2012年4月19日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は昨日の昼に西村日銀副総裁が、追加緩和に前向きな発言を
したことをきっかけにドル高円安が進行。81円10銭レベルから81円
40銭レベルまで上昇。欧州市場では81円56銭まで上昇したものの、
その後は81円台前半で一進一退。 - アジア市場でドル高円安が進んだ流れに、ユーロドルでもドル高が進み
ユーロは1.31台半ばから1.31台割れまで下落。
しかしNY市場では再びユーロが買い戻され「行ってこい」の展開に。 - IMFは世界金融安定報告で、欧州の銀行が2013年までに資産を3兆8千億ドル (約309兆円)圧縮し、それが経済成長を阻害する可能性があると指摘。
- 株式市場は前日の大幅高から一転して下落。インテルやIBMなど、
ハイテク株の下落が響きダウは82ドル安。 - 債券相場は反発。19日のスペイン国債の入札を懸念する声もあり、
債券価格は上昇し利回りは低下。 - 金、原油はともに下落。原油価格は在庫の増大を嫌気して売られ102ドル台に。
| ドル/円 | 81.21 〜 81.45 |
| ユーロ/ドル | 1.3057 1.3137 |
| ユーロ/円 | 106.16 〜 106.76 |
| NYダウ | −82.79 → 13,032.75ドル |
| GOLD | −11.50 → 1,639.60ドル |
| WTI | −1.53 → 102.67ドル |
| 米10年国債 | −0.021 → 1.975% |
本日の注目イベント
- 日 3月貿易統計
- 欧 ECB政策委員会
- 欧 4月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
- 米 3月中古住宅販売件数
- 米 4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 1−3月期決算発表 → BOA、モルガンスタンレー、マイクロソフト他
ドル円は80円台後半から81円台半ばまでドル高円安が進み、先週から続いていた「円買い」の流れに
ブレイキがかかってきました。
このまま再び84円台を目指す展開になるのかどうかは不透明ですが、ひとまず80円割れの可能性は避けられた
様に思います。
円が売られたきっかけは昨日の昼に行われた西村日銀副総裁の講演でした。
副総裁は「消費者物価の前年比上昇率1%を目指して、それが見通せるまで強力に金融緩和を推進していく」と述べ、
来週27日に行われる日銀金融政策決定会合では、何らかの追加緩和策を決定するとの観測が急速に高まってきました。
日銀は先の9−10日に行われた会合では政策変更を見送り、これが市場に失望感を与え、為替市場では円高に、
株式市場では株安に転じた側面もありました。この西村副総裁の発言から日銀の積極的な緩和姿勢が好感され、「円安と株高」が同時に
進みました。
NY市場では一段の円安には至っていませんが、NYダウの下落と長期金利の低下という外部環境の割には、円高には
振れていなかったことから、海外市場でも27日の会合が意識されたものと思われます。
日経平均株価は202円上昇し、今年3番目の上げ幅で取引を終えました。
為替、株式、両市場では既に追加緩和を「織り込んでいる」と観られます。
追加緩和が見送られることはまずないと思いますが、その中身によっては「失望感」から円高株安に転じる可能性もありえます。
日銀としては、ここはしっかり市場の期待に応えていく必要があります。
今朝の新聞のコメントにもありましたが、ここは「追加緩和をするかしないかではなく、何をするのかが重要」です。
当然ですが、その内容によってドル円が84円を目指すのか、あるいは再び頭の重い展開になるのかが決まってきます。
米長期金利が依然として2%を下回る水準に留まっている足元では、一気に84円台を目指すには無理がありそうです。
仮に追加緩和があったとしても、80円半ばから83円程度のレンジ内で推移するのではないでしょうか。
そして、5月4日に発表される「4月の米雇用統計」がどちらかのレンジを抜ける材料になるのではないかと予想します。
本日は朝方8時50分に日本の3月の貿易収支が発表されます。
事前予想では2200億円程度の「貿易赤字」と予想されています。
赤字幅が拡大しているようなら「円安要因」、逆に黒字に近い数字なら「円高要因」となります。
枝野経済産業大臣は、稼働している原発が「ゼロ」になる可能性を示唆しています。
電力を火力発電などに頼らざるを得ない状況が続くことになりそうですが、LNGなどのエネルギーの輸入は拡大することはあっても
減らない見通しです。
一方、欧州や中国などは景気後退が徐々に進んできており、輸出の急拡大は望めません。
その結果、貿易収支の赤字化が定着してくる可能性は高いと考えられます。
本日の予想レンジは80円90銭ー81円60銭程度と予想しています。
もちろん、上記3月の貿易収支でサプライズがでればレンジを抜けることも考えられますが。
4月19日7:45 a.m.記述
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
| 4/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に |
| 4/16 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米経済は軌道に乗っており、(FRBは」政策を当面現状維持とでき、恐らく13年終盤には政策の引き締めが必要になるだろう」講演で。 | ----- |
| 4/18 | 西村・日銀副総裁 | 「消費者物価の前年比上昇率1%を目指して、それが見通せるまで強力に金融緩和を推進していく」岡山市の講演で。 | ドル円81円10銭から → 81円台半ばに。 |
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