2012年5月28日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 連休前ということもあり、ドル円は小動き。
79円半ばから79円70銭の間で取引され、ユーロ円など
クロス円の動きを見る展開が続く。 - スペインやギリシャの銀行の資本不足が明らかになり、
ユーロドルは一時1.250台を割り込み、1.2495まで下落。
その後は3連休前でもありポジション調整の買いが優勢となり
1.25台前半で引ける。 - 株式市場は反落。消費者マインド指数が改善していたにも関わらず
欧州問題の深刻化懸念からダウは74ドル安で引ける。 - 債券相場は反発。スペインの地方政府が財政難に陥っているとの
報道を受け、米国債への需要が高まった。10年債利回りは低下し1.74%台に。 - 金、原油はともに続伸。
- 5月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値) → 79.3
| ドル/円 | 79.51 〜 79.68 |
| ユーロ/ドル | 1.2495 〜 1.2566 |
| ユーロ/円 | 99.48 〜 99.92 |
| NYダウ | −74.92 → 12,454.83ドル |
| GOLD | +11.40 → 1,568.90ドル |
| WTI | +0.20 → 90.86ドル |
| 米10年国債 | −0.043 → 1.740% |
本日の注目イベント
- 豪 スティーブンス・RBA総裁講演
- 日 日銀金融政策決定会合議事要旨(4/27日分)
- 米 NY市場休場(メモリアルデー)
ユーロドルが一時的に2010年7月以来、約1年10カ月ぶりに1.25の大台を割り込んでいます。
スペインの地方政府が財政難にあるとの報道から1.2495まで下落し、その後は反発し1.25台に
乗せてはいますが、連日大台替えをおこなっており、ユーロの底値が見えない状況です。
ギリシャの公的金融機関が資本不足に陥っていることや、スペインでも国有化されたバンキアにさらなる資本注入が
必要といった報道が駆け巡り、欧州危機は日増しに悪化して行くような印象さえあります。
6月17日に再選挙がおこなわれるギリシャでは、緊縮財政に反対の急進左派連合の支持率が上がっているとの
調査結果もあり、このままではギリシャ発の欧州危機はさらに深刻化していくとの見方が優勢です。
新聞報道でもギリシャのユーロ圏離脱後の姿を予想した内容の記事も増えており、それによるとギリシャに取っても
離脱後は「大きな試練」が待ち受けていることになり、国民も今以上の経済危機に直面する可能性が高いと観られます。
そのことが分かっているため多くの国民が「ユーロ圏への残留を希望」している訳ですが、ドイツ国民からすれば
「むしが良すぎる」と言わざるを得ません。
先週末、国際金融協会(IIF)のダラーラ専務理事はギリシャの離脱コストについて、「手に負えないほど膨らみ、
協会がこれまで予想していた1兆ユーロ(約100兆円)を上回る公算が大きい」と警告しています。
専務理事はさらに、ギリシャがユーロ圏を離脱すれば、「欧州中央銀行(ECB)が支払い不能に陥り、欧州は
真っ先にECBの資本を増強せざるを得なくなるだろう」と述べ、ギリシャの離脱問題は予想以上に大きな影響を
及ぼすと警告しています。
今後もギリシャやスペインの債務問題を中心に欧州からの情報に右往左往させられる展開が続くと思われます。
投機筋のユーロ売りネットポジションが記録的な高水準であることから、買い戻しも考えられますが、その必要性を
考える間もなくユーロの悪材料が出てくるといった状況です。
あるいは買い戻しも徐々に進んでいながらも下落を続けているのかもしれません。
週明けのオセアニア市場ではユーロが反発し1.2570−75辺りで取引されています。
ギリシャの複数の世論調査で有権者が金融支援に賛同する政党を支持していることが示され、ギリシャのユーロ圏からの
離脱懸念が後退したことが手掛かりとなっているようです。
欧州危機が継続されるとすれば、「リスク回避」の流れが続き株安、債券高とともにドルと円が買われ易い展開が
続きそうです。
ユーロドルが下落し、ドル円は79円半ばを挟み一進一退の展開となり、依然として方向感のない動きが予想されます。
特に本日はNY市場が休場のため、これまでのポジションの買い戻しの動きがあるかもしれませんが、基本的には
欧州の参入を待つ展開かと思われます。
予想レンジは79円50銭から79円90銭と考えます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 5/1 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「追加の金融刺激を実施しても成長の後押しにはほとんどならず、インフレをあおるリスクがある。」ワシントンでの講演で。 | ---- |
| 5/1 | ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 | 「追加の債券購入は正当化されない」講演で。 | ---- |
| 5/7 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「高止まりしている失業率が主に基本的な要因を反映しているのであれば、刺激策は失業にほとんど影響を与えず、インフレ押し上げのリスクを高めるだけだ」講演で。 | ---- |
| 5/9 | ファンロンパイ・EU大統領 | 「(世界は今)EUの歴史にとって重大な瞬間、危機の瞬間を目撃しつつある」ギリシャの政局混迷で。 | ---- |
| 5/15 | ジョイブレ・独財務相 | 「ギリシャがユーロ圏に留まりたいならば、条件を受け入れなければならない。これは大多数の総意だ」財務相会合後の記者会見で。 | ---- |
| 5/21 | メルケル・独首相 | 「重要なのは賢明な解決策を見出すことだ。(意見の違いがあっても)それが私のやり方であり、オランド大統領からもそのような感触を得ている」EU首脳会議を前に。 | ---- |
| 5/21 | ツィプラス党首 | 「選挙の争点はユーロ対ドラクマではない。引き続き災難への道を進むのか、よりよい将来に向けて希望をつかむかの選択だ」パリで記者団に。 | ---- |
| 5/25 | ダラーラ・国際金融協会専務理事 | (ギリシャがユーロ圏を離脱すればそのコストは)「手に負えないほど膨らみ、協会がこれまで予想していた1兆ユーロ(約100兆円)を上回る公算が大きい」インタビューに答えて。 | ---- |
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