今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年6月28日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は小幅に反発。耐久財受注が好調だったことを受け
    79円台半ばから後半で推移。EU首脳会議を控へ取引は閑散。
  • ユーロドルは上値が重く、メルケル首相が共同債の発行に
    ついて改めて否定的な考え示したことで、前日と同水準の1.24台
    半ばまで下落。
  • 米経済指標改善を受け、株式市場は朝方から上昇。
    ダウは92ドル高と続伸し、1万2600ドル台に。
  • 債券市場では5年債入札が振るわなかったものの、前日とほぼ
    変わらず。10年債利回りは1.62%で引ける。
  • 金は反発。原油価格は続伸し1週間ぶりに80ドル台を回復。
  • 5月耐久財受注 → +1.1%
  • 5月中古住宅販売成約 → +5.9%


    ドル/円79.64 〜 79.87
    ユーロ/ドル1.2445 〜 1.2494
    ユーロ/円99.22 〜 99.60
    NYダウ+92.34 → 12,627.01ドル
    GOLD+3.50 → 1,578.40ドル
    WTI+0.85 → 80.21ドル
    米10年国債−0.007 → 1.621%



    本日の注目イベント

    • 独   独6月失業率
    • 欧   ユーロ圏6月景況感指数
    • 欧   EU首脳会議(ブリュッセル、29日まで)
    • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演
    • 英   英1−3GDP(確報値)
    • 米   1−3月GDP(確報値)
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演







      EU首脳会議を前に、オランド仏大統領と意見のすり合わせを行うためパリを訪れていたメルケル・独首相は、


      大統領とのトップ会談に臨みましたが両者の溝は埋まらず、意見の合意は見られませんでした。


      メルケル首相は訪問前に、「財政規律と成長は両立できる」と述べており、成長を主張するオランド大統領に


      歩みよるのではないかと観られていましたが、ユーロ圏成長ための1300億ユーロ(約13兆円)の


      拠出では合意しましたが、それ以外の部分では平行線のままだった様です。


      会談後の共同記者会見では両者はなごやかに笑みを浮かべていましたが、その姿はかつての


      サルコジ前大統領との時とは違って、やや「演出がかって」見えたのは私だけではなかったと思います。





      メルケル首相はまた、国債利回りを押し下げる協調行動を求めるスペインのラホイ首相の訴えを「間違っている」と


      一蹴し、共同債発行には依然反対の立場を崩していません。


      本日始まるEU首脳会議では、メルケル首相の判断が大きな焦点になりますが、少なくとも現時点では妥協の余地はなく


      建設的な結論が出される可能性は少ないと思われます。





      これらの動きを見すかしたように、ユーロドルは1.25台さえも重くなりつつあります。


      メルケル発言を受けユーロドルは1.2445まで下落した後やや反発していますが、この水準は前日も


      下落が止められた水準で、特にテクニカル上のポイントではありませんが、買い物を集めています。


      ユーロ先安観を見越した売りと、ショートポジションの買い戻しがせめぎ合っているものと考えられます。


      1.24台を割り込むと、6月1日に記録した1.22台後半が視野に入ってくると予想しております。


      ユーロについては「戻り売りに分がある」展開であることは、これまでと変わっていません。





      ドル円は79円台半ばから後半で一進一退の展開が続いています。


      80円台半ばから上値が重いことは確認されましたが、一方で79円台前半も底堅いようです。


      結局「日足」で見ると、100日移動平均線で上値が抑えられ、200日移動平均線で下値がサポートされている


      展開です。


      どちらに抜けるかは、今後市場が「リスクオン」か「オフ」のどちらに傾くかということを予想することと同じです。


      その震源地はもちろん「欧州」ですが、EC首脳会議では上述のように効果的な結論が出てくる可能性は低いでしょう。





      FOMCメンバーの中でも「ハト派」に属しているエバンス・シカゴ連銀総裁は昨日、「ツイストオペで採用された措置


      よりも、さらに緩和的な政策を導入すべきだ」と発言し、先週決定した刺激策では十分ではないとの見方を示しています。


      同総裁はさらに、ツイストオペでは「効果は小さい」とし「このところの指標に基づき、私なら直ちに進んで追加策を支持する」


      と記者団に語っています。


      同総裁は今年、FOMCでの投票権は持っていませんが、バーナンキ議長に最も考えが近い人の一人と言われています。


      次回のFOMCは7月末に開催されますが、その時までに欧州情勢がこのまま進展しないか、あるいは悪化した場合、


      さらに来週の6月雇用統計で雇用者が微増だった場合には、同総裁の意見は正当化されるかもしれません。





      本日のドル円は特に特別なニュースでもない限り堅調に推移しそうです。


      予想レンジは79円50銭〜80円でセットしてみました。br>











      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      6/4 サイベル・独報道官 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 ----
      6/6 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然たどたどしく、弱々しい面がある」講演で。 ----
      6/6 ドラギ・ECB総裁 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ----
      6/6 イエレン・FRB副議長 米経済は「依然ぜい弱で後退し易い」とした上で「FOMCには、追加の緩和策を実施する余地が依然あると確信している」ボストンでの講演で。 ドル円79.35 → 79.20に下落
      6/7 バーナンキ・FRB議長 欧州危機が拡大したら「行動を起こす用意がある」議会証言で。  ---- 
      6/12 リプトン・IMF筆頭副専務理事 日本の「介入は無秩序な為替市場の回避に活用可能だ」対日4条協議終了後に発表。 ドル円79円40銭 → 79円60銭に。
      6/14 オズボーン・英財務相 「財務省とイングランド銀行は英経済を守るため協調行動を取る」ギリシャの選挙を控えて。 英ポンド、対ドルで1.55台前半から半ばに上昇。
      6/1418 サマラス・ギリシャ新民主主義党党首 「国民はユーロに票を投じた」ギリシャ選挙での勝利宣言で。 ユーロドル1.26台半ばから→ 1.27台半ばに。
      6/18 メルケル・独首相 「重要なのは、ギリシャの新政権がこれまでの約束を着実に履行することだ。改革の歩みを緩めることはありえない」」ギリシャの選挙結果を受けて。      ----
      6/26 メルケル・独首相 「生きている限り債務共有はない」議員ら側近に。      ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和