2012年6月7日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は約1週間ぶりに79円台前半まで上昇。
日米欧の株式市場が堅調に推移し、債券価格が下落したことで
長期金利の上昇に繋がり低金利の円とドルが売られ、豪ドル、ユーロ
など高金利通貨が買い戻された。 - ECBは理事会で政策金利の据え置きを決定。一部で予想された利下げは
行わなかったものの、ドラギ総裁は会見で「行動する用意はある」と
今後の利下げを示唆。利下げを見送ったことでユーロドルは一旦下げたものの、
市場全体のドル売りの流れが継続されたことから急反発。ストップロスの
ユーロ買いも巻き込んで1.25台後半までユーロ高が進む。 - 株式市場は急反発。日欧の株価が堅調だったこともあり、ダウは286ドル高と
今年最大の上げ幅を記録。引け値でも1万2400ドル台を回復。 - 債券相場3日続落。リスク回避の流れが後退し安全資産の債券に売り物が
加速。10年債利回りは急上昇し1.66%台で引ける。 - 金は続伸し1630ドル台に。原油価格も上昇し5日ぶりに85ドル台に乗せる。
ドル/円 78.93 〜 79.27 ユーロ/ドル 1.2441 〜 1.2587 ユーロ/円 98.23 〜 99.71 NYダウ +286.84 → 12,414.79ドル GOLD +17.30 → 1,634.20ドル WTI +0.73 → 85.02ドル 米10年国債 +0.088 → 1.661%
本日の注目イベント
- 豪 豪5月雇用統計
- 日 4月景気動向指数
- 欧 スペイン長期国債入札
- 英 英5月サービス業PMI
- 英 BOE政策金利発表
- 米 4月消費者信用残高
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 イエレン・FRB副議長講演
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 バーナンキ・FRB議長講演
金融市場全体に「好循環」の流れが戻り、「リスク回避」の動きは一旦後退した1日でした。
東京市場では日経平均株価が2日連続で上昇し、投資家がややリスクを取れる状況になったことからドル円では
ドル高となり79円台乗せを目指しました。
その後、欧州市場に入ると主要株式市場が上昇し、ECBが利下げを見送ったものの、記者会見ではドラギ総裁が
「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」発言をしたことで、下落を続けていた債券相場も
下げ止まり、ユーロが急速に買い戻されました。
さらにNY市場でも株価が寄りつきから大幅に上昇。欧米の中央銀行が景気刺激策を講じるとの思惑から買い物を集め
ダウは今年最大の上げ幅となる286ドル高を記録。
これが安全資産の債券売りに繋がり、長期金利は大幅高となり、投資家のリスク強度が高まったことで、これまで大きく売られて
来たユーロや豪ドルが買われ、ドルと円が売られています。
円はドルに対してだけではなく、他の主要通貨に対しても売られ全面安の展開となっています。
その結果、「1時間足」では「120日」や「200日移動平均線」など重要なレジスタンス・ポイントを次々に上抜けしています。
それでも株価や長期金利の上昇幅に比べると、ドル円の反発力は弱いと感じます。
NYでも79円27銭が高値で上値を抑えられています。
テクニカルでは79円30銭から79円60銭辺りに多くの抵抗線が集まっており、これが意識されていると思われ、
この水準を抜けるかどうかが今日の注目点と言えます。
NYダウは大幅高で取引を終えていることから、本日の日経平均株価も3日続伸が見込まれています。
株高に伴ってドル円がどこまで買われるのかがポイントですが、ギリシャの再選挙やFOMCを控えていることで、
市場のセンチメントは1日で変わってしまうことも考えられます。
昨日の動きはこれまで売られ過ぎた「反動」でしかないと思われます。
「リスクオフ」の流れが「オン」に変わったと確認できない以上、ユーロや、豪ドルなどの反発も限界があるものと
考えています。
19−20日の米FOMCを控え、FOMCメンバーによる講演が相次いでいます。
タカ派で知られたロックハート・アトランタ連銀総裁は昨日「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然
たどたどしく、弱々しい面がある」として、追加緩和に前向きな姿勢を見せています。
本日も、ハト派の代表格の一人であるイエレン副議長の講演があり、さらに今夜にはバーナンキ議長の講演も予定されています。
上記3人はいずれもFOMCでの「投票権」持っていることから、その発言には注意が必要です。
ブルームバーグに依ると、ドイツのメルケル政権の内部で、ユーロ圏の危機解決手段として債務を共有化する案への反対が
和らぎつつある兆候があるようです。
ドイツ政府の経済諮問委員会(5人委員会)メンバーの、ラルス・フェルト氏は6日、ベルリンでのインタビューで、
提案されている債務償還基金を支持する「動きが政府内に幾分見られた」と述べています。
メルケル首相は5人委員会が示した案を拒否しているようですが、フェルト氏は「欧州の債務状況についても何らかの同様な
やり方を見つける必要がある」と語ったと、報じています。
欧州共同債の発行や、EFSFが直接資本不足に陥った金融機関に資本注入できるようにすることなど、ドイツが反対の姿勢を
崩していないことで、対応策が進まないとの見方があります。
しかし、ギリシャがユーロ圏から離脱するなど「最悪のシナリオ」が起きた場合、ドイツにとっても経済的損失は決して少なくありません。
メルケル首相がある程度危機回避に向け歩み寄って来れば、そのシナリオを回避できる可能性も残されています。
その意味ではややポジティブな情報かと思います。
ドル円は上値を試す展開と見て、79円ー79円60銭のレンジを予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 6/4 サイベル・独報道官 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 ---- 6/6 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然たどたどしく、弱々しい面がある」講演で。 ---- 6/6 ドラギ・ECB総裁 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



