2012年5月1日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は米経済指標の結果が予想を下回ったことから節目の
80円を割り込み、一時2月24日以来となる79円24銭まで
ドル安が進み、ほぼドルの安値圏で引ける。 - ユーロドルは対円でドル安が進んだことを受け、1.32台半ば
まで上昇したものの、格付け会社S&Pがスペインの銀行11行を
格下げしたことから上値も限定的。ユーロ円は円の上昇が進んだことで
約1ヵ月ぶりの105円台半ばまで下落。 - 株式市場は小幅に下落。欧州問題に加え世界景気の悪化懸念から
ダウは軟調にスタート。その後シカゴ購買部協会景況指数が事前予想を
下回ったことで売り優勢の展開に。ダウは14ドル安で取引を終える。 - 債券相場は続伸。スペインのGDPの悪化や格下げを材料に買い優勢と
なり、10年債利回りは1.91%まで低下。 - 金、原油は小動きながら下落。
- 3月個人所得 → +0.4%
- 3月個人支出 → +0.3%
- 3月PCEコア・デフレーター → +2.0%
- 4月シカゴ購買部協会景況指数 → 56.2
| ドル/円 | 79.74 〜 80.14 |
| ユーロ/ドル | 1.3209 〜 1.3244 |
| ユーロ/円 | 105.47 〜 105.99 |
| NYダウ | −14.68 → 13,213.63ドル |
| GOLD | −0.60 → 1,664.20ドル |
| WTI | −0.06 → 104.87ドル |
| 米10年国債 | −0.017 → 1.919% |
本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 中 中国4月製造業PMI
- 英 英4月製造業PMI
- 米 4月ISM製造業景況指数
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
ドル円が2月24日以来、約2ヵ月振りに80円の大台を割り込み、NY市場では一時79円74銭まで下落しました。
80円の大台では何度も押し戻され、底固さもありましたが、シカゴ購買部協会景況指数が予想を大きく下回ったことで、
大台割れを示現し、その後もドルのジリ安の展開が続いています。
先週末、注目の日銀金融決定会合では市場が予想したほぼ上限の追加緩和を決定したものの、事前の期待が高かったためか
発表直後はドル高に振れましたが、その後はドル売り円買いがゆっくりと進む展開でした。
さらにNY市場では1−3月期のGDPが、これも予想を下回ったことでドルがさらに下落する流れが加速し、80円割れに
繋がっています。
欧州の債務不安と景気後退、さらに米国の景気の鈍化を示す経済指標に円が相対的に買われる展開になっています。
80円10銭を割り込んだことで、2月半ばから急速に進んだ「ドル高」で上昇した8円16銭(76円02銭ー84円18銭)
の半値を吐き出したことになります。
市場は80円割れを確認したことで「再び75円を目指す」」といったドルベアのセンチメントに変わりそうな状況になって
きたように思います。
しかし、日銀の追加緩和姿勢は今後も継続されるはずです。「デフレからの脱却」は日銀だけではなく、政府も重大な認識を持って
注目しています。
今後もそのための施策が実施される可能性は高いと思います。
80円割れは確認したものの、現段階ではこのまま一気に円高が進むとは判断できません。
重要なのはやはり米国の景気です。
先月に発表された3月米雇用統計以来、米経済指標は「予想外の悪化」が目立つようになっています。
これがドル円の上値を重くし、円安への期待が大きかった日銀の追加緩和も効果が限定的だったことから80円割れに繋がっています。
ここ1ヵ月間の経済指標が一時的なもので、米景気が回復過程にあることが確認できれば、米株式市場の上昇から債券相場の下落、
そして米金利の上昇へと繋がります。
今後追加緩和を継続したとしても円金利の低下余地は限られています。
ここは米金利の上昇に期待したいと思います。
その意味からも今週末の4月の米雇用統計に再び注目が集まります。
もうひとつ注目されるのは消費税法案の行方です。
小沢元代表が「無罪」の判決を勝ち取ったことで、与党民主党内でも消費税引き上げ反対の動きが高まってきそうです。
野田総理は「政治生命をかけても法案を成立させる」とし、6月中の法案可決を目指したい意向のようですが、小沢元代表の
存在感が増すことで、反対勢力の声も大きくなりそうです。
消費税引き上げが延期されることになると日本の財政再建がさらに遅れることになり、「欧州の次は日本」との見方も高まり
円売りの材料にされかねません。
財政問題に焦点があたった結果、欧州危機に繋がった経緯もあり、すぐにドル円相場に影響を与えることはないとしても、今後
注目していかなければならない材料です。
本日のレンジですが、4月末が祝日であったことで、本日の決済水準はそこそこ高いのではないかと思います。
10時前の仲値辺りまではドル買いが優勢かもしれませんが、その後はやはり「ドルの底値」を探る展開が予想されます。
底値のメドは先ずは、NY市場の79円75銭前後でしょう。
さらに下落した場合は79円の半ばがメドになると考えます。
79円50銭−80円40銭を予想します。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
| 4/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に |
| 4/16 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米経済は軌道に乗っており、(FRBは」政策を当面現状維持とでき、恐らく13年終盤には政策の引き締めが必要になるだろう」講演で。 | ----- |
| 4/18 | 西村・日銀副総裁 | 「消費者物価の前年比上昇率1%を目指して、それが見通せるまで強力に金融緩和を推進していく」岡山市の講演で。 | ドル円81円10銭から → 81円台半ばに。 |
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