2012年6月12日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 週明けのアジア市場では79円70銭程度までドルが反発した
ものの、クロス円の下げもあり、ドル円は79円台半ばで動かず。 - スペインへの資金支援の報道で1.26台後半まで反発した
ユーロドルは再び下落し、結局元の鞘へ戻り1.24台後半で引ける。
スペインへの1000億ユーロの拠出を巡って、多くの問題が残されてる
ことが背景。 - 株式市場は大幅に反落。スペイン救済の報道を好感する場面もあったが、
ユーロが売られたことやスペイン国債が下落したことなどで、危機は収束しない
との見方が優勢となりダウは142ドルの下落。 - 債券相場は続伸。欧州危機への楽観論は短命に終わるとの見方に
債権は買われ、10年債利回りは1.58%台に下落。 - 金は続伸し1600ドル目前に。一方原油価格は反落し、直近の安値
となる82ドル台まで売られる。ドル/円 79.38 〜 79.56 ユーロ/ドル 1.2481 〜 1.2567 ユーロ/円 99.10 〜 99.93 NYダウ −142.97 → 12,411.23ドル GOLD +5.40 → 1,596.80ドル WTI −1.40 → 82.70ドル 米10年国債 −0.046 → 1.586%
本日の注目イベント
- 日 白川日銀総裁講演
- 欧 ギリシャ国債入札
- 独 メルケル・独首相講演
- 独 ショイブレ・独財務相講演
- 欧 アスムセンECB理事講演
- 英 英4月鉱工業生産
- 米 世銀、世界経済見通し
- 米 ラガルド・IMF専務理事講演
- 米 タルーロ・FRB理事講演
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
ギリシャがEUに対して1000億ユーロ(約10兆円)の資金要請を行ったことで、週明けのアジア市場では
ユーロが大きく反発して取引が始まり、ユーロドル、ユーロ円ともに「窓開け」が観られた昨日の朝でしたが、
地球が1週して帰ってくると、先週末とほぼ同じ水準でした。
「ユーロ危機」の拡大に歯止めがかかるのではないかとの見方からユーロ買い戻しを誘い、大幅な反発を見せた
ものの、結局「行って来い」の相場展開に終わっています。
「ギリシャの選挙結果を見るまではどう転ぶか分からない」といったところが本音で、昨日もこの欄で書きましたが
ユーロの急反発は、ショートカバーの買い戻しの域を出ないということで、「新規にユーロを買うという動きはほとんどない」
のが実態のようです。
またスペインの金融機関が抱える不良債権の額も定まっておらず、果たして1000億ユーロで足りるのかといった意見も
あります。
さらに資金の拠出策について、欧州金融安定基金(EFSF)にするのか、欧州安定メカニズム(ESM)にするのか
議論が分かれています。
ドイツは、一般債権者よりも返済時の優先順位が高いESMを主張しており、スペインはESFSからの資金供給を
希望していることからここでも意見が分かれています。
結局、スペインでは上昇した株価は反落し、10年債利回りも一時低下した後売られ上昇に転じています。
これら一連の動きはNY市場へも影響し、NYダウは大幅下落し、安全資産である債券相場の上昇(金利は低下)に繋がっています。
また、為替市場ではユーロや豪ドルが売られ、ドルと円が買われる「リスクオフ」の状態に戻っています。
ドル円は79円台半ばを中心に「やや上値の方が重い」展開で、80円に近づくと売られる地合いのようです。
先週に観られたように、78円前後では「介入警戒感」も強く、これがドル円を、緩やかですが79円台後半まで押し上げた
ように思います。
今週は日銀の政策会議を睨む展開ですが、日曜日にはギリシャの再選挙があり、全てはここから始まりそうです。
急進左派連合の優位は動かず、このままでは同左派連合が政権を樹立する可能性が高いと見られます。
その結果市場では混乱が予想され、14日から開催される日銀の会合ではこの選挙前ということもあり、追加緩和は
見送られる公算が高いと予想されています。
選挙結果が全てであることから、ドル円は動きにくい展開が続きそうです。
市場参加者も値幅が限定されることから、早めの損益の確定に動き、これがさらに値幅を小さくすると予想されます。
一方で欧州情勢からは目が離せません。
ギリシャの選挙の見通しに関する情報や、ドイツのかたくなな態度の軟化などの情報が出て来れば相場は大きく動く可能性があります。
動かないながらも、気の抜けない相場展開でしょう。
予想レンジは78円90銭〜79円50銭に置きたいと思います。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 6/4 サイベル・独報道官 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 ---- 6/6 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然たどたどしく、弱々しい面がある」講演で。 ---- 6/6 ドラギ・ECB総裁 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ---- 6/6 イエレン・FRB副議長 米経済は「依然ぜい弱で後退し易い」とした上で「FOMCには、追加の緩和策を実施する余地が依然あると確信している」ボストンでの講演で。 ドル円79.35 → 79.20に下落 6/7 バーナンキ・FRB議長 欧州危機が拡大したら「行動を起こす用意がある」議会証言で。 ----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



