2012年4月24日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は81円半ばから徐々に下落し、欧州市場の朝方には81円を
割り込み、80円98銭まで円高ドル安が進む。ユーロ円などクロス円の売りが
ドル円でも円買いに繋がった。NY市場では値幅は15銭程度と、様子見気分が
強く81円台前半で動かず。 - ユーロドルはフランス大統領選で、サルコジ現大統領の苦戦が伝えられた
ことで反落。アジア市場の1.32台から100ポイントほど下落。対円でも
1円ほど下落し106円台半ばまで売られる。中国やドイツの経済指標の悪化も
ユーロ売り材料に働いた。 - 株式市場は大幅に下落。フランス大統領選の結果や、オランダ・ルッテ内閣が
総辞職したことを嫌気し売りが優勢に。ダウは106ドル安で1万3千ドルの大台を
割り込む。 - 債券相場は4日続伸し、10年債利回りは一時7週間ぶりの低水準を記録。
欧州の政治的混乱から安全資産の米国債が買われ、10年債利回りは1.94%台に。 - 金は小幅に反落、原油は小幅に続伸。
| ドル/円 | 81.05 〜 81.20 |
| ユーロ/ドル | 1.3105 〜 1.3161 |
| ユーロ/円 | 106.32 〜 106.84 |
| NYダウ | −102.09 → 12,927.17ドル |
| GOLD | −10.20 → 1,632.60ドル |
| WTI | +0.06 → 103.11ドル |
| 米10年国債 | −0.019 → 1.940% |
本日の注目イベント
- 豪 豪1−3月消費者物価指数
- 欧 スペイン3月財政収支
- 欧 スペイン短期国債入札
- 欧 バローゾ欧州委員長講演
- 米 FOMC(4/25日まで)
- 米 2月ケース・シラー住宅価格指数
- 米 4月消費者信頼感指数
- 米 4月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 2月住宅価格指数
- 米 3月新築住宅販売件数
- 加 カナダ2月小売売上高
ドル円は再び81円を挟む水準まで下落しています。
ユーロ円などの「クロス円」が売られたことで、ドル円でも円買いが進んだ影響はあったとしても、特に81円を
割り込む水準まで円を買う理由は見つかりません。
27日の日銀金融政策決定会合での「追加緩和の実施」がほぼコンセンサスになりつつあることから、それを修正する
ような動きだったとも言えますが、今朝の経済紙の報道でも要は「追加緩和の中身」が重要であって、「やる、やらない」は
既に選択肢にないといった状況になっています。
メインのシナリオでは基金の5兆円〜10兆円の増額と、国債の買い入れ残存期間を3〜5年程度延長するというものです。
問題はその場合に為替への影響がどのようになるかということです。
10兆円の基金増額を決定すれば、さすがに「サプライズ」で、ドル買い円売りが進むと観られます。
しかし5兆円という金額では円売りには繋がらない可能性も高いと予想します。
市場の事前の期待値はそれほど高く、5兆円プラス買い入れ期間の延長で、どの程度円安に振れるかというところかと思います。
同時に、白川日銀総裁が記者会見で、デフレからの脱却と1%のインフレ率の達成に向けてどのような姿勢を見せるかが
重要になります。
「積極的でない」と見られれば、失望から円買いに反応することも考えておくべきでしょう。
本日から始まる米FOMCでは恐らく「QE3」は見送られるものと思われます。
今この時点で「QE3」を実施する緊急性はないし、長期金利が1.94%でダウ平均が1万3千ドル近辺では、市場環境としても
見送られ易いと思われます。
「雇用」が3月に予想外に減少したことが、FRBにとっての最大の懸念材料ですが、これはまだ一時的なものなのかどうか
判断を下すには、「時期尚早」です。
そう考えると、6月19−20日に予定されているFOMCでの「QE3」の可能性の方がはるかに高いと言えそうです。
このタイミングでは、4月と5月の2ヵ月の雇用統計の結果も確認できるし、さらに現在行われている「ツイストオペ」の期限にも
合致するからです。
ただこちらもFOMC後に開かれるバーナンキ議長の記者会見での発言が注目されます。
景気認識に対する議長の発言が、今後の「QE3」実施の可能性に繋がってきます。
結局、FRBは動かずに日銀が追加緩和に踏み切るというのが、最も現実的なストーリーかと思いますが、
それでも足元のでは、ドル円が81円近辺で推移していることがやや気になります。
上記シナリオを完全に織り込んでいるのか、あるいは日銀による追加緩和は見送られるという根強い見方があり、
「円は80円を目指す」と読んでいる人も少なくないということの表れかもしれません。
日米の金融会合を間近に控えていることから、本日は静かな展開を予想します。
予想レンジは80円90銭ー81円30銭程度と見ます。
米国時間には住宅関連の指標が多く発表されることから、NY市場ではドルの下値を探る展開も予想されます。
また欧州ではスペイン国債の入札もあるためユーロの波乱要因になります。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
| 4/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に |
| 4/16 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米経済は軌道に乗っており、(FRBは」政策を当面現状維持とでき、恐らく13年終盤には政策の引き締めが必要になるだろう」講演で。 | ----- |
| 4/18 | 西村・日銀副総裁 | 「消費者物価の前年比上昇率1%を目指して、それが見通せるまで強力に金融緩和を推進していく」岡山市の講演で。 | ドル円81円10銭から → 81円台半ばに。 |
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