今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年4月10日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 欧州市場が休場だったこともあり、NYでのドル円は小動き。
    朝方は軟調な株価を睨みながら81円台前半で推移していたが、午後には
    日銀が追加緩和を実施するとの見方が強まり円が売られ、81円68銭まで
    ドル高に。81円40−50で引ける。
  • ユーロドルは反発し1.31台まで値を戻す。雇用統計の結果が蒸し返され
    ドル安ユーロ高が進み、ユーロ円も107円台前半まで反発。
  • 株式市場は続落。先週末は休場だったことで、雇用統計の結果をそのまま受け
    大幅安に。1−3月期の米企業決算では収益が鈍化するとの調査結果もあり、
    ダウは130ドル安で1万3000ドルの大台を割り込む。
  • 債券相場は小幅に上昇したものの、10年債利回りは2.04%台で
    変わらず。
  • ユーロドルでドル安が進んだことから金は続伸。原油価格は米景気の
    不透明さから軟調に推移し102ドル台に。





ドル/円81.25 〜 81.68
ユーロ/ドル1.3049 1.3133
ユーロ/円106.11 〜 107.23
NYダウ−130.55 → 12,929.20ドル
GOLD+13.80 → 1,643.90ドル
WTI−0.85 → 102.46ドル
米10年国債±0.0→ 2.047%


本日の注目イベント

  • 日   白川日銀総裁記者会見
  • 中   中国3月貿易収支
  • 独   独2月貿易収支
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演








昨日のアジア市場でドル円は一時81円20銭まで円高に振れましたが、その後は81円台半ばで一進一退の展開が


続き、特に明確な方向感がない中、日米通貨当局の政策を見極めたいとする動きになっています。





米株式市場が休場だったため、先週末の雇用統計の結果を織り込んでいなかったことで株安からリスク回避の円買いが


みられる場面があったものの、アジア市場での円の高値を更新する勢いも無く、NY市場の引けにかけてはドルが買い戻される展開


でした。


本日は日銀の金融政策決定会合があり、2月に実施した追加緩和の連想も働き、やや円を売る動きが勝ったようです。


本日の会合で追加緩和が決められるかどうかは分かりませんが、市場を取り巻く環境とすれば実施し易い状況かと思います。





直近の高値1万200円台を付けた日経平均は9500円台まで下落し、84円台まで円安が進んだドル円は81円台です。


さらに先週発表された3月のマネタリーベースでは予想に反して前年同月比減少していました。


野田首相と白川日銀総裁が二人で会談したのはこの後です。


デフレからの脱却を目指し、1%のインフレ率を達成するには、このあたりで積極的な姿勢を見せる必要がありそうです。


日銀の決定会合は2日間の会合を本日終えますが、今月は27日にも会合があることから、追加緩和の決定は27日に


行われるのでは、との観測もあるようです。





また、米国では24−25日にFOMCが予定されており、ここでの政策決定が注目されますが、本日朝8時(日本時間)過ぎに


バーナンキ議長の講演が予定されています。


本レポートが読まれるころには、講演内容も明らかにされていると思いますが、3月の雇用統計で非農業部門雇用者数が


予想を大きく下回る12万人だったことを受け、議長がどのような見方を示すのか注目されます。


発言内容によっては次回FOMCでの政策の変化が読み取れる可能性があるかもしれません。





本日の東京市場は水準も大きく変わっていないことから値動きも限定的と観られます。


焦点はNY市場でのドル高値である81円68銭を抜け82円に迫る水準を確保できるかどうかでしょう・・・・。


この水準を維持できれば、「週足」の100日移動平均線を上抜けすることになり、再び「100日と120日」の移動平均線で


挟まれた元のレベルを回復することにもなります。


先週まではこのレンジの中で値動きはほぼ収まり、雇用統計をきっかけにレンジを下抜けしました。


一旦このレンジ内に戻れば、「100日移動平均線」がサポートポイントになることもありそうです。


現在「100日移動平均線」は81円55銭、「120」は83円22銭に位置しており、82円台に載せれば、再びこのレンジ内で


推移する可能性が高くなると予想します。





ユ−ロ圏諸国の失業率の高止まりなど、ユーロの下落を示す指標がでている割にはユ−ロドルが大きく下落しません。


先週後半より何度か1.30割れを試してはいますが割り込んでいません。


昨日は1.31台まで反発したことで、短期的なチャートでは「上抜け」が確認できそうな水準までユーロ高が進んでいます。


1.31台半ばを超えて来れば1.33程度まで反発する可能性も出てきそうです。


ユーロ圏の悪材料を織り込みながらも上昇するように見えますが、依然として明確な方向性はでていません。


1.3050−1.3150が無難な予想レンジですが、本日から欧州勢も本格的に戻ってくることから、左記レンジを


抜けた方について行くことしかなさそうです。















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
4/3 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 ----
4/4 ドラギ・ECB総裁 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和