2012年7月2日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- EU首脳会議では危機拡大を回避するため、ESMを通じた銀行への
直接資本注入などで合意したことを受け、ユーロが急速に買い戻され、
ドル円では円売りが加速。80円目前まで円安が進む。 - ユーロは対ドルで1.26台後半まで買い戻しが進み、対円でも
101円台半ばまでユーロ高が進行。 - 株式市場は欧州首脳会議の合意を好感し大幅高。ダウは277ドル高
とほぼ全面高となり、1万2800ドル台まで上昇。 - リスク回避の流れが後退し、債券相場は大幅に下落。10年債利回りは
上昇し1.64%台で引ける。 - 金は大幅に反発し一気に1600ドル台に乗せる。原油価格も買い進まれ
前日比7ドル高で84ドル台を回復。 - 5月個人所得 → +0.2%
- 5月個人支出 → ±0.0%
- 6月シカゴ購買部協会景気指数 → 52.9
- 6月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 73.2
ドル/円 79.38 〜 79.99 ユーロ/ドル 1.2588 〜 1.2693 ユーロ/円 100.09 〜 101.38 NYダウ +277.83 → 12,880.09ドル GOLD +53.80 → 1,604.20ドル WTI +7.27 → 84.96ドル 米10年国債 +0.056 → 1.640%
本日の注目イベント
- 日 日銀短観
- 欧 ユーロ圏5月失業率
- 欧 イタリア6月財政収支
- 英 英6月製造業PMI
- 米 ISM製造業景況指数
今回のEU首脳会議もこれまで繰り返されて来たように、「危機回避に向けた具体的な合意には至らない」
といった悲観的な見方が優勢でしたが、欧州首脳はついに市場の動きに「決断」を迫られる結果になりました。
金融市場はこの「予想外の合意」に、急速に「リスクオフ」の状況が後退し、ユーロ買い戻しが進行。
リスク資産である株式が買い戻され、安全資産である米国債は急落し、米金利が上昇したことで
ドル円でもドル高円安が進みました。
先週末の情報では、ロイター通信が「ジョイブレ・独財務相は状況によっては南欧支援の拡充を容認」
と伝えており、「もしかしたら」との予兆もありました。
しかし、それでもメルケル首相が首を縦に振る可能性は低いと見られていたため、合意は難しいとの見方が
主流だったと思われます。
ドイツが態度を軟化させた背景は、やはりフランス、イタリア、スペインなどが「緊縮だけではだめで、成長戦略も
必要との姿勢を貫いた」ことが大きかったのではないかと思います。
これが「メルコジ体制」だったら、果たして実現していたかどうか不明です。
成長戦略に1200億ユーロ(約12兆円)を拠出することと、欧州安定メカニズム(ESM)を通じて直接
銀行に対する資本注入で合意しまたが、「ユーロ共同債」では合意に至ってはいません。
今回の合意を背景に、ユーロドルは1.26台後半まで急反発をしており、テクニカルでも「8時間足」の
120日移動平均線を完璧に上抜けしており、この先1.27台半ばを抜けるかどうかに焦点が集まっています。
この水準は、欧州にとってプラスの材料が出る度にトライして抜けなかった水準です。
従って、この水準を上回れば「ストップ」のユーロ買いなども意識されるレベルと考えられます。
ドル円も先週末のNY市場では79円99銭まで買い戻しが進み、一旦は頭を打った格好になっています。
この水準は「日足」の120日移動平均線が上昇を抑えていますが、週明けの本日この水準が抜けるかどうかも
ドル円では焦点になります。
この水準を上回れば、「雲」に突入し、先週もトライした80円台半ばが再び視野に入ってきそうです。
このレベルは100日移動平均線があり、こちらも抜けるかどうか注意が必要です。
欧州の「予想外の合意」に株式市場も反発しそうです。
本日の日経平均株価もシカゴの先物市場では先週末の大証の引け値に比べ100円以上も高く終わっています。
100−200円程度の上昇が期待できますが、すでに先週末時点で9000円の大台は回復している
ことからさらなる上伸が抑えれることになると、ドル円の反発も限定的になることが考えられます。
株価の推移にも目配りが必要です。
欧州問題はこれでやや一服といった状況ですが、このまま解決に向かうとも思えません。
緊縮財政を背景に景気後退や、失業率の上昇が進んでおり、成長戦略がどの程度契機に好影響を与えるかは未知数です。
スペイン・イタリアの国債利回りが安定してくれば、市場は欧州の景気に目を向けてきそうです。
ユーロドルは底堅い動きを見せると思われますが、1.3を超えてガンガン上昇するような状況ではないと考えます。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 6/4 サイベル・独報道官 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 ---- 6/6 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然たどたどしく、弱々しい面がある」講演で。 ---- 6/6 ドラギ・ECB総裁 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ---- 6/6 イエレン・FRB副議長 米経済は「依然ぜい弱で後退し易い」とした上で「FOMCには、追加の緩和策を実施する余地が依然あると確信している」ボストンでの講演で。 ドル円79.35 → 79.20に下落 6/7 バーナンキ・FRB議長 欧州危機が拡大したら「行動を起こす用意がある」議会証言で。 ---- 6/12 リプトン・IMF筆頭副専務理事 日本の「介入は無秩序な為替市場の回避に活用可能だ」対日4条協議終了後に発表。 ドル円79円40銭 → 79円60銭に。 6/14 オズボーン・英財務相 「財務省とイングランド銀行は英経済を守るため協調行動を取る」ギリシャの選挙を控えて。 英ポンド、対ドルで1.55台前半から半ばに上昇。 6/1418 サマラス・ギリシャ新民主主義党党首 「国民はユーロに票を投じた」ギリシャ選挙での勝利宣言で。 ユーロドル1.26台半ばから→ 1.27台半ばに。 6/18 メルケル・独首相 「重要なのは、ギリシャの新政権がこれまでの約束を着実に履行することだ。改革の歩みを緩めることはありえない」」ギリシャの選挙結果を受けて。 ---- 6/26 メルケル・独首相 「生きている限り債務共有はない」議員ら側近に。 ----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
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