2012年5月22日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州時間帯に79円45銭まで上昇し、上値が重い中でも
底堅い動きを見せる。NYでは15銭ほどの値幅で一進一退。 - ユーロドルも小幅に上昇。明日のEU首脳会議でギリシャ問題に対する
対策が打ちだされるとの観測もあり、ポジション調整の買い戻しが優勢。
ユーロドルは1.28台前半まで上昇し、対円でも101円70銭まで反発。 - 株式市場は7営業日振りに反発。中国の温家宝首相が経済の安定成長を
重視する方針を示したことも手掛かりに、ダウは135ドル高で取引を終える。 - 債券相場は続落。株式市場が反発したことで、債券への売り物も増え
価格は下落し利回りは上昇。 - 金価格は反落。原油は8日ぶりに反発し92ドル台に。
| ドル/円 | 79.24 〜 79.40 |
| ユーロ/ドル | 1.2725 〜 1.2825 |
| ユーロ/円 | 100.93 〜 101.70 |
| NYダウ | +135.10 → 12,504.48ドル |
| GOLD | −3.20 → 1,588.70ドル |
| WTI | +1.09 → 92.57ドル |
| 米10年国債 | +0.021 → 1.743% |
本日の注目イベント
- 香港 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(香港)
- 中 中国4月景気先行指数
- 欧 5月ユーロ圏消費者信頼感
- 英 英4月消費者物価指数
- 米 5月リッチモンド連銀製造業景況指数
- 米 4月中古住宅販売件数
ドル円はややドル買い戻しが優勢となり、上値が重い展開ながら底固い動きでした。
昨日の日経平均株価がプラスで引けたことや、一部には本日から始まる日銀金融政策決定会合で追加緩和が実施される
との見方からドル円は79円半ばまでやや値を上げましたが、依然として戻り売りの姿勢も強く、クロス円の買い戻しが
メインの展開でした。
NY市場はダウが7日ぶりに大幅な反発を見せ、安全資産の債券は利益確定の売りに押され長期金利が上昇しました。
これら外部環境からみると、「リスク回避の流れ」が一時的に後退したと観られ、ドル円も79円台後半くらいまでの
反発があってもよさそうな流れでしたが、ドル円への反応は限定的でした。
株式は売られ過ぎて、債権は買われ過ぎた反動で、いずれも自立反発したということのようです。
市場の関心は明日のEU首脳会議でどのような対策が打ち出されるのか、あるいは対策は出て来ないのかに移っています。
既に会議に向けた場所取り合戦が始まっているようで、ドイツのショイブレ財務相は、ギリシャをユーロ圏に留めるために、
「独仏は必要なあらゆる措置を講じる」と発言し、ギリシャの残留に意欲を示していると思われる一方、メルケル首相は
会議ではオランド仏大統領との意見衝突が起こることもありえると発言しています。
メルケル首相は「重要なのは賢明な解決策を見出すことだ」とし、「それが私のやり方であり、オランド大統領からも
そのような感触を得ている」と発言しています。
EU首脳会議では、独仏が中心となり意見が交わされるものと思われますが、オランド大統領も緊縮財政だけではなく、
成長戦略へのかじ取りも重要だとの持論で大統領選ではサルコジ氏を破っており、オランド氏の考え方が域内で支持を得てきている
ことから同大統領の出方が注目されます。
この会議でギリシャに対するある程度の緩和策が示されれば、ユーロの買い戻しも結構進むのではないかと観ていますが、
仮にこれまでの厳しい条件を維持する様な結果になれば、ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が一段と高まり、リスク回避の
流れが加速しそうです。
EU首脳会議の結果は来月17日のギリシャの再選挙に大きな影響を与えるものと思われ、ブルームバーグに依ると、昨日、急進左派連合の
ツィプラス党首は「選挙の争点はユーロ対ドラクマではない。引き続き災難への道を進むのか、よりよい将来に向けて希望をつかむ
かの選択だ」と語っています。
直近の調査ではギリシャ国民の9割がユーロ圏への残留を望んでいるとの結果もでています。
「緊縮財政はNO,でもユーロ圏残留はYES」という、われわれの感覚ではなかなか理解しにくいギリシャ国民の主張が
どのような結果になるのか、来月後半にははっきりしそうです。
本日のドル円は底堅い展開になると予想します。
79円台半ばを試すのではないかと観ていますが、昨日の欧州市場の高値である79円45銭あたりがポイントになりそうです。
また欧州時間ではスペインとイタリアの国債の利回りにも注目です。
予想レンジは79円10銭〜79円60銭程度と見ますが、株価の動きにも注意が必要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 5/1 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「追加の金融刺激を実施しても成長の後押しにはほとんどならず、インフレをあおるリスクがある。」ワシントンでの講演で。 | ---- |
| 5/1 | ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 | 「追加の債券購入は正当化されない」講演で。 | ---- |
| 5/7 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「高止まりしている失業率が主に基本的な要因を反映しているのであれば、刺激策は失業にほとんど影響を与えず、インフレ押し上げのリスクを高めるだけだ」講演で。 | ---- |
| 5/9 | ファンロンパイ・EU大統領 | 「(世界は今)EUの歴史にとって重大な瞬間、危機の瞬間を目撃しつつある」ギリシャの政局混迷で。 | ---- |
| 5/15 | ジョイブレ・独財務相 | 「ギリシャがユーロ圏に留まりたいならば、条件を受け入れなければならない。これは大多数の総意だ」財務相会合後の記者会見で。 | ---- |
| 5/21 | メルケル・独首相 | 「重要なのは賢明な解決策を見い出すことだ。(意見の違いがあっても)それが私のやり方であり、オランド大統領からもそのような感触を得ている」EU首脳会議を前に。 | ---- |
| 5/21 | ツィプラス党首 | 「選挙の争点はユーロ対ドラクマではない。引き続き災難への道を進むのか、よりよい将来に向けて希望をつかむかの選択だ」パリで記者団に。 | ---- |
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