今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年7月3日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標の悪化を受けドル円は軟調に推移。
    6月ISM製造業景況感指数が節目の50を割り込んだことで
    米景気に対する悲観論が台頭。ドル円は79円台前半まで下落した
    後、79円半ばで引ける。
  • ユーロドルは前日の急騰から一転して下落。ユーロ圏失業率が
    11.1%と、これまでの最高を更新したこともあり、ユーロ売りが優勢
    となりユーロドルは1.25台半ばまで下落。
  • 株価は反落。経済指標の悪化に加え、前日の大幅高の反動もあり
    ダウは小幅に反落し、ナスダックは続伸。
  • 債券市場は反発。米景気に対する悲観的な見方から債券に見直し的な
    買いが入り価格は上昇。
  • 金、原油はともに反落。先週末の大幅高から利益確定の売りに押される。
  • 6月ISM製造業景況指数 → 49.7


    ドル/円79.31 〜 79.83
    ユーロ/ドル1.2568 〜 1.2607
    ユーロ/円99.76 〜 100.57
    NYダウ−8.70 → 12,871.39ドル
    GOLD−6.50 → 1,597.70ドル
    WTI−1.21 → 83.75ドル
    米10年国債−0.056 → 1.598%



    本日の注目イベント

    • 豪   RBAキャッシュターゲット
    • 豪   豪5月住宅建設許可件数
    • 中   中国6月非製造業PMI
    • 欧   ユーロ圏5月生産者物価指数
    • 米   ラガルドIMF専務理事、米経済報告について会見







      ユーロドルは依然として上値の重い展開です。


      先週末のEU首脳会議での「合意」も結局、ショート筋の買い戻しによる急騰劇に終わってしまい、


      新たにユーロを買うという動きにはならなかったようです。


      ユーロドルは1.27台の半ばが重要なレジスタンス・ポイントになっており、昨日はその水準を試す


      ことがなかっただけではなく、1.26台を維持することもできませんでした。


      ユーロ圏に対する市場の懐疑的な見方は変わっていません。





      ユーロ圏5月の失業率は11.1%と、4月の11.0%を上回り、1995年の統計開始以来最悪の


      数字となり、これを手掛かりにユーロ売りが加速し、対ドル、対円で値を下げています。


      中でもスペインの失業率は24.6%と突出しており、同国の景気に対する不安感を増幅させています。


      若者の二人に一人以上が失業していると言われているスペインでは、銀行の不良債権問題だけではなく、


      景気後退も深刻な状況です。





      上値の重いユーロドルはさらに下落し、1.25台半ばを割り込むと、先週末の上昇分も吐き出す流れに


      なると見られ、再び1.24を目指す展開が予想されます。


      ユーロ円も同じように101円台半ばが抜けきれず下落基調になっています。


      昨日はドルに対する悪材料が出たにも関わらず下落基調が止まらなかったところをみると、ユーロショートの


      ポジションはまだまだ維持されそうです。





      米サプライマネジメント協会が発表した6月の製造業景況感指数は「49.7」と、約3年ぶりに「50」の節目を


      割り込みました。


      市場予想が「52.2」で、これを2.5ポイント下回ったわけですが、今週末の雇用統計の内容についても


      不安感が台頭しています。


      既に9万人の増加が予想されている非農業部門雇用者数ですが、この予想を大きく下回るようだと、「追加緩和」の


      可能性が一気に高まりそうです。





      バーナンキ議長は先月のFOMC後の記者会見の席で景気認識を下方修正しており、「追加緩和」のカードは


      いつでも切れる準備はできていると語っていました。


      現在は「ツイストオペ」を延長した効果を見極めている段階かと思われますが、昨日の製造業景況感指数の悪化に加え


      雇用の悪化も確認されれば、いよいよ「QE3」の実施が近づいてくるものと思われます。


      今月末のFOMCと、9月のFOMCが今から注目されます。





      ドル円はNY市場で79円台前半まで下落したことで「EUサミット」前の水準に戻ったと見られます。


      明確な方向感も無く、78円台半ばから80円台半ばのレンジで推移しそうです。


      本日もクロス円の売りが出易い状況から、ドル円は79円台前半を試すと見ています。


      79円台を割り込む勢いはないと思われますが、オーストラリアの経済指標次第では豪ドル円の動きがドル円にも


      波及する恐れがあります。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      6/4 サイベル・独報道官 欧州共同債の発行について、「現時点では全く不適当な措置」ベルリンで記者団に。 ----
      6/6 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「1日の雇用統計が示すように、景気回復の足取りは依然たどたどしく、弱々しい面がある」講演で。 ----
      6/6 ドラギ・ECB総裁 「われわれはあらゆる展開を注視しており、行動する準備は整っている」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 ----
      6/6 イエレン・FRB副議長 米経済は「依然ぜい弱で後退し易い」とした上で「FOMCには、追加の緩和策を実施する余地が依然あると確信している」ボストンでの講演で。 ドル円79.35 → 79.20に下落
      6/7 バーナンキ・FRB議長 欧州危機が拡大したら「行動を起こす用意がある」議会証言で。  ---- 
      6/12 リプトン・IMF筆頭副専務理事 日本の「介入は無秩序な為替市場の回避に活用可能だ」対日4条協議終了後に発表。 ドル円79円40銭 → 79円60銭に。
      6/14 オズボーン・英財務相 「財務省とイングランド銀行は英経済を守るため協調行動を取る」ギリシャの選挙を控えて。 英ポンド、対ドルで1.55台前半から半ばに上昇。
      6/1418 サマラス・ギリシャ新民主主義党党首 「国民はユーロに票を投じた」ギリシャ選挙での勝利宣言で。 ユーロドル1.26台半ばから→ 1.27台半ばに。
      6/18 メルケル・独首相 「重要なのは、ギリシャの新政権がこれまでの約束を着実に履行することだ。改革の歩みを緩めることはありえない」」ギリシャの選挙結果を受けて。      ----
      6/26 メルケル・独首相 「生きている限り債務共有はない」議員ら側近に。      ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和