2012年4月26日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- FRBがゼロ金利政策の維持を決めたことで、ドル円は81円71銭まで
ドル高に振れたが、その後行われた会見でバーナンキ議長は「必要とあれば、
追加の行動を取る」と発言したことでドルが売られ81円30−40銭で
取引を終える。 - ユーロドルもドル高から1.31台後半まで下落したが、バーナンキ議長の会見を
きっかけに1.32台前半まで反発。 - FOMCでは現行の金融政策の維持を決め、ゼロ金利政策を2014年後半まで
継続することを確認。 - 株式市場は前日のアップルの好決算と、バーナンキ議長が「QE3」に言及した
ことを受けて上昇。ダウは89ドル高の1万3100ドル目前の水準に。 - 債券相場は反落。株価が続伸したことを嫌気して売られたものの、追加緩和の可能性が
示唆されたことが相場の下支えに。長期金利は小幅に上昇して1.99%程度に。 - 金価格は小幅に反落し、原油は小幅高で104ドル台に。
- 3月耐久財受注 → −4.2%
| ドル/円 | 81.10 〜 81.71 |
| ユーロ/ドル | 1.3173 〜 1.3234 |
| ユーロ/円 | 107.12 〜 107.64 |
| NYダウ | +89.16 → 13,090.72ドル |
| GOLD | −1.50 → 1,642.30ドル |
| WTI | +0.57 → 104.12ドル |
| 米10年国債 | +0.014 → 1.988% |
本日の注目イベント
- 独 独4月消費者物価指数
- 欧 4月ユーロ圏消費者信頼感(確報値)
- 欧 1−3月期企業決算 → ドイツ銀行、英バークレーズ、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル、独フォルクスワーゲン
- 欧 バローゾ欧州委員長講演
- 米 3月仮契約住宅販売指数
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 4月カンザスシティー連銀製造業景気指数
- 米 ガイトナー財務長官講演
注目のFOMCでは予想通り現行のゼロ金利政策を維持することを決定し、バーナンキ議長はその後の記者会見で
「米景気は緩やかに回復している」と、これまでの景気認識に変更はありませんでした。
議長は同時に、「必要とあれば、追加緩和の用意がある」と、依然として「QE3」の可能性があるという点の
釘をさすことも忘れてはいませんでした。
今回のFOMCの結果は概ね予想通りの内容に終わり、金融市場への影響は限定的でした。
また、FOMCメンバーの利上げの時期については、前回のような「2016年を予想」するメンバーはゼロとなり、
「2014年後半」という現行の認識に収斂(しゅうれん)されています。
この点では、今回のFOMCでは「QE3」実施の可能性が後退したと観れないこともありません。
バーナンキ議長の発言でも「必要な場合には」という条件があり、必要がなければ追加緩和はないとも受け取れます。
むしろ、メンバーの中には「インフレ」に注意を払う必要があるとの立場を主張する人が増えているとの指摘もあります。
FRBが景気回復に自信を持っていることが背景にあるように思えます。
ドル円は「QE3」の見送りで、一時81円71銭まで上昇しましたが、その可能性は依然として残っているとの議長発言で
81円30銭まで再び下落しています。
ここからは、今度は日銀の決定会合に注目が移ります。
明日の決定会合では、追加緩和を実施すると思われますが、規模とその内容が非常に注目されます。
市場の予想は「追加緩和」を実施することでほぼ一致しています。
規模については5兆円〜10兆円で分かれていますが、5兆円以下なら失望から「ドル安円高」に振れる可能性が高く、
10兆円に近ければ近いほど「ドル高円安」に振れると思われます。
また、購入対象国債の残存期間を「2年以下」から延長するとの見方も有力です。
メインシナリオは基金の増額と、延長の「合わせ技」ということになります。
ドル円は明日の会合が終わるまで動きにくい展開です。
積極的な円買いは観られないと思いますが、81円後半ではドル売りに押されそうは雰囲気です。
81.00−81円60銭を予想レンジに考えていますが、株価の動向にも注意が必要で、日経平均株価が大きく
上昇するようだと、昨日のNY市場の高値である81円71銭をテストすることも考えられます。
また、本日午前中には小沢元代表の判決があります。
仮に「無罪」ということになれば、民主党内での小沢派の発言力が高まり、消費税引き上げに反対の立場である
小沢氏の存在が高まることから「円売り」に反応することも考えられます。
消費税引き上げ法案の廃案は、日本の財政再建に重大な支障を与えることになるからです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
| 4/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に |
| 4/16 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米経済は軌道に乗っており、(FRBは」政策を当面現状維持とでき、恐らく13年終盤には政策の引き締めが必要になるだろう」講演で。 | ----- |
| 4/18 | 西村・日銀副総裁 | 「消費者物価の前年比上昇率1%を目指して、それが見通せるまで強力に金融緩和を推進していく」岡山市の講演で。 | ドル円81円10銭から → 81円台半ばに。 |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



