2012年4月17日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧州債務危機の再燃懸念から再び円買いが優勢となり、
ドル円は80円台半ばを割り込み、NY市場では80円29銭
まで円高が進み、約1ヵ月ぶりの水準を記録。 - ユーロドルは乱高下。アジア時間に1.30台を割り込み、
対円でも104円台までユーロ安が進む。スペイン国債の利回りが
6%を超えたことで、欧州債務危機の再燃を警戒しユーロ円は
104円台半ばまで下落。しかしその後急速にユーロの買い戻しが入り、
対ドルで150ポイント、対円でも約1円反発。 - 株式市場はまちまち。小売売上高の好転からダウは71ドル高で
引けたものの、ナスダックは22ポイントのマイナス。 - 債券相場は堅調。欧州債務危機懸念から買い物が優勢で、10年債
利回りは2%を割り込んだ水準を維持。 - 金は続落し1650ドル。原油は値動きも無く先週末と同水準の
103ドルで引ける。 - 4月NY連銀製造業景気指数 → 6.56
- 4月NAHB住宅価格指数 → 25
- 3月小売売上高 → +0.8%
| ドル/円 | 80.29 〜 80.85 |
| ユーロ/ドル | 1.3016 1.3148 |
| ユーロ/円 | 104.63 〜 105.78 |
| NYダウ | +71.82 → 12,921.41ドル |
| GOLD | −10.50 → 1,649.70ドル |
| WTI | +0.10 → 102.93ドル |
| 米10年国債 | −0.007 → 1.982% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録公表
- 日 2月鉱工業生産(確報)
- 日 3月消費動向調査
- 独 独4月ZEW景況感指数
- 欧 ユーロ圏3月消費者物価指数
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演
- 欧 ユーロ圏4月ZEW景況感指数
- 英 英3月消費者物価指数
- 米 3月住宅着工件数
- 米 3月建設許可件数
- 米 3月設備稼働率
- 米 1−3月期決算発表 → ゴールドマン・サックス、インテル、ヤフー、IBM他
- 加 カナダ中銀政策金利発表
スペインの財政再建への懸念が拡大し、ユーロが大きく売られ、その後はショートカバーで急反発するなど大きく揺れ動いています。
ユーロドルはアジア時間に節目と観られた1.30台を割り込む場面があり、欧主債務危機の再燃がスペインを震源地に再び
クローズアップされてきました。
円も同時に買い進まれ、市場は今年の1月−2月にあったような「安全資産」への逃避を強めています。
昨日は日経平均株価も大幅安で9500円の大台を割り込み、安全資産である国債は約1年5ヵ月ぶりに0.93%台まで
利回りを下げて(価格は上昇)います。
国債利回りの低下は、27日の日銀による追加緩和の先取りをした動きだとの声もありましたが、もしそうだとすれば、株価の大幅下落
は説明がつきません。
追加緩和は株価にとってプラス要因で、基本的には株価の上昇に繋がります。
国債への資金流入は、やはり「リスク回避」が進み、安全資産を求める動きが鮮明になったということだと思います。
それにしても、再び欧州危機が市場の話題の中心になりつつありますが、今回の震源地はギリシャではなくスペインです。
財政再建が進んでいないことと、失業率の悪化と景気後退が加速していることが背景です。
このため、同国の国債が売られ、10年債利回りは昨日6.2%台まで急上昇しました。
また、国債の保証料を表すCDSも5.12%とアイルランドの5.84%に近づいています。
このため、スペインのガルシアレガス副商務相が、ECBによるスペイン債購入を呼び掛けたとの報道もあります。
現在のところ、ギリシャ危機の時の様な切迫感はないものの、万が一の時には国の規模がギリシャとは比較にならないことから
市場の懸念が先行する形でユーロ売りに傾いているとの印象があります。
そのため、スペインの債券利回りは高止まりしているにも関わらず、NY市場の午後にはユーロが一気に買い戻されるなど
やや投機色が強まっているようです。
ギリシャ危機がひとまず山を越えた後でも欧州債務問題は終わってはいないと言われ続けてきましたが、スペインが表舞台に
出されたことで。今後はスペイン国債の利回りを睨んだ展開になろうかと思います。
先ずは19日の同国の国債入札が注目されます。
スペイン国債は日本と同様に、発行された国債が国内で消化される割合が高く、国内の銀行がその多くを引き受けています。
スペインの銀行は不良債権を多く抱えていて、体力的には余裕がないのではとの指摘もあります。
結果には注目です。
上述のように、「リスク回避」の流れが強まったことから、いつものように円買いが加速しています。
ドル円はNY市場では80円29銭まで下落し、現在も水準的には変わっていません。
2月14日からの急激なドル高円安で、約8円以上もの水準訂正がなされました。
その後再び下落に向かったドル円は次々とサポートポイントを切ってきて、いよいよ80円10銭が試されようとしています。
この水準はフィボナッチ・レトリースメントのちょうど「半値戻し」の水準にあたります。
この水準が抜けるということは、80円を割り込むことに繋がり今後の相場観にも影響を与えそうです。
個人的には「ドル高への流れの中での調整局面」だとの認識を維持しています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
| 4/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に |
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