2012年4月20日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州市場で81円73銭まで上昇。注目のスペイン国債の
入札が好調だったことを受け、欧州危機への悲観論が後退し円とドルが
売られた。NY市場では経済指標の悪化に81円半ばを割り込む場面も
あったが、円買いは限定的で81円60−70銭で引ける。 - ユーロドルは1.30台後半まで下落したが、スペイン国債の好調な
入札を背景に買い戻しが優勢となり、再び1.31台半ばと方向感が掴みにくい
展開が続く。ユーロ円は上昇し10日ぶりに107円台を回復。 - 株式市場は続落。スペイン国債の入札結果から寄り高で始まったものの、
失業保険申請件数など、米経済指標の悪化から下落し、ダウは68ドル安。
好調な企業決算にも反応せず。 - 債券相場は小幅に続伸。スペイン国債の入札が好調だったものの、
欧州危機への懸念が払拭できないとの見方も強く価格は上昇。
10年債利回りは5日連続で2%を下回る。 - 金価格は小幅に反発。原油は小動きの中小幅に続落。
- 3月中古住宅販売件数 → 448万件(−2.6%)
- 4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → 8.5
- 新規失業保険申請件数 → 38.6万件
| ドル/円 | 81.39 〜 81.73 |
| ユーロ/ドル | 1.3072 〜 1.3153 |
| ユーロ/円 | 106.50 〜 107.27 |
| NYダウ | −68.65 → 12,964.10ドル |
| GOLD | +1.80 → 1,641.40ドル |
| WTI | −0.40 → 102.27ドル |
| 米10年国債 | −0.007 → 1.968% |
本日の注目イベント
- 独 独3月生産者物価指数
- 独 独4月ifo景況感指数
- 英 英3月小売売上高
- 米 IMF・世銀春季総会(4/22まで)
- 米 G20(ワシントン)
- 米 ラガルドIMF専務理事会見
- 米 ゼーリック世銀総裁会見
- 加 カナダ3月消費者物価指数
注目のスペイン国札の入札が順調だったことから、欧州債務危機への不安がやや後退し、ユーロが買い戻されましたが、
世界で最も安全な投資資産である「米国債」が小幅に買われています。
本来なら売られてもおかしくない安全資産が買われたことで、基本的には欧州債務危機が依然としてくすぶっていることを
物語っています。
スペインは昨日、2年物と10年物の国債入札を行いましたが、目標の25億ユーロを上回る25億4千万ユーロの調達に
成功しました。
今回の入札の不調で混乱を避けるために、スペイン政府が調達目標額を減額したという背景はありますが、ひとまず目の前の
ハードルは一つ超えることができた様です。
10年債の平均落札利回りも5.74%で、現在市場で取引されている水準で調達でき、その結果既発債の流通利回りも
6%を下回っていることからまずまずの結果と言えます。
しかし、為替市場の反応はやや「冷めた」ものでした。
ユーロドルは1.30台後半から1.31台まで反発したものの、抵抗帯と観られている1.31台半ばを抜け切れませんでした。
本来なら「リスクオン」の流れとなり、豪ドル、ユーロなどのリスク通貨が買われ、安全通貨である、ドルや円が売られる展開が
予想されましたが、その流れは限定的でした。
ドル円は一時、81円73銭まで上昇し、前日の高値を若干上回ったものの、82円台を伺う様な勢いはなく、
その後、米経済指標が軒並み悪化していたことから、81円半ばを割り込みましたがこちらも限定的でした。
経済指標の悪化と米長期金利の低下という材料ならもう少し円が買われてもいいように思いますが、このあたりはやはり、
日銀の総裁や副総裁が追加緩和に言及していることが円の上値を抑えていると考えられます。
「必要な措置を取る」と言明した西村副総裁の言葉からすると、来週の決定会合に対する期待が否が応でも高まります。
一方米FOMCは24−25日と、日銀決定会合に先行して行われます。
昨日発表された幾つかの経済指標では、全て事前予想を下回るもので、特に新規失業保険申請件数は38.6万件と、2週連続で
悪化しており、水準的にも今年1月のレベルに戻っています。
これらがすぐさま「QE3」に結び付くとも思えませんが、3月の非農業部門雇用数の12万人増と併せ、気になるところです。
FRBがどのように動くのかは来週半ばには判明しますが、個人的には日銀の決定会合の日程がFOMCの後で幸いだったと思います。
日銀としてはFRBの出方を観て行動できる利点があるからです。
野球に例えれば、9回裏で得点は「0−0」です。後は自軍の攻撃を残すのみで、最悪この回が無得点でも「延長戦」に持ち込めます。
1点を取りに行くためにはいろいろな「戦略」が組めるというとになります。
後攻の利点です。
ドル円は81円40−50銭を底固めしているようにも思えますが、来週日銀が追加緩和に踏み切った時点で、どこまで上昇するのかが
注目されます。
82円台に乗せて、82円台が定着すれば時間をかけながら再び84円を試す道も開けてきますが、既に追加緩和を織り込んでいると
すればドルの上昇も限定的となる可能性がありそうです。
そして、その翌週の米雇用統計がさらに重要なイベントになるのではないかと考えます。
本日の予想レンジは特に突発的なことも無ければ、81円40〜80銭と予想しています。
春眠暁を覚えず・・・・。
朝の目覚めが日増しにつらくなってきました。
良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
| 4/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に |
| 4/16 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米経済は軌道に乗っており、(FRBは」政策を当面現状維持とでき、恐らく13年終盤には政策の引き締めが必要になるだろう」講演で。 | ----- |
| 4/18 | 西村・日銀副総裁 | 「消費者物価の前年比上昇率1%を目指して、それが見通せるまで強力に金融緩和を推進していく」岡山市の講演で。 | ドル円81円10銭から → 81円台半ばに。 |
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