2012年5月9日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は上値の重い展開が続くものの、積極的に円を買う動きも無く
やや膠着状態に。NY市場では値幅も出ず、終始79円台後半で推移。 - ユーロドルは前日1.30台半ばまで反発したものの、やはり上値は重く
大統領選に勝利したオランド氏の言動や、ギリシャの連立政権の行方など
不透明感が増したことで、再び1.30台を割り込む。 - 豪ドルも大幅に下落。貿易収支や景況感の悪化を嫌気して売りが先行し、
対ドルでは昨年末以来となる1.01台割れまで下落。 - 株式市場は5日続落。ギリシャの財政不安やスペインの長期金利が再び上昇した
ことを材料に一時190ドルを超す大幅な下落を見せた。引けにかけては下げ幅を
縮小し、結局前日比76ドル安で、1万3000ドルの大台を割り込む。 - 債券相場は5日続伸。10年債利回りは一段と低下し、1.84%台に。
- 金は大幅に下落し、一時は約4ヵ月振りに1600ドル台を割り込む。
対ユーロでドルが買われたことが背景。原油価格も5日続落で97ドル割れ目前に。
| ドル/円 | 79.74 〜 79.91 |
| ユーロ/ドル | 1.2983 〜 1.3043 |
| ユーロ/円 | 103.53 〜 104.09 |
| NYダウ | −76.44 → 12,932.09ドル |
| GOLD | −34.60 → 1,604.50ドル |
| WTI | −0.93 → 97.01ドル |
| 米10年国債 | −0.031 → 1.842% |
本日の注目イベント
- 日 3月景気動向指数(速報値)
- 独 独3月貿易収支
- 独 ワイトマン・独連銀総裁講演
- 独 ジョイブレ・独財務相講演
- 英 BOE金融政策員会(10日まで)
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
上値が重い展開が続いているドル円は80円を挟み一進一退の展開ですが、昨日のNY市場では79円台後半に
へばりつき、膠着状態を強めてきました。
80円台が重くなる一方、79円70銭以下では個人投資家からの買い意欲も強く、この水準から積極的に円を
買い進めるには「ややリスク」もあるのか、ドルの下値も今のところ限定的です。
株式市場の低迷が続き、米10年債利回りは1.84%台まで低下してきました。
この金利水準を見る限り、ドル円でも「円高ドル安」がさらに進んでいてもおかしくないレベルですが、79円台後半で
推移しています。
日銀の緩和姿勢が鮮明なことや、一部にある介入警戒感などから、さらに円買いを進める動きを抑制しているようにも
思えます。
しかし円以外の通貨に対してはドルは買われており「ドル高」が進んでいるため、クロス円は軒並み円が上昇し、
円が最強の通貨となっています。
クロス円の売りが、ドル円の上値を抑えている面もあろうかと思います。
方向感のないドル円ですが、フランスとギリシャの選挙結果を受けユーロドルが再び1.30台を割り込むなど、市場全体が
「ドル高傾向」に推移していることから、ドル円も今週発表される日本の貿易収支などをきっかけにドルが買い戻される展開が
あるかもしれません。
短期的なの上値のメドは、80円15銭近辺を抜けできるかどうかが注目されます。
フランス大統領選でオランド氏が勝利したことでEUもこれまでの緊縮財政一本やりの政策を見直す機運が高まってきています。
バローゾ欧州委員長は「財政再建と成長をどのように融合させるかが課題だ」と述べ、オランド氏を意識した発言も目立ってきました。
また、EUは23日に緊急首脳会議を開催することを発表しています。
この会議にはオランド氏も出席する予定で、現行の緊縮経済政策に景気刺激策をどう取り込むのかが議論されると思われます。
特にこの会議ではメルケル独首相の出方が焦点で、同氏は「成長は必要だが効果の薄い財政出動はすべきでない」と牽制していることから、
独仏トップ会談でどちらがどのような歩み寄りを見せるかが注目されます。
豪ドルの下落が鮮明になってきました。
昨日の貿易収支の発表では赤字幅が15億8700万豪ドルと、市場予想より拡大しており、さらに景況感なども悪化しています。
このため豪ドルは対米ドルで昨年末以来となる1.01台を割り込み1.0088まで売られています。
今月1日に0.5%の大幅な利下げに踏み切ったばかりであることから、すぐに再利下げを実施することはないと思われますが、
利下げ観測は今後もくすぶり、豪ドルの上値を重くしそうです。
1.01台を割り込んだことで「MACD」(日足)でもデッドクロスが示現し、下落基調に入ったことを示唆しています。
豪ドルはご承知のように個人投資家に最も人気のある通貨です。
個人投資家の買い持ち額の合計は数百億ドルに達しているものと思われます。
豪ドル円が80円を割り込みさらに下落するようなことがあると、「損切り」の売りが大量に出てくることも考えられます。
安易に買い向かうのは得策ではありません。
買うのであればできるだけ引きつけ、短期的なトレンドが変わってからでも遅くはありません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 5/1 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「追加の金融刺激を実施しても成長の後押しにはほとんどならず、インフレをあおるリスクがある。」ワシントンでの講演で。 | ---- |
| 5/1 | ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 | 「追加の債券購入は正当化されない」講演で。 | ---- |
| 5/7 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「高止まりしている失業率が主に基本的な要因を反映しているのであれば、刺激策は失業にほとんど影響を与えず、インフレ押し上げのリスクを高めるだけだ」講演で。 | ---- |
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