2012年4月12日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は80円台後半でのもみ合いが続く中、欧州市場で
一時80円57銭まで下値を攻める動きがあったものの、NYでは
株価の反発や、長期金利の上昇、さらに欧州債務国の国債利回りの
低下などから81円台に載せたものの上値も限定的。
80円台後半まで値を下げて引ける。 - ユーロドルも小幅に反発。スペインやイタリアの国債利回りが
低下したことで債務問題に対する懸念が後退。ユーロドルは1.31台半ば
まで反発したものの、こちらも上値は伸びず。 - 株式市場は6日ぶりに反発。前日の引け後に発表されたアルコアの好決算や
欧州債務国の国債の反発などを材料に、ダウは89ドル高と1万2800ドル台
まで回復。 - 債券相場は反落。株高から利益確定の売りに押され、価格は下落。
10年債利回りは1日で2%台を回復。 - 金は小幅に反落。原油価格は在庫が減少していたことを背景に反発。
| ドル/円 | 80.77 〜 81.12 |
| ユーロ/ドル | 1.3094 1.3154 |
| ユーロ/円 | 105.88 〜 106.67 |
| NYダウ | +89.46 → 12,805.39ドル |
| GOLD | −0.40 → 1,660.30ドル |
| WTI | +1.68 → 102.70ドル |
| 米10年国債 | +0.051 → 2.037% |
本日の注目イベント
- 豪 豪3月雇用統計
- 日 日銀支店長会議
- 日 3月マネーストック
- 欧 ECB月例報告
- 欧 ユーロ圏2月鉱工業生産
- 米 2月貿易収支
- 米 3月生産者物価指数
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
ドル円がようやく下げ止まった感じがしますが、それでも上値は81円台を維持できず昨日の水準から
大きな変化はありません。
ドル円が下げ止まったというよりも、株式市場が下げ止まったということのようです。
NYの株価は6日ぶりに反発し、同時に米長期債の利回りが上昇したことが主な理由です。
上値の重い展開が続くドル円は、前日のNYで80円65銭の底値を記録し、その後アジア市場では80円62銭、
さらにその後の欧州市場でも80円57銭と、80円台半ばを何度か試しては抜けきれず、押し戻されています。
この水準は、昨日も触れましたが、「週足」では一目均衡表の雲の上限にあたり、サポートゾーンの入り口です。
この雲は比較的厚みもあり、下抜けするにはかなりのパワーが必要であることを示唆しています。
そして、仮に抜けた場合の次のサポートは80円10銭あたりが重要な水準であると、昨日指摘した通りです。
市場のセンチメントが「円買い」に傾いており、この流れが変わるにはやや時間は必要と思いますが、先ずはしっかりと
81円台に載せ、その後81円台を維持できるかどうかが重要です。
市場のセンチメントが円買いに反応し易いため、再度欧州債務国の国債が売られるような場合や、米景気の減速を示す経済指標が
出てくるようだと、再び「ドル売り円買い」に傾くこともありそうです。
本日はNYダウの反発に伴い、日経平均株価も上昇が見込めそうです。
株価の上昇はドル高要因の一つのため、どこまでドル買いが進むかも見極めたいところです。
ドル高に弾みがつくには、81円53銭を明確に上抜けする必要があります。
昨日公表されたベージュブック(地区連銀経済報告)では、「経済は2月半ばから3月遅くにかけて、緩やかないし
穏やかなペースでの拡大が続いた」とし、雇用についても「多くの地区で横ばい、もしくは緩やかな増加が示された」と記述されて
います。
ここを観る限り、これまで続いた米景気の回復を否定できる兆候を見つけることはできません。
ただ、ここでもバーナンキ議長が指摘するように、ガソリン価格の上昇が経済の重しになる可能性があることが記されており、
今後の「QE3」実施が検討された際の「アシカセ」になってくるような気がします。
また、ガソリン価格の上昇は家計に占める交通費の割合を増加させるだけでなく、物価そのものの上昇にも繋がって行きます。
既にコア・デフレーターは2%前後まで上昇しており、FRBが目標としてかかげる水準に近づいています。
これ以上の物価上昇はインフレに繋がる可能性も出てくることから、この観点からも「QE3」が安易に実施されるとは思えません。
欧州債務危機の再燃が懸念されるなか、ユーロの上値が重い展開が続いていますが、それでも対ドルでは1.30を割り込んでいません。
昨日はイタリアの国債入札が好調だったこともあり、同国やスペインの国債が買い戻され利回りが低下したことで、「リスク回避」の
流れがせき止められた格好でした。
イタリアのモンティ首相がつい最近来日し、「欧州危機は終わった」と宣言したことが思い出されますが、市場はまだ半信半疑だという
ことです。
イタリアやスペインの国債利回りが上昇傾向を見せていますが、それでも6%台です。
「危険水域」とされる7%超えには、さらなる悪材料がでてこない限りそう簡単には届かないと観ていますが、むしろ心配なのは
ユーロ圏の景気です。
イタリアやスペイン、ギリシャなどでは失業率の上昇が止まりません。
特に若年層の失業率が50%を超えているスペインなどは厳しい状況です。
ユーロドルは近い内に1.30を割り込むと予想していますが、それは債務問題ではなく、景気の悪化が引き金を引くのではないかと
考えています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
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