今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年4月16日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は上下どちらへも動けず、81円を挟む展開に終始。
    80円台の半ばより上値辺りが底堅い一方、81円台に入ると
    押し戻される展開が続く。
  • ユードルは大幅に下落。オランダ中銀のクノット総裁が、
    スペイン国債を購入する「十分理由」は見当たらないと発言した
    ことを受け、スペイン国債の利回りが再び上昇し、ユーロ売りに
    繋がる。ユーロドルは1.31台半ばから1.30台後半まで下落。
  • 中国は16日より人民元相場の変動幅を、これまでの0.5%から
    1.0%に拡大すると発表。
  • 株式市場は大幅に反落。消費者マインド指数が低下したことや
    中国の経済成長ペースが鈍化したことに反応し、ダウは136ドル安の
    1万2800ドル台まで下落。
  • 債券相場は上昇。株価の大幅安から債券へ資金がシフト。10年債
    利回りは2%を割り込む水準まで低下。
  • ユーロ安ドル高が進んだことで金は反落。原油価格も米景気の
    先行き不安から売られた。
  • 3月消費者物価指数 → +0.3%
  • 4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 75.7





ドル/円80.82 〜 81.13
ユーロ/ドル1.3070 1.3156
ユーロ/円105.75 〜 106.48
NYダウ−136.99 → 12,849.59ドル
GOLD−20.40 → 1,660.20ドル
WTI−0.81 → 102.83ドル
米10年国債−0.076 → 1.980%


本日の注目イベント

  • 日   2月マネタリー・サーベイ
  • 欧   ユーロ圏2月貿易収支
  • 欧   ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
  • 米   4月NY連銀製造業景気指数
  • 米   4月NAHB住宅価格指数
  • 米   3月小売売上高
  • 米   1−3月期決算発表 → シテシィー・グループ
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演








ドル円がますます膠着状態を強めています。


80円の半ばを割り込めない一方、81円台も30銭近辺が意識され重い展開が続いています。


来週には日米で金融政策を決める会合が予定されているため、結果を見極めたいとするムードが相場の方向性を


さらに不透明にしているようです。


米国では来週24−25日にFOMCが予定されており、27日には日銀の金融政策決定会合があります。





ともに金融政策を決定する重要な会合ですが、それらの会合でどちらがより追加緩和に積極的かと言う姿勢の違いが


今後のドル円相場の行方を決定するものと思われます。


FOMCでは、3月の雇用統計が「予想外に悪化していた」ことから、追加緩和の可能性がにわかに高まってきていますが、


非農業部門雇用者数が12万人増だった3月が例外であって、雇用者増加の急ブレイキが「一過性」のものであれば、


追加緩和の可能性はかなり後退します。





一方、日銀は先週の2日間の会合では政策変更を行わなかったことで、27日に何らかの追加緩和があるのでないかという


期待が高まっています。


ドル円が3月の84円台から徐々に円高傾向に傾き80円台で一進一退を繰り返しています。


足元ではやや円が買われ易い地合いになっていることや、株式市場でも株価が軟調に推移しており、


環境的には追加緩和が実施されてもおかしくない状況です。


また、与党からのプレッシャーも強く、日銀としては動かざるを得ないのではとの見方も強まっています。


だた、当局としても「政治的な圧力に屈した」との印象を与えたくないため、逆に今回を追加緩和を見送るのではないかとの見方も


一方ではあるようです。


FOMCで追加緩和が実施されれば、日銀としても動き易いと思われますが、FRBが動かなかった場合の日銀の対応が注目されます。





先の会合で日銀は景気見通しを上昇修正しており、「インフレ率1%達成」への足固めが出来てきたと観られます。


27日の景気見通しでその予兆が観られないようだと、何らかの追加緩和を実施するのではないかとの観測が高まっています。


もし、追加緩和が実施されれば、ドル円は円安に振れ、株価の上昇にもつながるものと思われますが、まだその可能性は五分五分のため、


これから約2週間の経済指標や、株価、為替水準などを見極めながらその可能性を探ることになります。





本日もドル円は動きにくい展開が予想されます。


81円台ではドル売り意欲も強く再び押し戻される展開がありそうですが、ここは無理をせず来週の政策会合の結果を待つ姿勢で


いいと思います。


あるいはレンジ相場と割り切って、80円60銭−81円30銭の間でこまめに鞘を抜いていくしかないように思いますが、レンジが


抜けた時には注意が必要です。


エネルギーが溜まっているだけにレンジ抜けした際の値幅は、思った以上に大きくなる傾向があります。


また今週から本格化する米企業の決済発表にも注意が必要かと思います。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
4/3 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 ----
4/4 ドラギ・ECB総裁 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に
4/12 ダドリー・NY連銀総裁 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和