2012年4月13日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は引き続き上値の重い展開が続く。81円台に載せる場面が
あったものの、主要通貨に足してドル安が進んだこともドル円の上値を
抑えた。引けは80円80−90銭と前日と変わらず。 - ユーロドルは大きく反発。中国の景気期待と、イタリア国債の入札が
順調に進んだことで1.32台に載せる場面も。 - 豪ドルは急反発。昨日発表された雇用統計で雇用者数の増加が大幅に
伸びたことで、これまでの下落基調にブレイキ。対ドルでは1.04台載せ、
対円でも84円台半ばまで値を戻す。 - 株式市場は大幅に続伸、FOMCメンバー数人が「QE3」に前向きな発言を
したことで実施の可能性が高まり株価の上昇につながる。ダウは181ドル高で
1万3000ドル目前まで買われる。 - 債券相場は続落。追加緩和期待と株高から売り物優勢の展開となり、10年利回り
の上昇に繋がる。 - ドル安が進んだことから金は大幅に反発。原油価格も続伸し103ドル台に。
- 2月貿易収支 →−460億ドル
- 3月生産者物価指数 → ±0.0%
- 新規失業保険申請件数 → 38.0万件
| ドル/円 | 80.74 〜 81.08 |
| ユーロ/ドル | 1.3135 1.3213 |
| ユーロ/円 | 106.23 〜 106.80 |
| NYダウ | +181.19 → 12,986.58ドル |
| GOLD | +20.30 → 1,680.60ドル |
| WTI | +0.94 → 103.64ドル |
| 米10年国債 | +0.020 → 2.056% |
本日の注目イベント
- 日 日銀政策員会議事録要旨(3/12.13日分)
- 中 中国1−3月期GDP
- 中 中国3月鉱工業生産
- 中 中国3月小売売上高
- 独 独3月消費者物価指数(改定値)
- 英 英3月生産者物価指数
- 米 3月消費者物価指数
- 米 4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
- 米 決算発表 → JPモルガン・チェース
ダドリーNY連銀総裁やイエレン・FRB副議長など、いわゆる「ハト派」のFOMCメンバーが、「金融当局
による追加の債券購入は正当化される」との認識を示したことから、「QE3」実施の可能性が高まり、株式市場は大幅高を演じ、
為替市場ではドルが主要通貨に対して売られる展開となりました。
ドル円は81円台に何度か載せたものの、勢いはなく80円台に押し戻される展開が続いています。
「週足」では、80円の半ばが一目均衡表の「雲」の上限にサポートされており、この水準が抜けにくい状況には
なっているものの、上値を追う展開にはなっていません。
昨日のNY市場のように、「QE3」の実施観測もくすぶっており、日米通貨当局の金融政策が示されるまでは
動きにくいようです。
上値が重い展開が続いていることで、「80円割れの可能性が高まった」といった相場観が台頭してきていることが
やや気になります。
この相場観の変化は、やはり先週末の雇用統計で想定外の結果がでたことが主因と考えられます。
ダドリーNY連銀総裁は昨日の講演で「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは
時期尚早だ」と発言し、さらに金融当局が2014年遅くまで政策金利をゼロ近辺に維持することを支持しています。
「雇用の最大化と物価の安定」というFRBの基本的な役割を全面に出し、「タカ派」をけん制しているとも取れそうですが、
重要なのは3月の雇用統計の数字が、一過性のものなのかどうかという点です。
昨年春先にも同様な展開があり、その後米雇用が低迷したという「経験則」が生きているため、市場は雇用の先行に対してかなり
懐疑的になっていると思われます。
その意味で、来月に発表される「4月の雇用統計」が今から待ち遠しい状況です。
豪ドルが対米ドル、対円で久しぶりに急伸しています。
昨日発表された3月の雇用統計で減少と予想されていた雇用者数が4万4千人の増加だったことで、豪州の悲観的な景気の見方が後退し、
豪ドルが買い戻されました。
また、中国の新規融資の急増の報も豪ドルの上昇をアシストした格好になっています。
豪ドル円は84円半ばまで上昇し、水曜日に記録した82円台半ばから約2円の値上がりを見せていますが、ここから上値には戻りの
レジスタンスも多くあり、本格的な反発に繋がるかどうかの判断はまだできません。
特に84円60銭あたりからは「雲」が覆っていて、この雲を上抜けしても、85円78銭には重要な「120日移動平均線」があります。
この水準を抜ければ上昇に弾みが付く可能性はありますが、それにはさらなる支援材料が必要です。
本日11時に中国の1−3月期GDPが発表されます。
事前予想では、前年比8.4%と予想されており、前回の8.9%からは鈍化すると観られています。
この数字が予想を上回れば、中国との貿易額の大きい豪州経済にとってはプラス要因となることから、豪ドルの上昇に繋がる
ことも考えられます。
ドル円は今日も81円台をテストする場面があろうかと思いますが、維持できるかどうかが焦点です。
再度押し戻される様だと、上値の重さが再確認され、「今度は80円台半ばを試す」という相場観が醸成されそうです。
桜前線は関東北部まで北上しているようです。
東北地方の「春」ももうすぐです。
良い週末を・・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
| 4/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に |
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