今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年8月05日(火)


おはようございます。


「景気はこのところ弱含んでいる。」・・・内閣府の景気判断にこの言葉が盛り込まれるようだ。
「景気の踊り場を横ばい」と解釈すれば、「弱含む」は下降の意味。
これまでなかなか景気が下降していることを認めたくなかった政府もようやくその判断を下すようです。

民間のシンクタンクや調査部門では、既に今年の初めから同様の判断を下していたところが
多かったようですが、戦後最長の景気拡大局面に幕を閉じたくなかったようです。
いつも後手後手に回る政府の経済予測。いったいどれほど意味があるのでしょうか?
そのために費やす人とカネを廃止して民間から買ったほうがはるかに安いと思いますが。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • WTI原油価格が一時三ヶ月ぶりに120ドルを割り込んだことでドルが堅調に推移しました。
  • 個人消費などが発表になりましたが、このところのレンジ相場内での動きであったため、
    目新しさもなく小動きでした。
  • NYダウは上下100ドル以上乱高下し、結局前日比マイナスで引けました。
  • 6月個人消費 →プラス0.6%(前月比)
  • 6月個人所得 → プラス0.1%(前月比)

ドル/円107.91 〜108.29
ユーロ/円168.29 〜 168.78
NYダウ−42.17 → 11,284.15ドル
Gold−9.60  → 907.90ドル
WTI−3.69  →121.41ドル
米10年国債+0.029 → 3.966%


本日の注目点

  • 欧 ユーロ圏7月小売売上高
  • 米 FOMC政策金利発表
  • 米 7月ISM非製造業景況指数

WTI原油価格がNYで119ドル50セントまで売られました。これまでドルが売られてきた
主因のひとつが原油高であったわけですが、三ヶ月ぶりに120ドルを割れたにもかかわらずドル
の上昇は限定的で、108円前半まででした。

原油価格との相関度がやや薄れたのか、あるいは価格下落には反応薄で上昇には敏感に反応
するということでしょうか?
107円−108円50のレンジ内の取引が長いため、実需筋の動きも鈍く、NYでの値動きも
小幅なものになってきました。

とりわけ昨日はFOMC前ということもあり、上下40銭以内と開店休業状態です。
本日の東京での動きも期待できません。
株式市場が先行き不透明なことから、安全な債券に資金が向かっているようです。
10年物国債は三ヶ月ぶりに1.5%を割り、米国債も3.9%台まで買われています。
原油価格を先取りした動きと見てとれないこともありませんが、日米ともここから更に大きく
金利が下がるとも思えません。
FOMCでは政策金利据え置きが大方の見方のようです。


2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF) 2008年6月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
7/28 複数のメディア 2009年会計年度(2008/10〜2009/9)に米財政赤字は過去最高の4800億ドルから 4900億ドルに達するとの見通しを発表。 ---
7/28 スターン
ミネアポリス連銀総裁
「信用収縮はさらに悪化する可能性がある。」と発言したと英紙が報道。 ややドル安へ
7/22 プロッサー
フィラデルフィア連銀総裁
「インフレは既に高すぎるし水準にある。」「金融政策の転換はすぐにでもおこなわれる べきであろう。」講演で発言。 ドル・円106円70近辺から107円台へ。
7/22 ワコビア 4−6月期決算でサブプライム関連で120億ドル(約1兆2千億円)の損出を計上。 ---
7/16 バーナンキ
FRB議長
ファニーメイ、フレディマックについて「経営破綻の恐れは無い。」下院で証言。 ---
7/16 バーナンキ
FRB議長
市場介入について「めったに実施されるべきではない。」としながらも「介入は市場が無秩序に混乱した場合に正当化される。」
と介入の可能性を否定しなかった。
ドル円103円後半から104円台へ
7/16 バーナンキ
FRB議長
最近の物価上昇について「高すぎる」と証言し、「物価の安定を維持することが我々に とって極めて重要だ。」と発言。 ドル円103円後半から104円台へ
7/15 ブッシュ
米大統領
「米国の金融システムは基本的に堅固だ。」「米経済は厳しい情勢にあるが、なお成長を続けている。」記者会見で。 ---
7/15 バーナンキ
FRB議長
米経済の現状について、金融市場、雇用、住宅などで「重大な試練に直面している。」と認識を示す。(上院での議会証言で) ---
7/11 バーナンキ
FRB議長
バーナンキ議長が公社幹部に、公定歩合での窓口貸し出しが可能と伝えたとロイター通信が報道。 ---
7/11 ポールソン
財務長官
ファニーメイ、フレディマックについて「現行の形態で支援する。」と発言し、国有化を否定。 ドル安、株安は加速。
7/9 トリシェ
 ECB総裁
インフレ加速を防ぐために「強い決意がある。」 欧州議会で発言。 ---
7/6 ブッシュ
米大統領
「米国は強いドル政策を信じている。米経済の強さはドルに反映されるべきだ。」 洞爺湖サミットを前に、日米首脳会談で。 ---
7/2 ブッシュ
米大統領
「米国は常に強いドル政策を支持してきた。」洞爺湖サミットを前に記者団と。 ---
7/2 ポールソン
財務長官
米経済は「エネルギー価格、資本市場、住宅市場と、三つの逆風が直面している。」 欧州歴訪えお終えて。 ---

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和