2012年6月15日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ギリシャの再選挙を前に、ユーロドル買い戻しが活発となり
「ドル安ユーロ高」が進む。ユーロドルは1.25台から1.26台に
乗せたものの、テクニカルポイントもあり一段の上昇には至らず。 - 「ドル安ユーロ高」に引っ張られ、ドル円もやや円高に振れ
一時79円16銭まで下落するも、クロス円の買い戻しや米金利高などに、
押し戻され79円35−40銭で引ける。 - 株式市場は大幅に反発。17日の選挙で新民主主義党(ND)が
勝利するとの観測が広がり、ダウは幅広く買い物を集め155ドル高に。
約1ヵ月ぶりの高値を記録。 - 債券相場は反落。欧州の中央銀行が協調行動をとるとの報道に、軟調な展開
となり10年債利回りは1.64%台に上昇。 - スペイン国債は一段と下落し、10年債利回りはユーロ導入以来初の
7%台まで上昇(価格は下落)。 - 金は小幅ながら5日続伸。原油価格も反発し83ドル台後半に。
- 5月消費者物価指数 → −0.3%
- 新規失業保険申請件数 → 38.6万件
ドル/円 79.16 〜 79.45 ユーロ/ドル 1.2550 〜 1.2637 ユーロ/円 99.47 〜 100.29 NYダウ +155.53 → 12,651.91ドル GOLD +0.20 → 1,619.60ドル WTI +1.29 → 83.91ドル 米10年国債 +0.043 → 1.6420%
本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 白川日銀総裁、記者会見
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演
- 欧 ユーロ圏4月貿易収支
- 米 6月NY連銀製造業景況指数
- 米 5月鉱工業生産
- 加 5月設備委稼働率
- 加 6月ミシガン大学消費者信頼感指数
米新規失業保険申請件数が増加していたことや、ユーロドルの買い戻しが旺盛なことなどから
ドル円は円買いが優勢となり、79円前半まで下落しました。ただ、基本的には方向感もないことから
78円台を試す勢いも無く、79円半ば近辺で引けています。
値幅も小さく、参加者も減少しているように思えます。
一方ユーロドルは、17日のギリシャの選挙を前に「ユ−ロ買い戻し」が活発になっており、1.26台乗せ
となっています。
昨日も述べた通り、ユーロのショートポジションが大きく積み上がっているため、ショート筋は買い戻しのチャンスを
伺っている節もあります。
昨日はスペイン国債の長期金利が「危険水域」とされる7%を上回る場面もあり、本来ならユーロが急落しても
おかしくない状況にも関わらず上昇しており、このところ連日こういった動きが続いています。
17日の選挙では緊縮財政を支持する新民主主義党(ND)が勝利するとの観測が広がり、市場はこちらの報道に
反応した格好となりユーロを押し上げています。
実際に、アテネ株式指数は銀行株を中心に急騰しています。
17日の選挙結果を見るまでは何とも言えませんが、やはり注意したいのはショートポジションの巻き戻しです。
ここに来て「仮に急進左派連合が勝っても、ユ−ロはそれほど下落しないのではないか?」といった見方も増えてきました。
EU財務相も選挙結果が出次第、緊急の電話会議を開催し対応策を協議するとの報道もあります。
オズボーン・英財務相は「財務省とイングランド銀行は英経済を守るため協調行動を取る」と発言しています。
おそらく、ギリシャの選挙結果が世界経済にマイナスに働くようなら、日米欧を含む主要中銀は混乱を防ぐために
市場に資金を潤沢に供給する協調行動をとる可能性が高いと思われます。
すぐさまギリシャがユーロ圏を離脱することはなく、問題はその後のEUの対応です。
合意した緊縮財政策の緩和に踏み切るのか、あるいは現行の合意策を維持しながら追加の支援策を講じるのか、どこかで
「落とし所」を探ってくるのではないかと予想しています。
一方でメルケル・独首相は昨日のスピーチで「ドイツの力は無限ではない」と、さらなる追加支援に警戒感を隠していません。
ギリシャの選挙はいよいよ「秒読み段階」に入ってきましたが、選挙後の最初の主要マーケットは18日月曜日の
東京市場です。
結果がどうであろうと、来週月曜日の相場は本日のNY市場の引け値から「窓を開けて」取引が開始されると思われます。
できるだけ今夜までにはポジションを縮小するか、不要なポジション・メイクは避けるべきです。
選挙結果を睨んだポジション・メイクは「ハイリスク・ハイリターン」ですが、逆指値が大きく不利な方向に働く可能性も
あります。
ユーロドル、ユーロ円の急変には注意したいところです。
ロンドンオリンピックまで、あとひと月強です。
「聖火」はギリシャから欧州大陸を経由し、ドーバー海峡を渡ってロンドンを目指します。
世界中の人々がこの成り行きを注目しています。
しかし、ギリシャ発の「金融危機」の拡大だけはいただけません。
欧州大陸を経由して世界に広がるのかどうか、こちらも世界中の人々が注目しています。
良い週末を・・・・。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 6/4 サイベル・独報道官 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 ---- 6/6 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然たどたどしく、弱々しい面がある」講演で。 ---- 6/6 ドラギ・ECB総裁 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ---- 6/6 イエレン・FRB副議長 米経済は「依然ぜい弱で後退し易い」とした上で「FOMCには、追加の緩和策を実施する余地が依然あると確信している」ボストンでの講演で。 ドル円79.35 → 79.20に下落 6/7 バーナンキ・FRB議長 欧州危機が拡大したら「行動を起こす用意がある」議会証言で。 ---- 6/12 リプトン・IMF筆頭副専務理事 日本の「介入は無秩序な為替市場の回避に活用可能だ」対日4条協議終了後に発表。 ドル円79円40銭 → 79円60銭に。 6/14 オズボーン・英財務相 「財務省とイングランド銀行は英経済を守るため協調行動を取る」ギリシャの選挙を控えて。 英ポンド、対ドルで1.55台前半から半ばに上昇。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



