2012年6月20日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は79円を挟みもみ合いが続く。米住宅関連指標の
悪化を受け、FOMCでの追加緩和期待が広がりドル売りが
やや優勢な展開の中、79円手前で引ける。 - ユーロは急反発。スペイン国債の入札では利回りは上昇したものの
発行目標上限額を達成したことで安心感が広がりユーロ買いに繋がる。
ユーロドルはアジア市場の1.25台後半から1.27台まで買われ、
前日の下げ幅を埋めた。 - 株式市場は反発。追加緩和期待が優勢となりダウは100ドル高。
S&P500は約1ヵ月ぶりの高値となる1357まで上昇。 - 債券相場は反落。FOMCの結果を見極めたいとする雰囲気が強い中
価格は下落し、利回りは小幅に上昇。 - 金は続落。原油は反発し84ドル台に乗せるも上げ幅は伸びず。
- 5月住宅着工件数 → 70.8万件
- 5月建設許可件数 → 78.0万件
ドル/円 78.88 〜 79.08 ユーロ/ドル 1.2607 〜 1.2730 ユーロ/円 99.53 〜 100.47 NYダウ +95.51 → 12,837.33ドル GOLD −3.80 → 1,623.20ドル WTI +0.76 → 84.03ドル 米10年国債 +0.046 → 1.620%
本日の注目イベント
- 日 5月貿易統計
- 日 日銀金融決定会合議事録要旨(5/22.23日分)
- 独 独5月生産者物価指数
- 独 独6月製造業PMI
- 独 独6月サービス業PMI
- 欧 ユーロ圏6月製造業PMI
- 欧 ユーロ圏6月サービス業PMI
- 欧 6月ユーロ圏景気総合指数(速報)
- 英 英5月失業率
- 英 BOE議事録
- 米 FOMC
- 米 バーナンキ議長記者会見
前日大きく売り込まれたユーロドルが、一転して下げ幅を埋める上昇を見せました。
この日行われたスペイン国債の入札が好調だったことや、ギリシャに対する財政規律の緩和の動きなどが
安心感を呼び、ユーロ買い戻しに繋がったものと思われます。
スペインでは12ヵ月と18ヵ月物の入札が実施され、利回りは上昇したものの、発行目標上限を達成したことで
10年債利回りも低下(価格は上昇)し、スペインの資金調達に対する懸念がやや後退しました。
また、EUの欧州委員会とECB、IMFのトロイカはギリシャの新政府が誕生し次第アテネを訪れ、資金支援を
行った際の「合意内容」の修正についてギリシャの要望を聴取するとの報道もあり、これもユーロ買い戻しを誘因させました。
前日までは「とにかくユーロが反発したところを売っておけば安心」といった雰囲気でしたが、昨日の動きは
これまでとはやや異なってきたようにも見えます。
ユーロドルはアジア時間から欧州にかけては1.26台を割り込み1.25台半ばまで下落しましたが、そこから急反発し
1.2730まで上昇しています。
ギリシャの選挙結果が知らされた直後の高値である、1.2748を超えることはありませんでしたが、買い戻しの勢い
としては目を見張るものがありました。
この水準は「8時間足」の120日移動平均線でちょうど頭を押さえられた格好になっています。
メキシコでのG20が閉幕し、「ユーロ圏は安定維持のために全ての必要な措置を取ることを公約した」との首脳宣言を
採択しました。
会議では、日米などが欧州首脳に危機が拡大しないよう、早急に対策を打つよう要請したとも伝えられていますが、
ドイツのメルケル首相はスペインに同国の経営難の銀行向け支援要請を明確にするよう求めています。
首相は「スペインは近く支援要請するだろう」と語り、スペインの支援要請がユーロ危機の解決にプラスだという見方を
示しています。
現段階ではスペインの資金要請はあくまでも「銀行救済」のための支援を要請するもので、ギリシャのように国の財政難を
乗り切るための要請ではないと理解していますが、景気悪化を受け今後国が財政難に陥る可能性もないとは言えません。
そうなった場合、現在のESFSやESMなどの安全網ではカバーしきれないと見られ、IMFのさらなる資金増強が
必要になります。
本日は米FOMCの結果を待つ展開が予想されます。
「QE3」は見送られる、との観測が優勢ですが、今月末で期限が切れる「ツイストオペ」の延長など、何らかの対策が
出されるとの期待感も強いようです。
政策会合終了後バーナンキ議長の記者会見が予定されていますが、日本時間の朝方の3時15分です。
直接会見を聞くわけにはいきません。
米株価の動きを参考にするのであれば「追加緩和」があるという見方もできなくはありませんが、欧州危機が払拭できない
現在の状況では「温存」されると予想しています。
記者会見では「必要ならいつでも行動を起こす用意がある」といったコメントを残しつつ、市場をけん制することを忘れない
手法が取られると思われます。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 6/4 サイベル・独報道官 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 ---- 6/6 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然たどたどしく、弱々しい面がある」講演で。 ---- 6/6 ドラギ・ECB総裁 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ---- 6/6 イエレン・FRB副議長 米経済は「依然ぜい弱で後退し易い」とした上で「FOMCには、追加の緩和策を実施する余地が依然あると確信している」ボストンでの講演で。 ドル円79.35 → 79.20に下落 6/7 バーナンキ・FRB議長 欧州危機が拡大したら「行動を起こす用意がある」議会証言で。 ---- 6/12 リプトン・IMF筆頭副専務理事 日本の「介入は無秩序な為替市場の回避に活用可能だ」対日4条協議終了後に発表。 ドル円79円40銭 → 79円60銭に。 6/14 オズボーン・英財務相 「財務省とイングランド銀行は英経済を守るため協調行動を取る」ギリシャの選挙を控えて。 英ポンド、対ドルで1.55台前半から半ばに上昇。 6/1418 サマラス・ギリシャ新民主主義党党首 「国民はユーロに票を投じた」ギリシャ選挙での勝利宣言で。 ユーロドル1.26台半ばから→ 1.27台半ばに。 6/18 メルケル・独首相 「重要なのは、ギリシャの新政権がこれまでの約束を着実に履行することだ。改革の歩みを緩めることはありえない」」ギリシャの選挙結果を受けて。 ----
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