2012年6月5日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は78円台割れでは介入警戒感もあり、さらにユーロ円など
クロス円の買い戻しの動きに引っ張られ78円台前半で小動き。
それでも円に対する先高観もあり78円台半ばは抜けず。 - ユーロは続伸し、対ドルでは1.25台に乗せる場面もあった。
欧州銀行に対する支援体制が協議されたとの報道もあり、ユ−ロ買い戻しが
優勢の展開に。ユーロ円も98円まで反発。 - 株式市場はまちまち。ダウは小幅に続落したものの、ナスダックは
反発。ダウは5ヵ月ぶりの安値を記録した後、値ごろ感から下げしぶった。 - 債券相場は反落し、10年債利回りは先週末比大幅に上昇し1.52%台に。
- 金は小幅に反落し、原油価格は小幅ながら1週間ぶりに反発。
| ドル/円 | 78.09 〜 78.41 |
| ユーロ/ドル | 1.2426 〜 1.2510 |
| ユーロ/円 | 97.20 〜 98.00 |
| NYダウ | −17.11 → 12,101.46ドル |
| GOLD | −8.20 → 1,613.90ドル |
| WTI | +0.75 → 83.98ドル |
| 米10年国債 | +0.065 → 1.524% |
本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 中 HSBC5月サービス業PMI
- 独 独5月サービス業PMI(確報値)
- 欧 ユーロ圏5月景気総合PMI(確報値)
- 欧 ユーロ圏4月小売売上高
- 英 ロンドン市場休場(女王即位60周年記念のため)
- 米 5月ISM非製造業景況指数
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 加 カナダ4月住宅建設許可
- 加 BOC政策金利発表
先週末の雇用統計発表直後に円が急騰した際もそうでしたが、昨日も朝9時の東京市場オープン直後に
ドルが瞬時に40銭ほど上昇し、78円45銭まで円安が進む場面がありました。
「レートチェックがあった」とか「覆面介入では」といった噂はありましたが、真相は不明です。
安住財務大臣も「ノーコメント」と真相を明かそうとしませんでした。
さすがに77円台では介入警戒感が強まり、この水準からさらに円を強気で買っていくには「リスクがあり」
「勇気」も必要です。
仮に介入が実施されれば2−4円程度の水準訂正がなされることになるわけですから、77円台から下値では
ドルショートの買い戻しも出易いと考えられます。
一方でユーロは買えないしドルも買えない状況から、円への資金流が続き、依然として円の先高観もが根強いもの事実です。
そのため昨日の海外市場では78円台での「にらみ合い」が続き、動きにくい展開に終始しました。
米債券価格が下落し、ややリスク回避の流れが後退した感はありますが、これは一貫して買われ続けてきた債券の
利益確定の売りが優勢だったということで、市場の根底には欧州危機への不安が依然として横たわっています。
その欧州から引き続き様々な情報が入ってきています。
欧州危機の拡大を防ぐために、G7財務相・中銀総裁が今夜にも緊急の電話会議を行うことが明らかになりました。
どのような対応策が協議されるかは不明ですが、世界的な株安が続いていることから「G7各国が金融システム安定のために
綿密に連絡を取っていくことを確認」といった程度の内容であれば、相場への影響は限定的で現行のリスク回避の流れを
変える効果は期待できないと思われますが、一部には日本としては「市場介入を実施することに理解を求める」のではないか
との観測もあるようです。
欧州危機への対応策の一つと見られている「欧州共同債」について、ドイツ政府は、債務危機を克服する方法としては「現時点では
全く不適当な措置」と、サイベルト独報道官が明らかにしています。
また、メルケル独首相も欧州共同債については「いかなる状況下でも同意しない」と言明しています。
その一方で同首相は柔軟な姿勢も見せ始めているようです。
スペインは必要なら支援を求めることができるとの見方も示し、バローゾ・欧州委員長との会談では欧州委員会の権限を
強化することに触れ、経済統合を補完する政治統合についても近い将来その答えを出す意向を示しています。
ギリシャのユーロ圏からの離脱問題についても様々な機関が「離脱の確率」をはじき出しているようですが、その内容は概ね
可能性が高まったと報じています。
さらにその影響についても昨日、調査機関「オープン・ヨーロッパ」が発表した試算では「ギリシャが離脱した場合、同国の
銀行システムを支えるために最大2590億ユーロ(約25兆4000億円)の緊急支援が必要になる」としています。
17日のギリシャの再選挙まであと10日余りとなりました。
今のところ、急進左派連合のツィプラス党首は、資金支援の際に合意した財政規律の撤廃を主張し、歩み寄る気配はありません。
欧州首脳が「ギリシャのユーロ圏残留を望む」とのエールを送っているにもかかわらず、同党首は強硬な姿勢を崩していません。
ギリシャに取って有利な条件を引き出すための「駆け引き」との見方もありますが、このままでいけばギリシャの離脱問題は
現実的なものになっていきます。
今夜のG7緊急電話会議の内容が明らかになるまで動きにくい展開が予想されますが、ユーロ円などのクロス円の買い戻しが
さらに継続されるのかという点と、ドル円で「52週移動平均線」が抵抗してる78円60銭近辺を上抜けできるかどうかが
注目されます。
本日のレンジは78円00〜78円60銭と予想しています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 6/4 | サイベル・独報道官 | 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 | ---- |
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