2012年5月16日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米経済指標が一部改善していたことを受け、ドル円は80円台を回復。
さらに「ユ−ロ安ドル高」の影響もあり80円33銭まで上昇。
10日ぶりの高値を付け80円台前半で引ける。 - ユーロドルは連日の大台替えを示現。ギリシャの連立政権樹立の可能性が消え、
再選挙が実施されることが決まり大幅下落。ユーロドルは一時1.2722と、
4ヵ月ぶりのユーロ安水準を記録。ユーロ円も同様に102円割れ手前まで下落。 - 株式市場は3日続落。朝方は前日比プラスで推移していたが、ギリシャの
連立に向けた協議が決裂したとの報道で下げ足を速め、ダウは63ドル安。 - 債券相場はやや上昇にブレイキがかかったものの、前日とほぼ同水準で引ける。
- 金、原油はともに続落。原油は2月末の高値から15ドル強と大幅な下げを記録。
- 4月消費者物価指数 → ±0.0%
- 5月NY連銀製造業景況指数 → 17.09
- 4月小売売上高 → +0.1%
- 5月NAHB住宅市場指数 → 29
| ドル/円 | 79.86 〜 80.33 |
| ユーロ/ドル | 1.2722 〜 1.2850 |
| ユーロ/円 | 102.05 〜 102.80 |
| NYダウ | −63.35 → 12,632.00ドル |
| GOLD | −3.90 → 1,557.10ドル |
| WTI | −0.80 → 93.98ドル |
| 米10年国債 | +0.002 → 1.771% |
本日の注目イベント
- 豪 豪5月ウエストパック消費者信頼感
- 欧 ECB定例政策委員会
- 欧 4月ユーロ圏消費者物価指数
- 欧 ユーロ圏3月貿易収支
- 英 英4月失業率
- 米 FOMC議事録(4/24-25日分)
- 米 4月住宅着工件数
- 米 4月建設許可件数
- 米 4月鉱工業生産
- 米 4月設備稼働率
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
ユーロの下落が止まりません。
昨日の夕方にはドイツのGDPの発表があり、これが市場予想を大幅に上回っていたことからユーロドルは
一旦買い戻される動きもありましたが、結局ギリシャの政局混迷を嫌気してユーロ売りが一段と加速しています。
連日、連立政権樹立へ大統領による仲介で協議を続けてきましたが、結局決裂し6月中旬に「再選挙」
を行うという結果に終わってしまいました。
ある意味、市場が予想した通りの結果になり「意外感」はありませんでしたが、為替市場ではユーロが大きく売られ、
欧米株式市場も続落するなどさらに「リスク回避」の流れが進んでいます。
これで「再選挙」を行うことが決まり、急進左派連合が支持を受ければ「第1党」となる可能性も出てきました。
「第1党」は自動的に「50議席のボーナス」をもらえることから、これまでの緊縮財政政策が修正される可能性もあり
ユーロ売りが加速しています。
昨日のブリュッセルでの財務相会合でジョイブレ独財務相は「ギリシャがユーロ圏に留まりたいならば、条件を
受け入れなければならない。これは大多数の総意だ」と述べ、さらにギリシャが救済条件を受け入れないならばユーロ残留は
「不可能だ。選挙ではどの候補も、これを有権者から隠しておくことはできない」と強調しています。(ブルームバーグ)
このように、ギリシャ支援で中心的な役割を担っているドイツの財務相が、これまでの救済プログラムに議論の余地はなく、
交渉は行われないとの立場を明確にしていることで、今後ギリシャの資金繰りが行きづまり、ユーロ圏から離脱する可能性が
高まってきたと観られます。
ユーロドルはギリシャのユーロ圏からの離脱を織り込みながら1.27台前半まで下落してきました。
既に「週足」でも下落基調が鮮明になり、反発のきっかけがつかめない状況です。
1月に記録した1.26台前半が視野に入ってきたと思われますが、注意したいのは投機筋のユーロ売りのポジションです。
先週8日(火曜日)時点でのユーロ売り建て玉は、ネットで14万枚を超える高水準になっています。
この先ユーロが下落した際には徐々に買い戻しも入ってくるものと思われますが、反発があるとすれば材料はこのあたりになります。
ただ、ユーロの「上値は売りたい」と考えている市場参加者も多いものとも見られますが、多くの人の相場観が「ユーロ売り一色」
になった時は注意が必要です。
相場の反転にはそれほど明確な理由はいりません。
今年1月の1.26台前半から1.34台後半まで、860ポイント戻ったことは記憶に新しいところです。
また、同じようにユーロ円は、97円台前半から111円台まで14円強も急反発しました。
さすがに主要通貨に対し「ドル高」が進んだことで、ドル円も80円台に乗せています。
79円50銭ー80円のレンジがやや上方へブレイクしたように思えますが、上値は依然として重いと観られます。
80円の半ばを明確に抜けるかどうかが重要です。
現在のドル円は、「日足」では3月21日に記録したドルの高値84円10銭を頂点にトレンドラインを引くと、ちょうど
ラインに上値を抑えられているところです。
このまま下落に転じれば、下落トレンドが継続されることになり、反対に80円半ばを抜けば「トレンドの転換」の始まり
と観ることもできます。
すでにMACD(日足)ではゴールデンクロスを完成させており、上昇への期待が持てなくもありません。
本日の予想レンジは80円〜80円50銭と観ていますが、どちらか抜けるとしたら「80円50銭」かもしれません。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 5/1 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「追加の金融刺激を実施しても成長の後押しにはほとんどならず、インフレをあおるリスクがある。」ワシントンでの講演で。 | ---- |
| 5/1 | ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 | 「追加の債券購入は正当化されない」講演で。 | ---- |
| 5/7 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「高止まりしている失業率が主に基本的な要因を反映しているのであれば、刺激策は失業にほとんど影響を与えず、インフレ押し上げのリスクを高めるだけだ」講演で。 | ---- |
| 5/9 | ファンロンパイ・EU大統領 | 「(世界は今)EUの歴史にとって重大な瞬間、危機の瞬間を目撃しつつある」ギリシャの政局混迷で。 | ---- |
| 5/15 | ジョイブレ・独財務相 | 「ギリシャがユーロ圏に留まりたいならば、条件を受け入れなければならない。これは大多数の総意だ」財務相会合後の記者会見で。 | ---- |
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