2012年6月22日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル全面高の展開の中、ドル円も約1ヵ月振りに80円台に乗せ、
NY市場では80円34銭まで円が売られる。FRBによる追加緩和の
可能性が後退したことや、リスク回避のドル買いが優勢だったとの見方。 - ユーロドルは急落。アジア市場の1.27台前半から1.25台前半まで
売られる。ジョイブレ独財務相が欧州危機回避への新たな対策に否定的な
見方を示したことや、ムーディーズが世界の銀行を最大17行格下げするとの
観測が強まり、ユーロを売ってドルを買う動きが加速。 - 株式市場は大幅に下落。発表された経済指標が全て軟調で、世界景気の
悪化懸念からダウは今年2番目の下げ幅となる250ドル安を記録。 - 債券相場は堅調。それでも株式市場の下落幅に比べ価格の上昇は限定的となり、
長期金利も小幅な低下に留まる。 - 金価格は大幅に下落。ドル高が進んだことから売り物が膨らみ、前日比
50ドルを超える下げに。原油価格も大幅に続落し、節目の80ドルを大きく割り込む。 - 新規失業保険申請件数 → 38.7万件
- 6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → -16.6
- 5月中古住宅販売 → 455万件
- 4月住宅価格指数 → +0.8
- 5月景気先行総合指数 → +0.3%
ドル/円 79.99 〜 80.34 ユーロ/ドル 1.2532 〜 1.2687 ユーロ/円 100.51 〜 101.55 NYダウ -250.82 → 12,573.57ドル GOLD −50.30 → 1,565.50ドル WTI −3.60 → 78.20ドル 米10年国債 −0.031 → 1.620%
本日の注目イベント
- 中 中国5月景気先行指数
- 独 独6月ifo景況感指数
- 欧 ギリシャ4月経常収支
- 欧 EU財務相会合(ルクセンブルク)
- 欧 メルケル・独首相、オランド・仏大統領、ラホイ・スペイン首相 ローマ訪問
- 加 カナダ5月消費者物価指数
昨日の海外市場ではドル全面高の展開になりましたが、これまでの「リスク」というキーワードでは
やや説明しにくい動きになっています。
ドル円は約1ヵ月振りに80円台にしっかり乗せ、77−78円の底固めをしているように思えます。
NY市場では経済指標の結果が悪く、特にフィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想が「ゼロ」に対して、
「マイナス16.6」とかなりの落ち込みを見せました。
この水準は昨年9月以来の低水準で、米国全体の状況を表したものではないとしても気になるところです。
米経済指標の悪化に株式市場は「通常の反応」を示し、前日比250ドルの大幅安でした。当然リスク回避の流れが加速し
債券が買い進まれ、金利が急低下しますが、昨日の債券の動きは限定的でした。
ドルが売られたことで、金は「暴落」に近い下げを演じ、原油価格も節目の80ドル台を大きく割り込み、昨年10月以来
となる78ドル台まで下落しました。
このような状況下では、これまでならドルと円が買われ、ユーロ、豪ドルなどの「リスク通貨」が売られます。
昨日の海外市場ではドルが買われ、ユーロが売られましたが、「円」だけはこの方程式に当てはまっていません。
先日のFOMCでFRBが追加緩和を見送ったことで、ドル下落観測が後退したのは理解できますが、米経済指標が
「総崩れ」の状況で、「リスク回避のドル買いが進み円が売られた」という説明に説得力はありません。
50人を超える小沢グループが民主党を離党するといったニュースも影響しているとの声もありますが、そもそも「政局」の
混乱は日本の専売特許で、円に影響を与えたことはそれ程多くはありません。
ただ今週の動きを見ると、動きの乏しいドル円ではありましたが、底値も徐々に切り上げており「三角保ち合い」
(さんかくもちあい)を形成しつつありました。
「三角保ち合い」を上抜けしたことで、ストップロスのドル買いを誘発したとすれば、説明が付き易いと考えられます。
問題は、約1ヵ月ぶりに「80円台を回復」したドル円がこの水準を維持できるかどうかです。
しばらく78−79円台が続いていたため、実需筋のドル売りも遅れているものと見られます。
また、ドル高円安傾向が定着するには米長期金利の上昇は不可欠です。
さらに、昨日の経済指標などを考えると、7月末に開催されるFOMCでは「今度こそ追加緩和が実施される」という観測も
台頭しそうです。
そのように考えると、まだ本格的に円安が始まる環境ではないように思えます。
80円台でのドル売り意欲も強いということを考慮して、80円を挟む展開を予想します。
これまでの77−79円のレンジがやや上方修正されて、78−81円になるのではと考えます。
テクニカルでは「8時間足」までの短いチャートでは、一目均衡表の「遅行スパン」が既に「好転」を完成させて、
上昇を示唆していますが、昨日の上昇は「200日線」で完璧に頭を抑えられています。
またもう少し長い「日足」を見ると、これまで上値を何度も抑えられて来た「120日線」を既にブレイクしています。
ただ、この上には比較的厚い「雲」もあり、「遅行スパン」は「好転」を見せては居ません。
「100日線」が80円44銭にあることから、80円の半ばを上抜けすれば「遅行スパン」も「好転」を完了すると
思われ、上昇に期待が持てそうです。
ただ、基本的には欧州危機が解決されない以上「円が買われ易い」状況であることは意識しておくべきかと思います。
早朝の関東地方は大雨で通勤が大変でした。
駅に到着したサラリーマンの中には、まるでバケツで水をかけられたような人もいました。
午後には雨は止みそうですが、今週は台風と大雨でさんざんです・・・。
良い週末を・・・・。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 6/4 サイベル・独報道官 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 ---- 6/6 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然たどたどしく、弱々しい面がある」講演で。 ---- 6/6 ドラギ・ECB総裁 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ---- 6/6 イエレン・FRB副議長 米経済は「依然ぜい弱で後退し易い」とした上で「FOMCには、追加の緩和策を実施する余地が依然あると確信している」ボストンでの講演で。 ドル円79.35 → 79.20に下落 6/7 バーナンキ・FRB議長 欧州危機が拡大したら「行動を起こす用意がある」議会証言で。 ---- 6/12 リプトン・IMF筆頭副専務理事 日本の「介入は無秩序な為替市場の回避に活用可能だ」対日4条協議終了後に発表。 ドル円79円40銭 → 79円60銭に。 6/14 オズボーン・英財務相 「財務省とイングランド銀行は英経済を守るため協調行動を取る」ギリシャの選挙を控えて。 英ポンド、対ドルで1.55台前半から半ばに上昇。 6/1418 サマラス・ギリシャ新民主主義党党首 「国民はユーロに票を投じた」ギリシャ選挙での勝利宣言で。 ユーロドル1.26台半ばから→ 1.27台半ばに。 6/18 メルケル・独首相 「重要なのは、ギリシャの新政権がこれまでの約束を着実に履行することだ。改革の歩みを緩めることはありえない」」ギリシャの選挙結果を受けて。 ----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



