2012年6月6日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 海外市場で78円10銭近辺まで売られたドル円は、G7緊急会議後の
安住財務相の発言から、介入警戒感が急速に高まり79円目前まで一気に
ドル買い戻しが進む。その後も一進一退が続くが、円買いにはやや慎重な
展開に。 - ユーロドルはアジア時間の1.25台半ばから急落し1.24台前半まで
売られる。スペインの財務相が「銀行同盟」の創設を主張するなど、
同国の金融システムへの不安が拡大したことが背景。G7電話会議では
具体的な対応策がなかったことから反応は限られ1.24台半ばで引ける。 - ダウは5日ぶりに反発。G7電話会議を意識した買い戻しがあったものの、
欧州危機への不安は残り小動き。ダウは26ドル高と小幅に上昇。 - 債券相場は続落。株価の反発に加え、過去最低水準を更新している
金利水準に下げ止まり感もあり、10年債利回りは1.57%台まで上昇。 - 金、原油価格はともに上昇するも値幅は小さく、依然売り圧力が強いとの
見方。 - 5月ISM非製造業景況指数 → 53.7
| ドル/円 | 78.24 〜 78.97 |
| ユーロ/ドル | 1.2413 〜 1.2469 |
| ユーロ/円 | 97.12 〜 98.32 |
| NYダウ | +26.49 → 12,127.95ドル |
| GOLD | +3.00 → 1,616.90ドル |
| WTI | +0.31 → 84.29ドル |
| 米10年国債 | +0.049 → 1.573% |
本日の注目イベント
- 豪 豪1−3月GDP
- 独 独4月鉱工業生産
- 欧 ECB政策金利発表
- 欧 ユーロ圏1−3月GDP(改定値)
- 欧 ドラギECB総裁、会見
- 米 地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
G7緊急電話会議終了後、安住財務相は会見で「過度の変動や無秩序な動きは経済・金融に悪影響を与える」との
認識を共有したとし、各国から異論はなかったと述べました。
この発言内容に「介入の可能性が高まった」との見方が広がり、ドル円は78円台前半から大きく買い戻され79円
目前の水準までドル高円安に振れました。
先週末の雇用統計発表直後から、円が急落する場面が何度か観測され、「市場の介入警戒感は高まってきた」と見られます。
水準が77−78円台ということもあり、この水準を割り込めば、昨年10月末に記録した75円32銭も視野に入って来る
こともあり、円買いが優勢な展開が続いているものの警戒感も徐々に高まっています。
もっとも、G7電話会議では日本の市場介入については合意が得られていないとか、議論されていないといった報道もあり
G7各国の中では介入問題は優先順位が低かったものと見られます。
個人的には77円台のどこかの水準では、介入に踏み切る可能性が高くなってきたと感じています。
ユーロは対ドルでも対円でも昨日のアジア市場では買い戻しが活発で勢いもありましたが、欧州市場に入ると一変しています。
金融機関の資本不足が深刻な問題になってきていることから、モントロ・スペイン財務相は、同国の銀行の資本強化に
欧州が資金を提供するよう呼びかけています。また、同財務相は市場からの資金調達の扉がスペインには開かれていないとも
語っています。
このような状況の中、本日ECBの理事会が開かれます。
理事会でどのような支援策が出されるか、また理事会後のドラギ総裁の会見も注目されます。
ドル円は上述のように、介入警戒感の高まりを背景に78円近辺が底堅くなって来たようにも思えます。
77円台に向かって円をさらに買っていくリスクも徐々に高まっています。
欧州危機に加え、米景気の先行きに悲観論が拡大していることから「ひとまず円を買う」と言う流れは続いていますが、
それでも消去法的な「円買い」には限界もありそうです。
欧州問題が解決するにはまだ相当時間がかかりそうですし、米景気の回復にも時間が必要です。
円を買うことは、正に時間を買っていることです。
79円目前まで反発したドル円は、これまで述べてきた「52週移動平均線」のある78円65銭近辺の重要なレジスタンスを
超えてきました。
「週足」のため、今週末の水準を見なければ分かりませんが、この平均線を上回って越週すればやや円の天井感もでてきそうです。
欧州危機は6月17日のギリシャの再選挙で最大のヤマ場を迎え、米景気については19−20日のFOMCがヤマ場となります。
本日のECB理事会と明日のバーナンキ議長の講演が、それを占う前哨戦と位置づけることができそうです。
特にバーナンキ議長は、先週末の雇用統計で雇用者の増加に急ブレイキがかかった後だけに、「QE3」への言及があるかとうか
が最大のポイントになります。
NY株式市場の動きを見る限り「QE3」を催促する相場展開が続いていますが、加えて原油価格が急速に下落していることも
「QE3」実施に動き易い状況になっています。
実施するかどうかはまだ五分五分ですが、仮に「QE3」が見送られた場合でも「ツイストオペの延長」を含めた、何らかの対応策が
打ちだされるものと予想しています。
ドル円の動きは底堅くなっていますが、昨日のNYの高値である78円98銭を抜けるかどうかと言ったところです。
この水準はちょうど「1時間足」の200日移動平均線で上昇を抑えられた水準で、現在、同移動平均線は78円94銭にあります。
ここを抜け79円台に乗せられるどうかに注目します。
予想レンジは78円50銭〜79円20銭に設定しました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 6/4 | サイベル・独報道官 | 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 | ---- |
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