今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年6月26日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 欧州危機に対する懸念が広がり、円とドルが買われる展開に。
    ドル円は早朝のアジア市場の80円62銭を高値にジリ安が続き、
    欧州時間に入るとスペイン国債の下落を睨み80円台を割り込む。
    NY市場でも米長期金利の下落を背景に円買いが進み、
    79円44銭まで下落し、79円半ばで引ける。
  • スペインが正式に銀行支援を要請したことや、キプロスもEUに
    支援要請を行い、さらにギリシャでは新政権の閣僚が入院や、首脳会議への
    参加を欠席するなど、悪材料が噴出。ユーロドルは1.25台前半から
    1.24台半ばまで売られ、ユーロ円もアジア市場早朝の101円台から
    99円台前半まで下落。
  • 株式市場は大幅下落。朝方より欧州情勢の混乱を材料に売りが先行。
    ダウは138ドル安で、住宅関連指標の改善も相場の下支えにならず。
  • 債券相場は急反発。欧州情勢の混迷と株安から債券に資金が集まり、
    10年債利回りは10日ぶりに1.6%割れ目前の水準まで低下。
  • 金は大幅に続伸し1580ドル台を回復。原油価格は小幅ながら反落。
  • 5月新築住宅販売 → 36.9万件


    ドル/円79.44 〜 79.85
    ユーロ/ドル1.2473 〜 1.2506
    ユーロ/円99.16 〜 99.72
    NYダウ−138.12 → 12,502.66ドル
    GOLD+21.50 → 1,588.40ドル
    WTI−0.55 → 79.21ドル
    米10年国債−0.072 → 1.604%



    本日の注目イベント

    • 中   中国5月景気先行指数
    • 欧   スペイン国債入札(3ヵ月物、6ヵ月物)
    • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
    • 欧   レーン・欧州委員講演
    • 欧   スペイン財政収支(1−5月)
    • 英   英5月財政収支
    • 米   4月ケース・シラー住宅価格指数
    • 米   6月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数
    • 米   6月リッチモンド連銀製造業景況指数







      ドル円は昨日の早朝の80円62銭が高値で、その後は円がじりじり買われる展開となり、海外市場では


      ふたたび79円半ばを試す展開でした。


      先週木曜日のNY市場で、ちょうど1ヵ月振りに80円台回復を果たしたものの、80円台維持は「2日半」


      で終わり、再び79円台に戻っています。





      昨日もこの欄で書きましたが、79円台への下落は想定内です。


      問題はさらに下落し78円台に入ると、結局77−80円のレンジに逆戻りしてしまい、「80円台はやはり重い」


      という印象を残す結果となり、再びドル円の上値が抑えられる展開になりそうなことです。





      それにしても欧州情勢の混乱は続きます。


      昨日までの情報では、明日27日にはメルケル・独首相がパリを訪れ、オランド大統領とトップ会談を行うという


      報道で、ギリシャに対する緊縮策の緩和や、スペインに対する支援内容などが話し合われるとの見方から


      メルケル首相の歩み寄りが評価されていました。


      しかし今朝の報道ではEU首脳会議を控えて、メルケル首相は講演で、「ユーロ共同債、共同証券、欧州預金保険は


      経済的に間違っているし、非生産的だ」と断じています。


      これで同首相は首脳会議でもユーロ共同債などには反対し、フランスなどとは対立する可能性が高まってきました。





      昨日はさらに、ユーロ売りには事欠かないほど「悪材料」のオンパレードでした。


      スペインが正式に銀行支援を要請しましたが、要請額など内容は不明です。


      さらにキプロスも正式にEUに支援を要請し「お前もか」という状況です。


      また、ギリシャではサマラス首相が首脳会議に欠席し、次期財務相に決まっていたラパノス氏が就任を辞退するなど、


      事の重大さが分かっていないのではないかと思える様な事態が、ギリシャでは続いています。





      市場はこのような状況を、ユーロはさらに下落するとの観測の下に、ユーロ売りドル買い、あるいはユーロ売り円買いを


      進めているようです。


      「リスクオフモード」が拡大し、円とドルが買われ、ユーロ、豪ドルなどが値を下げています。


      昨日ドル円が1円以上も下落したのは、実需のドル売りに加えて「リスクオフ」からの円買いが活発になったものと思います。





      今後の展開ですが、79円40−45銭は「1時間足」でもサポートされており、その他「4時間で」でもサポートが


      集中していることから、重要な水準かと思います。


      またその下の79円20銭では「4時間足」の雲などがあり、ここも注目されます。


      基本的には「79円台」が維持されるかどうかがポイントになります。





      一方ドル円反発局面では、79円80銭前後が最初のレジスタンスになりそうです。


      そしてもちろん、「80円台」を回復するかどうかも注目されます。


      相場を動かす材料は相変わらず欧州にあります。


      本日はスペインで入札がありますが、財政収支も発表されます。


      またバローゾ欧州委員長などの講演もあり、EU首脳会議ではどのような結論が打ち出されるのか、「ヒント」を


      与えてくれるかもしれません。















      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      6/4 サイベル・独報道官 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 ----
      6/6 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然たどたどしく、弱々しい面がある」講演で。 ----
      6/6 ドラギ・ECB総裁 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ----
      6/6 イエレン・FRB副議長 米経済は「依然ぜい弱で後退し易い」とした上で「FOMCには、追加の緩和策を実施する余地が依然あると確信している」ボストンでの講演で。 ドル円79.35 → 79.20に下落
      6/7 バーナンキ・FRB議長 欧州危機が拡大したら「行動を起こす用意がある」議会証言で。  ---- 
      6/12 リプトン・IMF筆頭副専務理事 日本の「介入は無秩序な為替市場の回避に活用可能だ」対日4条協議終了後に発表。 ドル円79円40銭 → 79円60銭に。
      6/14 オズボーン・英財務相 「財務省とイングランド銀行は英経済を守るため協調行動を取る」ギリシャの選挙を控えて。 英ポンド、対ドルで1.55台前半から半ばに上昇。
      6/1418 サマラス・ギリシャ新民主主義党党首 「国民はユーロに票を投じた」ギリシャ選挙での勝利宣言で。 ユーロドル1.26台半ばから→ 1.27台半ばに。
      6/18 メルケル・独首相 「重要なのは、ギリシャの新政権がこれまでの約束を着実に履行することだ。改革の歩みを緩めることはありえない」」ギリシャの選挙結果を受けて。      ----

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      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和