2012年5月2日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 上値が重い展開が続いたドル円は、欧州市場で一時79円64銭
まで下落したが、NYではISM製造業景況指数が市場予想を大きく
上回ったことを手がかりに反発。米長期金利が上昇したことも加わり
80円30銭までドル高に。その後はやや下落したものの80円20銭近辺で引ける。 - ドルが反発したことからユーロは下落。米経済指標発表直後
1.32台後半から1.32台前半まで急落。 - オーストラリア準備銀行(RBA)は昨日、定例理事会を開き政策金利を
0.5%引き下げ3.75%に。 - 株式市場は反発。ISM製造業景況指数の改善を受け一時120ドルを超す
上昇を見せる。引けは65ドル高と下げ幅を縮小したものの年初来高値を更新。 - 債券相場は反落。経済指標の好転で追加緩和の可能性が後退し価格は下落。
10年債利回りは1.94%まで上昇。 - 金価格は続落し。原油は反発し106ドル台に。
- 4月ISM製造業景況指数 → 54.8
| ドル/円 | 79.72 〜 80.30 |
| ユーロ/ドル | 1.3205 〜 1.3284 |
| ユーロ/円 | 105.81 〜 106.20 |
| NYダウ | +65.69 → 13,279.32ドル |
| GOLD | −1.80 → 1,662.40ドル |
| WTI | +1.29 → 106.16ドル |
| 米10年国債 | +0.021 → 1.940% |
本日の注目イベント
- 日 マネタリーサーベイ
- 中 中国4月HSBC製造業PMI
- 独 独4月失業統計
- 独 独4月製造業PMI(確報値)
- 欧 ユーロ圏4月製造業PMI(確報値)
- 欧 ユーロ圏3月失業率
- 欧 EU財務相会合
- 仏 サルコジ・オランド候補討論会
- 米 4月ADP雇用者数
- 米 タルーロ・FRB理事講演
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
上値が重く80円が壁になりつつあったドル円は、ISM製造業景況指数が54.8と、市場予想の
52.9を上回ったことで80円台を回復しています。
このところの米経済指標は事前予想より悪化しているケースが多く、これが追加緩和観測に繋がりドルの上値を
抑えてきましたが、昨日は好調な数字に素直に反応しドル高、株高を演出しました。
同指数は「50」が製造業活動の好不調を図る基準で、「54.8」は今年最も高い数値でした。
項目別でも生産は「61」で前月より回復し、雇用も「57.3」と前月よりも改善していることから、今週末の
米雇用統計にも改善期待が高まっています。
市場はこの経済指標に素直に反応し、株価は一時4年4ヵ月ぶりの高値を付けるなど「米景気の回基調は依然継続されている」
といった強気の声も出ていたようです。
ドル円は79円の半ばを試す展開でしたが、同指標発表を契機にドル買い戻しが進み、一時80円30銭までドル高円安に
振れましたが、それでもまだ上値の重さが取り払われたわけではありません。
現在ドル円は1時間足の雲の中にいますが、80円60銭を大きく抜けない限り本格的な反発とは言えません。
ただ、79円台半ばが底堅いとのイメージもできつつあることから、「MACD」では既に4時間足までの短期的な
チャートでは「ゴールデンクロス」が出ており、ドルの反発を示唆しています。
今日の東京市場では株価の上昇が見込めることから、ドルがどこまで戻すかが試される展開と見られます。
NYの高値である80円30銭を抜けば80円台半ばあたりまでの上昇も考えられますが、大型連休の後半を控え
ドルが大きく買われる可能性は少ないと考えられます。
予想レンジは79円90銭〜80円40銭程度と見ています。
RBAは昨日、大方の予想通り政策金利を引き下げました。昨年12月以来となる引き下げですが、引き下げ幅は市場予想を
上回る0.5%でした。
欧州や中国の景気が不透明であることから国内景気に減速感がでていることが背景ですが、鉱業以外の業種では「豪ドル高」に
業績が悪化しているため豪ドルの水準を引き下げることも意図されていたと見られます。
豪ドル円はこの発表をきっかけに83円台半ばから急落し、82円台前半まで売られました。
日足チャートでは重要な移動平均線である「120日線」が82円24銭にあり、このサポートラインで一旦下げ止まった格好に
なっています。
政策金利を一気に0.5%の利下げたことで、今後しばらくは利下げの効果を見極める状況が続くと思われますが、
3.75%の金利は主要通貨の中では依然として高く、今後の利下げ余地は大きいと思われます。
しばらくは80−84円のレンジ内で推移すると予想しますが、「スワップ狙い」だけではなく、ある程度「利」が乗ったら
売却するなど、回転を効かせることをお勧めします。
明日からは大型連休の後半が始まります。
GW中に為替相場が大きく変動する傾向があります。
一昨年には1日で約6円も円高に振れたことは記憶に新しいところです。
NYダウが1000ドル下げたことで「安全通貨の円」が買われ、ユーロ円は約10円値を下げました。
今年は米雇用統計の発表もあり、やはり値動きが荒っぽくなることが予想されます。
ポジションはある程度縮小しておくことが肝要です。
3日〜4日は祝日のため「アナリストレポート」はお休みさせていただきます。
良い連休を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
| 4/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に |
| 4/16 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米経済は軌道に乗っており、(FRBは」政策を当面現状維持とでき、恐らく13年終盤には政策の引き締めが必要になるだろう」講演で。 | ----- |
| 4/18 | 西村・日銀副総裁 | 「消費者物価の前年比上昇率1%を目指して、それが見通せるまで強力に金融緩和を推進していく」岡山市の講演で。 | ドル円81円10銭から → 81円台半ばに。 |
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