2012年5月30日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は79円台半ばを中心に値動きが乏しい展開。
79円36銭まで円高が進んだものの、株式市場の大幅な
反発から買い戻しも入り79円半ばを超える水準まで上昇。 - ユーロは一段と下落。スペインの金融不安が拡大するとの見通しから
対円では99円を割り込み1月23日以来の水準を記録。
対ドルでも1.25台を大きく割り込む。引けにかけては買い戻しが
入り幾分値を戻すも、下値不安が払拭できない展開が続く。 - 株式市場は久しぶりの大幅高。ギリシャのユーロ離脱観測が
後退したことと、住宅市場に安定化の兆しが見えてきたことなどが
材料となり、ダウは125ドル高で1万2500ドル台を回復。 - 債券相場は小幅に反落。株式市場の大幅反発の割にはしっかりした
展開。10年債利回りは小幅に上昇したものの1.74%台を維持。 - 金は反落、原油は先週末とほぼ同じ水準で引ける。
- 3月ケース・シラー住宅価格指数 → −2.57%
- 5月消費者信頼感指数 → 64.9
| ドル/円 | 79.36 〜 79.58 |
| ユーロ/ドル | 1.2461 〜 1.2554 |
| ユーロ/円 | 98.95 〜 99.79 |
| NYダウ | +125.86 → 12,580.69ドル |
| GOLD | −20.20 → 1,548.70ドル |
| WTI | −0.10 → 90.76ドル |
| 米10年国債 | +0.0002 → 1.748% |
本日の注目イベント
- 豪 豪4月小売売上高
- 欧 ユーロ圏5月消費者信頼感(確報値)
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
- 米 4月中古住宅販売成約
- 米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
ユーロの下落が止まりません。
ギリシャの政局不安に加え、危機はスペインにも拡大しており、スペインでは金融システムへの懸念や
財政不安からユーロ売りに繋がっています。
スペインはユーロ圏では第4位の経済規模を持つ国で、今後危機が拡大すれば「ギリシャの比ではない」との
見方が広がっており、ユーロにとっては悪材料しか出てこない状況です。
ギリシャでの世論調査の結果、ギリシャがユーロ圏を離脱するとの見方がやや後退してはいますが、6月17日の
選挙結果を見るまでは離脱の可能性が依然残ります。
ユーロは対円では99円を割り込み、一時98円95銭まで下落し、約4ヵ月ぶりの水準まで売られています。
対ドルでも1.25台を大きく割り込み、1.2461までユーロ安が進行しました。
ユーロの下落圧力は依然強く、テクニカルでもユーロ円はすでに「週足」でも遅行スパンが「逆転」を起こしており
今年1月に記録した97円03銭が視野に入りつつあります。
もしこの水準を割り込むような事態になれば、下値ではサポートポイントも見当たらず、大げさに言えば、
2000年9月のユーロ発足以来の安値である88円台ということになります。
やや現実的ではありませんが、仮にギリシャがユーロ圏から離脱ということになれば、考えられない水準ではありません。
一部シンクタンクではギリシャがユーロ圏を離脱した場合は、その混乱からユーロ圏全体のGDPは少なくともマイナス4%の
成長に留まるとの試算もあります。
また、海外メディアの中には「Xデー」を6月18日とするところもあるようです。
再選挙の翌日には、ということのようですが、実際にはそう簡単ではないようです。
報道の内容も「既に新通貨ドラクマを印刷する輪転機が回っている」などと、日増しにエスカレートしていますが、個人的には
ドイツを中心とするユーロ圏側と、ツィプラス党首の左派連合側がともに「妥協点」を探し歩み寄ってくるのではないかと
考えていますが、現状では「楽観的過ぎる」との批判の声も聞こえそうです。
ただ、ギリシャのユーロ圏離脱は双方にとって経済的損失が予想以上に膨らむ可能性があり、このあたりを十分考慮すれば
「最悪のシナリオ」を避ける行動に出てくると期待しています。
「最悪のシナリオ」では、その影響は欧州域内に留まらず、中国、あるいは米国にも津波のように押し寄せます。
この事態を憂慮した米財務省では高官が欧州に飛び、ギリシャ問題について協議するとの報道もあります。
6月17日の選挙まであと3週間弱ですが、この間にも欧州以外からも様々なニュースが飛び込んできそうです。
ドル円がさらに値幅を縮小し、膠着感を強めています。
79円50銭を挟み上下20銭のレンジに治まり方向感がでて来ません。
ユーロ安ドル高に観られるように、市場全体がドル高に推移している中、リスク回避の円買いも根強いことが背景です。
加えて、80円台では実需筋のドル売りも控えている一方、78円台では介入警戒感もあり、一層動きにくい状況です。
明確な方向感がないことから、一つのメドは「52週移動平均線」のある78円68銭が抜けるかどうかが注目されています。
この水準を下回ると「再び75円を目指す」といった相場観が急速に台頭すると見られます。
逆にこの水準を上回っている限りドル反発の可能性もあるということです。
今週末の米雇用統計が今後の相場展開のヒントを与えてくれるかも知れません。
予想レンジは79円30銭〜79円70銭と、誰でも考える極めて常識的な予想です。
ユーロドルが1.24台半ばを下抜けするのかどうかの方が重要と思われます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 5/1 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「追加の金融刺激を実施しても成長の後押しにはほとんどならず、インフレをあおるリスクがある。」ワシントンでの講演で。 | ---- |
| 5/1 | ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 | 「追加の債券購入は正当化されない」講演で。 | ---- |
| 5/7 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「高止まりしている失業率が主に基本的な要因を反映しているのであれば、刺激策は失業にほとんど影響を与えず、インフレ押し上げのリスクを高めるだけだ」講演で。 | ---- |
| 5/9 | ファンロンパイ・EU大統領 | 「(世界は今)EUの歴史にとって重大な瞬間、危機の瞬間を目撃しつつある」ギリシャの政局混迷で。 | ---- |
| 5/15 | ジョイブレ・独財務相 | 「ギリシャがユーロ圏に留まりたいならば、条件を受け入れなければならない。これは大多数の総意だ」財務相会合後の記者会見で。 | ---- |
| 5/21 | メルケル・独首相 | 「重要なのは賢明な解決策を見出すことだ。(意見の違いがあっても)それが私のやり方であり、オランド大統領からもそのような感触を得ている」EU首脳会議を前に。 | ---- |
| 5/21 | ツィプラス党首 | 「選挙の争点はユーロ対ドラクマではない。引き続き災難への道を進むのか、よりよい将来に向けて希望をつかむかの選択だ」パリで記者団に。 | ---- |
| 5/25 | ダラーラ・国際金融協会専務理事 | (ギリシャがユーロ圏を離脱すればそのコストは)「手に負えないほど膨らみ、協会がこれまで予想していた1兆ユーロ(約100兆円)を上回る公算が大きい」インタビューに答えて。 | ---- |
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