今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年4月27日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はアジア市場の81円台半ばを天井にドルじり安に。
    欧州市場で81円台を割り込むと、NY市場でも米長期金利の
    低下を背景にドル売りが進行し、80円66銭まで下落。その後は
    本日の日銀政策会合を控えドル買い戻しも入り81円挟みで引ける。
  • ユーロドルは1.32台半ばでの取引が続いた後、ユーロ圏の景況感の
    悪化を材料に1.32割れ目前まで下落。さらに今朝方、格付け会社S&Pが
    スペイン国債の格付けを「BBB+」に引き下げたことから1.3184まで
    ユーロ安が進む。
  • 株式市場は大幅に続伸。失後保険申請件数は悪化していたものの、住宅関連
    の指標が改善していたことに反応し、ダウは113ドル高で1万3200ドル台
    を回復。
  • 債券相場は反発。7年債入札が好調で、最高落札利回りは過去最低水準を記録。
    10年債利回りも低下し1.94%台に。
  • 金は大幅に反発し1660ドルに、原油価格は小幅ながら4日続伸。
  • 3月仮契約住宅販売指数 → +4.1%
  • 新規失業保険申請件数 → 38.8万件
  • 4月カンザスシティー連銀製造業景気指数 → 3





ドル/円80.66 〜 81.03
ユーロ/ドル1.3198 〜 1.3254
ユーロ/円106.48 〜 107.27
NYダウ+113.90 → 13,204.62ドル
GOLD+18.20 → 1,660.50ドル
WTI+0.43 → 104.55ドル
米10年国債−0.040 → 1.947%


本日の注目イベント

  • 日   3月失業率
  • 日   3月消費者物価指数
  • 日   3月鉱工業生産
  • 日   日銀政策決定会合
  • 日   日銀4月展望レリポート
  • 日   白川日銀総裁記者会見
  • 独   独5月GFK消費者信頼感調査
  • 米   1−3月期GDP(速報値)
  • 米   4月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
  • 加   カ−ニー・BOC総裁講演








本日は注目の日銀政策会合があり、追加緩和の実施は確実視されています。


さらに昨日は小沢元代表の「無罪」判決があり、消費税引き上げが法案の雲行きがやや怪しくなってきました。


しかし、市場は「円買い」を進めており、ドル円は昨日のNY市場で80円66銭まで下落しています。


この水準は約10日ぶりということになり、これまで円を売り持ちにしていた投機筋の「買い戻し」なのか、


あるいは、本日の政策会合ではサプライズがないことを先取りした動きなのか、日銀の決定内容がさらに


注目を集める結果になっています。





市場ではよほど思い切った緩和姿勢を示さないと、「失望からドルが売られる」と言った意見が多くなっています。


日銀の追加緩和の決定はほぼ間違いなく、市場はかなり織り込んでいることから、中途半端な内容では効果がなく、逆にドルが


売られ、株式市場も下落するとの見方です。


確かに今回の決定会合は早くから追加緩和があると予想されてきました。


買い入れ資金の増額が5兆円程度では失望に繋がる可能性が高いと思われることから、日銀としても「市場の期待感」に


どう立ち向かっていくのかが注目されます。



追加緩和を行うだけではなく、1%のインフレ率達成に向けた具体的な施策も示し、さらに今後もデフレ脱却に向け積極的に


行動する姿勢を見せることが必要です。





ただ、追加緩和の見送りという事態になれば話は別ですがその選択肢はなく、市場に資金を供給するという政策が実施


されると言う前提に立てば、積極的に円を買っていくという状況でははいと考えます。


今年の1月頃観られたような、「ドルもユーロも買えないから円を買う」という環境ではありません。


ユーロ圏の債務問題は先のギリシャほど深刻ではなく、緊急性もありません。


これはユーロドルが依然として1.31−1.32台で推移していることを観ても明らかです。





一方ドルについては、これまでに順調な回復傾向を見せてきた米労働市場にやや「変化の兆し」がでてきいることは事実です。


3月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が2月に比べ半減していました。


また新規失後保険申請件数も昨日発表された件数が38.8万件だったことで、2週連続で38万件台まで増加しています。


確かに「変化の兆し」は観られますが、このまま再び雇用者数の伸びが鈍化するかどうかは未知数で、まだ判断できません。


少なくとも来週発表される4月の雇用統計と、できれば5月のそれも合わせて判断していかないと方向を誤る危険性があります。





そして円も上述のように「売り材料」は抱えています。


仮に今後消費税法案が廃案になるようなことがあれば、海外勢を中心に急激に「日本売り」は加速する可能性は高いと思われます。


結局、円もドルもユーロも、決定的な長所はなく「あら探し」をしたら、欠点の少なかったのが円だったという程度に過ぎません。


主要3通貨はまだいずれも病み上がりという状況です。





本日の決定会合の結果は早ければ昼過ぎには発表されそうです。


金融政策の結果により相場が大きくぶれることを考慮して本日のレンジを、80円30銭〜81円80銭と予想します。


よほど大きな「失望」か「サプライズ」がない限り、80円と82円は抜けないのではないかと思います。





今週は雨の多い週でしたが、GWはまずまずの天気のようです。


景気が多少上向いてきたのか、国内海外とも行楽地は盛況の予想です。


良い週末を・・・・。


4月30日(月)は祝日のため「今日のアナリストレポート」はお休みさせていただきます、


予めご了承下さい。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
4/3 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 ----
4/4 ドラギ・ECB総裁 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に
4/12 ダドリー・NY連銀総裁 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に
4/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「米経済は軌道に乗っており、(FRBは」政策を当面現状維持とでき、恐らく13年終盤には政策の引き締めが必要になるだろう」講演で。     -----    
4/18 西村・日銀副総裁 「消費者物価の前年比上昇率1%を目指して、それが見通せるまで強力に金融緩和を推進していく」岡山市の講演で。 ドル円81円10銭から → 81円台半ばに。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和