなりませんでした。
米3月の雇用統計は市場予想より悪化し、非農業部門雇用者数は20万人を大きく下回っただけではなく、
前月比半減の+12万人でした。
昨年春先にも「3ヵ月連続20万人増加」の後に失速をしてしまい、4ヵ月連続の壁はかなり高いようです。
市場では米労働市場のさらなる悪化を懸念する声も高まってきています。
市場の雇用改善への期待感が高かったことで、ドル円は発表直後から急落し、一気に81円台前半まで下落しています。
この日はイースター休暇のため株式市場が休場だったこともあり、株安から来るドル売りには繋がらなかったものの、週明けの
NY株式市場からの影響も懸念されます。
今回の雇用統計の悪化で、結局バーナンキ・FRB議長の「警告」は正しかったことになりますが、その議長の講演が今夜
予定されています。
ここで追加緩和についての発言があるかどうか注目されますが、仮に前向きな発言があると、雇用市場に急ブレイキがかかった
後だけに「QE3」が現実のものになってくる可能性が高まります。
今後のドル円の行方を占う上で、日米通貨当局の政策スタンスを見極めることは極めて重要ですが、その意味で上記バーナンキ議長の
発言と同時に、本日から始まる日銀金融決定会合で追加緩和があるかどうかも注目されます。
2月14日の同会合では、10兆円の追加緩和と1%のインフレ率のメドを決め、これがドル円の水準を大きく修正したことは
記憶に新しいところです。
白川日銀総裁はその後も国会などで「デフレからの脱却を目指し、1%のインフレ率を達成するため最大限の努力を行う」と、明言
しています。
急激な円高が修正されたことで、株式市場も明るさを取り戻し、日経平均株価の上昇率も主要株式市場ではトップクラスにランク
されるなど、日本の景気回復にも影響を与えてきました。
ここで、米雇用の悪化をきっかけに再び円高→株安→デフレの深刻化となったスパイラルに陥ることを避けるためにも、日銀による追加緩和
の実施が望まれるところです。
ドル円は81円台前半まで下落したことで、「8時間足」までの短いチャートではドル売りを示唆する形になっています。
下値の目処は、まずフィボナッチ・リトレースメントの38.2%にあたる81円08銭と、「週足」の雲の上限である80円65銭
が挙げられます。
81円台を割り込むと市場のセンチメントが、俄然ドルに対して弱気になり「80円台割れが近い」といった声が高くなりそうです。
しかし、ここは市場の声に惑わされず「日米の政策スタンス」をしっかり見極めてポジションを作り上げていくべきところです。
相場の下落時には勢いがあるため、80円割れがないとは言えませんが、デフレからの脱却、朝鮮半島の地政学的リスク、あるいは
消費税増税を巡る与野党の紛糾など、円売り材料の「マグマ」も少しずつ溜まっています。
今週はドルの下値がどこまであるのかを探る展開になりそうですが、中国の経済指標にも注目です。
これまで以上に中国の経済指標が為替に与える影響が高まているように思われるからです。
中国の経済指標の悪化は世界景気にとってマイナスと見做され、さらに安全通貨の円が買われる可能性があります。
反対に中国景気が巡航速度を維持しているのであれば「リスクオン」の流れが優勢となります。
またドルが売られ易い地合いの中、原油価格にどこまで資金が流入し、価格を押し上げるかにも注意が必要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
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