2012年6月19日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ギリシャのユーロ圏からの離脱は回避できたものの、欧州危機への不安は
払拭できず、安全資産の円への買い意欲は依然根強い。ドル円は79円台を
割り込み78円86銭まで下落。その後株価がやや反発したことで79台に
乗せて引ける。 - ユーロは大きく値を下げる。ギリシャ選挙の報道に朝方は1.27台半ば
まで急進して始まったユーロドルはじりじりと値を下げ、欧州市場では
スペイン国債の利回り急騰(価格は下落)を材料に、1.26台半ばまで売られ、
さらにNY市場では1.25台半ばまで下げる。 - 株式市場はまちまち。スペイン国債の利回り上昇から株価は軟調に始まり、
ダウは70ドル程下げたものの、住宅関連指標の改善からやや値を戻して引ける。
ダウは25ドル安の一方、ナスダックは22ドル高。 - 債券相場は続伸。10年債利回りは先週末から小幅に低下し1.57%に。
- 金は7日ぶりに下落。原油価格も小幅に下落。
ドル/円 78.86 〜 79.14 ユーロ/ドル 1.2557 〜 1.2628 ユーロ/円 99.12 〜 99.80 NYダウ −25.35 → 12,741.82ドル GOLD −1.10 → 1,627.00ドル WTI −0.76 → 83.27ドル 米10年国債 −0.012 → 1.574%
本日の注目イベント
- 日 景気動向指数(改定値)
- 豪 RBA議事録
- 独 独6月ZEW景況指数
- 欧 ユーロ圏6月ZEW景況指数
- 欧 スペイン国債入札
- 欧 ギリシャ短期債入札
- 英 英5月消費者物価指数
- 米 5月住宅着工件数
- 米 5月建設許可件数
「一難去って、また一難。」、そんな気持ちにさせられる欧州情勢です。
昨日、ギリシャの選挙結果を受け「最悪のシナリオ」は回避できたと思いきや、今度は火種がギリシャから
スペインに飛び火してしまいました。
スペインの銀行の不良債権比率が悪化したとの報道で、さらに資本不足に陥る可能性が出てきたことから
同国の国債が大きく売られ、10年債利回りは「危険水域」を超え、7.3%台まで上昇(価格は下落)しました。
この水準はスペインにとってユーロ導入以来最も高い水準で、今後の資金調達に困難をきたすことから
ユーロが急落しています。
昨日は正に「ユーロデー」でした。
1.27台半ばまで買い戻しが進んだユーロドルは、NYでは1.25台半ばまで売られ、高値から約200ポイント
下落したことになります。
先週末に発表されたシカゴ先物市場のユーロ売り持ち枚数は、その前の週に比べ約2万枚減少していましたが、それでも
19万枚を超えるショートが維持され、「記録的な売り枚数」であることには変わりはありませんでした。
投機筋がユーロの買い戻しを急がない理由も昨日の一連の流れを見ると理解できそうな気がします。
ユーロファミリー(ユーロ圏)では、仕事もせず家出をすると言ってゴネタ三男(ギリシャ)がようやく、思い留まり
家の中が落ち着きを取り戻したと思ったら、今度は二男(スペイン)が事故を起こし緊急入院してしまいました。
お金のかかる子供たちを持った家長(ドイツ)も「いいかげんにしなさい」と切れそうになるのをこらえています。
その上「もしかしたら長男(イタリア)にも・・・・」という不安も芽生えてきました。
ユーロ家が、破滅に向かうのかどうか、ここは母親(フランス)の出番です。
ダメな息子を叱るだけではなく、ある程度の援助もしながら道筋を示してやる「冷静な母親」の存在が必要です。
ギリシャは早急に連立政権を樹立することが急務で、スペインには再度財政支援も含めた支援策が必要な状況です。
メキシコではG20が開催されましたが、オバマ大統領はメルケル独首相と日本時間19日午前4時に会談し、欧州危機の
拡大を防ぐために、方針転換を迫るとの報道もあります。また、その後もユーロ圏首脳も含めて会談が予定されている
とも伝えられています。
スペインには既に1000億ユーロ(約10兆円)の資金支援を行うことが決まっていますが、その拠出を巡ってもめています。
さらなる積み増しと、ECBによるスペイン国債の無制限の購入など、市場に分かりやすい対策を出さないと、危機が拡大した
場合の経済的損出はギリシャの比ではありません。
その意味で、G20と今後行われるEU財務相会合、あるいは今週末の独仏伊にスペインを含む4ヵ国の首脳会合では
「待ったなし」の対応が要求されます。
もう時間稼ぎはできないはずです。
市場が納得する対策を早急に出さないとなりません。
上値の重さを確認した格好のユーロドルは再び下値を試す展開になりそうです。
1.2520−30を割り込むと、4時間足の雲の下限の1.2475−80が重要なサポートとなり、この水準を抜けると
1.23台が視野に入ってきそうです。
一方ドル円は、79円20−30銭に「1時間足」の重要な移動平均線が集中しています。
そしてその上には「日足」の120日移動平均線が79円75銭にあります。80円台に乗せればドル下落も一服と
見られますが、そこまでには越えなければならないハードルがいくつもあります。
サポートは78円74銭に「日足」の200日移動平均銭があることから、ここが重要だと思われます。
ドル円は引き続き動きにくい展開かと思われますが、レンジは78円70銭〜79円30銭と予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 6/4 サイベル・独報道官 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 ---- 6/6 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然たどたどしく、弱々しい面がある」講演で。 ---- 6/6 ドラギ・ECB総裁 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ---- 6/6 イエレン・FRB副議長 米経済は「依然ぜい弱で後退し易い」とした上で「FOMCには、追加の緩和策を実施する余地が依然あると確信している」ボストンでの講演で。 ドル円79.35 → 79.20に下落 6/7 バーナンキ・FRB議長 欧州危機が拡大したら「行動を起こす用意がある」議会証言で。 ---- 6/12 リプトン・IMF筆頭副専務理事 日本の「介入は無秩序な為替市場の回避に活用可能だ」対日4条協議終了後に発表。 ドル円79円40銭 → 79円60銭に。 6/14 オズボーン・英財務相 「財務省とイングランド銀行は英経済を守るため協調行動を取る」ギリシャの選挙を控えて。 英ポンド、対ドルで1.55台前半から半ばに上昇。 6/1418 サマラス・ギリシャ新民主主義党党首 「国民はユーロに票を投じた」ギリシャ選挙での勝利宣言で。 ユーロドル1.26台半ばから→ 1.27台半ばに。 6/18 メルケル・独首相 「重要なのは、ギリシャの新政権がこれまでの約束を着実に履行することだ。改革の歩みを緩めることはありえない」」ギリシャの選挙結果を受けて。 ----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



