2012年5月15日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ギリシャの政局混迷が続き、リスク通貨であるユーロ、豪ドルなどは
軒なみ下落し、ドルと円が買われる展開に。 - ドル円は79円半ばから後半で推移し、これまでのレンジを抜けきれない。
- ユードルは昨日の早朝1.29台を割り込み、その後1.28台後半で
一進一退だったものの、海外市場に入ると下げ足を速め1.28台前半まで
売られる。ユーロ円も2月16日以来となる102円台前半まで下落。 - 株式市場は大幅に続落。ギリシャのユーロ圏離脱観測や、デリバティブで
巨額損出を出したJPモルガンが、さらに20億ドル(約1600億円)程度の
追加損出が発生するとの報道から金融株を中心に売られる。ダウは125ドル
安で、1万2700ドル台を割り込む。 - 債券相場は大幅に続伸。安全資産である債券への資金流入は止まらず、
10年債利回りは1.76%台まで低下し、7ヵ月ぶりの低水準を記録。 - 金、原油も大幅に続落し、いずれも昨年12月以来の安値水準に。
| ドル/円 | 79.68 〜 79.87 |
| ユーロ/ドル | 1.2821 〜 1.2868 |
| ユーロ/円 | 102.22 〜 102.67 |
| NYダウ | −125.25 → 12,695.35ドル |
| GOLD | −23.00 → 1,561.00ドル |
| WTI | −1.35 → 94.78ドル |
| 米10年国債 | −0.072 → 1.769% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 独1−3月GDP(速報値)
- 独 独5月ZEW景況感調査
- 仏 オランド新大統領就任宣誓
- 仏 仏1−3月GDP(速報値)
- 伊 伊1−3月GDP(速報値)
- 欧 ユーロ圏1−3月GDP(速報値)
- 欧 EU財務相会合
- 英 英3月貿易収支
- 米 4月消費者物価指数
- 米 5月NY連銀製造業景況指数
- 米 4月小売売上高
- 米 5月NAHB住宅市場指数
- 米 ガイトナー財務長官講演
ギリシャのパプリアス大統領による連立政権樹立への説得は、週明けの昨日も続けられたようですが溝は埋められず、
調停は進んでいません。
本日も再選挙を避けるため調停が継続されるようですが、依然予断は許さず、再選挙は避けられないとの見通しが
優勢の様です。
これらの状況を受け、株価は世界規模で下落し、安全資産である米国、日本、ドイツなどの国債は軒なみ買われ、その結果
安全国の長期金利が記録的な低水準にまで低下しています。
また、ギリシャだけではなく、スペイン、イタリアなどの国債は売られ金利が上昇し「リスク回避」の流れが一段と加速した
様相を見せています。
為替市場ではユーロ、豪ドルなど「リスク通貨」が大幅に売られ、ユーロドルは約4ヵ月ぶりの1.28台前半まで下落し、
豪ドルもパリティーを大きく割り込み、約5ヵ月振りに0.99台半ばまで安値が進んでいます。
一方「安全通貨」であるドルと円は買われ、その結果ユーロ円などの「クロス円」が一段と下落する展開になっています。
今週の「日経ヴェリタス」紙は、「新章 ギリシャ悲劇」というタイトルでギリシャの混迷を伝えていますが、ギリシャのユーロ圏からの離脱の
可能性はかなり高まってきたと思われます。
パプリアス大統領の調停は本日も行われる予定ですが、鍵を握る第2党急進左派連合のツィプラス党首に依然歩み寄りの姿勢は
見られず、「再選挙」が実施されそうな状況です。
「再選挙」が実施されれば、急進左派連合は第1党に躍り出る可能性が高く、緊縮財政政策は修正を余儀なくされる可能性が高くなります。
ギリシャへの資金援助は、同国が財政再建規律を遵守することが唯一の条件であることはドイツのメルケル首相をはじめ、ユーロ圏の首脳は
繰り返し警告しています。
昨日もオーストリアの首相は「改革路線を堅持しないのなら、支援は続けられない」と言い放っています。
ギリシャへの資金支援は継続的に実行されてきましたが、まだ順次実行されることになっている資金が約1000億ユーロ(約10兆円)も
残っています。
EU、IMFがこの資金の実行を凍結すればギリシャの資金繰りはただちに滞ります。
「ユーロ圏には留まりたい、だけど緊縮財政はイヤヨ」といったわがままもそろそろ限界に近付いているようです。
マスコミは「ギリシャのXデー」を記事にし始めています。
豪ドル円が80円の節目を大きく割り込んでNY市場では79円39銭まで売り込まれています。
すでに多く「時間足」では下落を示唆しています。
「週足」を観ると、79円25銭に重要な「200日移動平均線」があります。
足元ではこの水準が意識されることになりそうですが、その下には78円95銭に「雲」の下限(先行スパン1)があることから、
78円95銭−79円25銭までが重要なサポート帯であると予想できます。
一旦は下げ止まると観ていますが、一方で「月足」では「MACD」がデッドクロスしそうな形を示していることから、さらなる下落にも
注意が必要です。
豪ドルは一旦大きなトレンドが形成されると予想外の値幅が出る傾向があります。
買いで立ち向かうとしても、十分引きつけることと「ストップロス」を付けることをお勧めいたします。
オーストラリア政府が「豪ドル安」を望んでいることや、中国の景気減速が明らかになってきたり、さらに資源価格が急落するなど、
豪ドルを取り巻く環境はさえません。
しばらくは豪ドルへの投資家にとって厳しい状況が続くと予想しています。
ドル円は79円50−80円のレンジが抜けきれませんが、本日の予想は79円60銭〜80円程度と観ています。
引き続きユーロ円など「クロス円」の動向に注意が必要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 5/1 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「追加の金融刺激を実施しても成長の後押しにはほとんどならず、インフレをあおるリスクがある。」ワシントンでの講演で。 | ---- |
| 5/1 | ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 | 「追加の債券購入は正当化されない」講演で。 | ---- |
| 5/7 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「高止まりしている失業率が主に基本的な要因を反映しているのであれば、刺激策は失業にほとんど影響を与えず、インフレ押し上げのリスクを高めるだけだ」講演で。 | ---- |
| 5/9 | ファンロンパイ・EU大統領 | 「(世界は今)EUの歴史にとって重大な瞬間、危機の瞬間を目撃しつつある」ギリシャの政局混迷で。 | ---- |
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