2012年5月7日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米4月の雇用統計では失業率が8.1%と、0,1ポイント
改善していたものの、非農業部門雇用者数が11.5万人増と
市場予想から大幅に減少していたことで、ドル円は80円台を割り込み
79円81銭まで下落し、同水準で引ける。 - ユードルは1.31台半ばから下落し、約2週間ぶりに1.30台まで
売られる。6日に行われるフランス大統領選とギリシャの総選挙の行方を
懸念しユ−ロ売りが優勢となる。ユーロ円は104円台前半まで下落し
約2ヵ月ぶりの水準まで下落。 - さらに、今朝のオセアニア市場ではフランス大統領選でオランド氏が
勝利したことで大きく下落して始まり、7時すぎには1.29台半ばまで下落。 - 株式市場は3日続落。雇用統計の悪化を受け、資源エネルギー株や
金融株に売りが膨らみ、ダウは168ドル安で1万3100ドル台を割り込む。 - 一方、米債券は大幅続伸で10年債利回りは3ヵ月振りに1.9%台を
割りこむ水準に。雇用の低迷が続くとの見方から安全資産の債券に資金が流れた。 - 金は5日ぶりに反発。原油価格は米景気の減速懸念から大幅に売られ、
100ドルの大台を割り込み、約3ヵ月振りに98ドル台に。 - 4月非農業部門雇用者数 → 11.5万人増
- 4月失業率 → 8.1%
| ドル/円 | 79.81 〜 80.40 |
| ユーロ/ドル | 1.3081 〜 1.3179 |
| ユーロ/円 | 104.38 〜 105.55 |
| NYダウ | −168.32→ 13,038.27ドル |
| GOLD | +10.40 → 1,645.20ドル |
| WTI | −4.05 → 98.49ドル |
| 米10年国債 | −0.053 → 1.880% |
本日の注目イベント
- 豪 豪3月小売売上高
- 豪 豪3月住宅建設許可件数
- 英 ロンドン市場休場(バンクホリデー)
- 米 3月消費者信用残高
- 加 カナダ3月住宅建設許可
3月に続き、4月の非農業部門雇用者数も市場予想を大きく下回る数字でした。
3月の同数字が12万人から15.4万人に上方修正されたにもかかわらず、市場の反応は「米雇用の増加傾向に
ブレイキがかかった」との見方が優勢でした。
失業率も8.2%から0.1ポイント改善し8.1%になったものの、こちらも労働参加率の低下が主因で
実質的には低下していないとの声が挙がっています。
3ヵ月連続で順調に20万人の大台を超えていた米労働市場は、これで2ヵ月連続の悪化を見せました。
ここまで発表された経済指標などを見ると、米労働市場が急激に悪化する要因は見つかりません。
冬場の気温が平年よりかなり暖かめで、これが雇用の増加に繋がったことが指摘されていますが、これまでの昨年12月ー今年2月
の雇用者増がむしろ良すぎたのかもしれません。
今回の予想外の悪化を受け、FRBがすぐに「QE3」に踏み切るとは思えませんが、次回のFOMCが6月の
19−20日に開催されますので、このタイミングが重要になります。
6月初めに発表される「5月の雇用統計」の結果しだいでは、「QE3」の可能性がぐっと高まると思われます。
5月の雇用統計が期待外れに終わると、昨年春以降に観られた「米景気の息切れ」が彷彿され、再び追加緩和が
必要な状況になってくるからです。
再び80円台を割り込んだドル円は、米景気の回復期待の後退を背景に徐々に上値が重くなりつつあります。
昨年10月の75円32銭は「当面はドルの底値」だったとの見方は変えていませんが、82円台が次第に遠くなり、
本日の展開によっては80円が上値のメドとなってくる可能性もあります。
焦点は「52週移動平均線」が示す78円77銭辺りになろうと思います。
この移動平均線は、今回のドル高が始まった2月13日にローソク足が上抜けして以来、上昇傾向を示しています。
この水準を下回ると、再びドル売りが強まることが予想されることから、注目される水準です。
本日のドル円はやはり下値を探る展開になりそうです。
米雇用統計の悪化からドル売りが出易い上に、欧州の政治的混迷からユーロも買えない状況になりつつあります。
フランス大統領選ではオランド氏が勝利し、17年ぶりに社会党の大統領が誕生します。
オランド氏はこれまでのサルコジ路線とは組せず、緊縮財政だけでは景気が回復しないとの立場を明らかにしています。
ギリシャ危機以来欧州各国は緊縮財政を実施することで合意してきましたが、新大統領の誕生でとくにドイツのメルケル政権との
連携が不安視されているところです。
ユーロ圏第2の大国フランスが他の諸国と足並みを揃えなくなればユーロ圏の混迷が深まり、ユーロ売りに拍車がかかることに
なると見られますが、少なくともドイツとのこれまでのような良好な関係は維持されていくと考えています。
従って、独仏の2大国がユーロ圏をけん引して行く構図は変わらないと思われます。
メルケル独首相は、オランド氏に電話し、勝利を祝福するとともに、ベルリンを「できるだけ早期に」訪問するよう要請しています。
(ブルームバーグ)
本日のレンジですが、日経平均株価も150円−200円程度の下落を見せると予想しています。
そのためドル円の下落圧力も高まってくると思われますが、目処は79円50銭と、79円33銭と見ています。
79円台の半ばという点と、120日移動平均線がサポートしていることから意識されそうです。
レンジは79円30−80円00、としましたがどうでしょうか・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 4/3 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「かなり深刻な状況にならない限り、追加の量的緩和を私は支持しない。見通しは十分明るいため、追加緩和が必要だとは思わない」ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで。 | ---- |
| 4/4 | ドラギ・ECB総裁 | 「出口戦略について語るのは時期尚早だ。景気見通しには引き続き下振れリスクがあり、インフレは中期的には抑制された状態が続く」定例理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.31割れ目前に |
| 4/12 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「3月の雇用統計が示したように、われわれが厳しい状況から脱したと結論付けるのは時期尚早だ」NYでの講演で。 | ユーロドル1.31台半ばから→1.32台に |
| 4/16 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「米経済は軌道に乗っており、(FRBは」政策を当面現状維持とでき、恐らく13年終盤には政策の引き締めが必要になるだろう」講演で。 | ----- |
| 4/18 | 西村・日銀副総裁 | 「消費者物価の前年比上昇率1%を目指して、それが見通せるまで強力に金融緩和を推進していく」岡山市の講演で。 | ドル円81円10銭から → 81円台半ばに。 |
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