今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年8月6日(水)


おはようございます。


間もなく「北京オリンピック」が始まります。

空前の警備体制が敷かれている中でも各地でテロや暴動が起きていることが少し気になりますが、

無事成功して欲しいと思います。

先日、「中国での暴動がなぜおきるのか」というタイトルの記事を読みました。

根底にあるのが、高度経済成長を背景にした貧富格差の拡大だそうです。インフレ率が8%もあり

物価高が進み、貧富の生活を直撃しているそうです。所得分配の不平等を測る指標である「ジニ係数」

は0.47に達し、毎年0.01ポイントの速度で上昇し続けおり、社会動乱が随時発生する「動乱線」の0.6

に近づいているそうです。捕捉の難しい不法所得(脱税、汚職など)を含めると、「ジニ係数」は0.54

にも達するそうです。因みに、日本の「ジニ係数」は、一番格差の少ない年代(30〜34歳)で0.217

一番格差の大きい年代(75歳以上)で0.350です。(平成16年調査:総務省、統計局にて確認できる直近の数値)

*ジニ係数*
0から1で表され、係数の値が0に近いほど格差が少なく、1に近いほど格差が大きい。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 107円台後半で取引が始まったが、WTI原油価格が昨日に引き続き下げ基調であったことから、
    ドルがじりじり買われる展開に。
  • 原油価格は118ドル台に急落したことでNYダウが大きく買われ、引けは前日比331ドル高と急騰しました。
  • 株式市場の大幅高を背景にドルも108円50直前まで買われ、6月に記録したドル戻り高値に近い
    レベルまで上昇しました。
  • 午後に発表されたFOMCでは予想通り政策金利据え置きでした。

ドル/円107.83〜108.42
ユーロ/円166.92 〜 167.62
NYダウ+331.62 → 11,615.77ドル
Gold−21.80  → 886.10ドル
WTI−2.24  →119.17ドル
米10年国債+0.057 → 4.023%


本日の注目点

  • 欧 BNPパリバ4−6月期決算発表
  • 米 フレディマック4−6月期決算発表

FOMC声明文ではインフレと景気下振れリスクが言及されたものの、本年度末には回復する見通しとの

内容にひとまず為替、株式、原油市場で好感されました。ICSC(国際ショッピングセンター協会)が発表した

小売売り上げが、昨年12月以来最大の伸び幅だったことも、ドル買いを後押しした格好でした。

また原油価格が一時118ドル台まで下げたことで、株式市場が大きく反応し、株安→ドル安の連鎖がひとまず

断ち切られたようです。全般にドルが堅調でしたが、対ユーロでは節目と見られていた1.55を切ったことで

ユーロが大幅安に。ユーロ円も166円台に下落しました。やや気になるのは、前日同様、原油大幅安、株式大幅高を

演じているわりには108円半ばを超えられないドル・円です。下値が堅いのは分かりますが、比較的近い109円に

載せることができない事実をどう理解したらいいのでしょう・・・・。

原油価格が120ドル以下の水準では110円近辺のイメージを持っている小生には違和感を覚えます。


2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF) 2008年6月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
7/28 複数のメディア 2009年会計年度(2008/10〜2009/9)に米財政赤字は過去最高の4800億ドルから 4900億ドルに達するとの見通しを発表。 ---
7/28 スターン
ミネアポリス連銀総裁
「信用収縮はさらに悪化する可能性がある。」と発言したと英紙が報道。 ややドル安へ
7/22 プロッサー
フィラデルフィア連銀総裁
「インフレは既に高すぎるし水準にある。」「金融政策の転換はすぐにでもおこなわれる べきであろう。」講演で発言。 ドル・円106円70近辺から107円台へ。
7/22 ワコビア 4−6月期決算でサブプライム関連で120億ドル(約1兆2千億円)の損出を計上。 ---
7/16 バーナンキ
FRB議長
ファニーメイ、フレディマックについて「経営破綻の恐れは無い。」下院で証言。 ---
7/16 バーナンキ
FRB議長
市場介入について「めったに実施されるべきではない。」としながらも「介入は市場が無秩序に混乱した場合に正当化される。」
と介入の可能性を否定しなかった。
ドル円103円後半から104円台へ
7/16 バーナンキ
FRB議長
最近の物価上昇について「高すぎる」と証言し、「物価の安定を維持することが我々に とって極めて重要だ。」と発言。 ドル円103円後半から104円台へ
7/15 ブッシュ
米大統領
「米国の金融システムは基本的に堅固だ。」「米経済は厳しい情勢にあるが、なお成長を続けている。」記者会見で。 ---
7/15 バーナンキ
FRB議長
米経済の現状について、金融市場、雇用、住宅などで「重大な試練に直面している。」と認識を示す。(上院での議会証言で) ---
7/11 バーナンキ
FRB議長
バーナンキ議長が公社幹部に、公定歩合での窓口貸し出しが可能と伝えたとロイター通信が報道。 ---
7/11 ポールソン
財務長官
ファニーメイ、フレディマックについて「現行の形態で支援する。」と発言し、国有化を否定。 ドル安、株安は加速。
7/9 トリシェ
 ECB総裁
インフレ加速を防ぐために「強い決意がある。」 欧州議会で発言。 ---
7/6 ブッシュ
米大統領
「米国は強いドル政策を信じている。米経済の強さはドルに反映されるべきだ。」 洞爺湖サミットを前に、日米首脳会談で。 ---
7/2 ブッシュ
米大統領
「米国は常に強いドル政策を支持してきた。」洞爺湖サミットを前に記者団と。 ---
7/2 ポールソン
財務長官
米経済は「エネルギー価格、資本市場、住宅市場と、三つの逆風が直面している。」 欧州歴訪えお終えて。 ---

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和